2017年10月15日

10月14日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は6040kHz、八俣からの電波は強く、ジャミングはあるものの受信状態は良好である。土曜日は日本語放送から。
まずトランプ大統領の発言から。金正恩労働党委員長の異母兄の金正男の長男、キム・ハンソルについて述べている。 「千里馬民防衛」が出した声明から、金正男(キム・ジョンナム)氏が2月にマレーシアのクアラルンプール空港で暗殺されてから登場した団体だ。身辺への危険が提起された息子のハンソル氏ら金正男氏の家族の脱出と身辺保護を自分たちが助けたと主張したことなどデイリーNKから。
去る9月29日に開催された「その後を考える集い」から、朝鮮半島有事の際日本への影響や対策を論議するパネルディスカッションでの模様が出ている。
1324:55に「日本政府からのメッセージ」が出ている。1326にも緊急メッセージが出ている。後半1330は朝鮮語放送である。

1300代の朝鮮語と日本語放送、台湾送信は各波ともクリアーに聞こえている。14日土曜日の日本語放送「ふるさとの風」は1331、1430、1600、1700とすべて同じ番組である。
拉致問題インフォメーションは、9月20日安倍総理は国連総会で一般討論演説を行った、その中から北朝鮮に関する部分が出ている。以下、放送された内容である。
 安保理常任理事国として、世界平和に積極的役割を果たすのが、日本の変わらぬ決意だと、私は、主張するつもりでありました。けれども私は、私の討論をただ一点、北朝鮮に関して集中せざるを得ません。
 9月3日、北朝鮮は核実験を強行した。それが、水爆の爆発だったかはともかく、規模は、前例をはるかに上回った。前後し、8月29日、次いで、北朝鮮を制裁するため安保理が通した、「決議2375」のインクも乾かぬうち、9月15日に、北朝鮮はミサイルを発射した。いずれも日本上空を通過させ、航続距離を見せつけるものだった。脅威はかつてなく重大です。眼前に、差し迫ったものです。我々が営々続けてきた軍縮の努力を、北朝鮮は、一笑に付そうとしている。不拡散体制は、その、史上最も確信的な破壊者によって、深刻な、打撃を受けようとしている。
 議長、同僚の皆様、この度の危機は、独裁者の誰彼が、大量破壊兵器を手に入れようとするたび、我々がくぐってきたものと、質において、次元の異なるものです。北朝鮮の核兵器は、水爆になったか、なろうとしている。その運搬手段は、早晩、ICBMになるだろう。
 冷戦が終わって二十有余年、我々は、この間、どこの、どの独裁者に、ここまで放恣にさせたでしょう。北朝鮮にだけは、我々は、結果として、許してしまった。それは我々の、目の前の現実です。かつ、これをもたらしたのは、「対話」の不足では、断じてありません。
対話とは、北朝鮮にとって、我々を欺き、時間を稼ぐため、むしろ最良の手段だった。対話による問題解決の試みは、一再ならず、無に帰した。なんの成算あって、我々は三度、同じ過ちを繰り返そうというのでしょう。
 北朝鮮に、すべての核・弾道ミサイル計画を、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で、放棄させなくてはなりません。そのため必要なのは、対話ではない。圧力なのです。
 議長、同僚の皆様、横田めぐみという、13歳の少女が、北朝鮮に拉致されて、本年11月15日、ついに40年を迎えます。
 めぐみさんはじめ、多くの日本人が、いまだに北朝鮮に、拉致されたままです。彼らが、一日も早く祖国の土を踏み、父や母、家族と抱き合うことができる日がくるよう、全力を尽くしてまいります。
 北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対し、日本は日米同盟によって、また、日米韓三国の結束によって、立ち向かいます。「全ての選択肢はテーブルの上にある」とする米国の立場を、一貫して支持します。そのうえで私は、北朝鮮に対し厳しい制裁を課す安保理決議2375号が、9月11日、安保理の全会一致で採択されたのを、多とするものです。それは、北朝鮮に対する圧力をいっそう強めることによって、北朝鮮に対し、路線の根本変更を迫る我々の意思を、明確にしたものでした。しかし、あえて訴えます。
 北朝鮮は既に、ミサイルを発射して、決議を無視して見せました。決議はあくまで、始まりにすぎません。核・ミサイルの開発に必要な、モノ、カネ、ヒト、技術が、北朝鮮に向かうのを阻む。北朝鮮に、累次の決議を、完全に、履行させる。全ての加盟国による、一連の安保理決議の、厳格かつ全面的な履行を確保する。必要なのは、行動です。北朝鮮による挑発を止めることができるかどうかは、国際社会の連帯にかかっている。残された時間は、多くありません。
 議長、ご列席の皆様、北朝鮮はアジア・太平洋の成長圏に隣接し、立地条件に恵まれています。勤勉な労働力があり、地下には資源がある。それらを活用するなら、北朝鮮には経済を飛躍的に伸ばし、民生を改善する途があり得る。
 そこにこそ、北朝鮮の明るい未来はあるのです。拉致、核、ミサイル問題の解決なしに、人類全体の脅威となることで、拓ける未来など、あろうはずはありません。北朝鮮の政策を、変えさせる。そのために私たちは、結束を固めなければなりません。有難うございました。

ニュース解説は「10.4宣言10周年を迎えた南北関係」について。
今週の一曲、朝鮮語は無し、日本語放送は1978年のヒット曲松本ちえこの「恋人試験」、2015年6月以来の登場かも。
拉致問題解説は田中実さんについて。1978年6月、北朝鮮からの指示を受けた大阪の中華料理店主の在日朝鮮人により、言葉巧みに誘い成田からウィーンに出国させ、その後、北朝鮮に拉致したもので、当時28歳である、2005年拉致被害者に認定された。日本にはスパイを取り締まる法律はなく、この在日朝鮮人も国内に住んでいたが、2014年死亡したとされる。スケジュールなどの紹介があり、1331の9950kHz以外は最後の3分間、特別番組としてアニメソング「鉄腕アトム」が出ている。
1600の「しおかぜ」は6090kHz、この時間もジャミングは強く、受信状態は悪い。1700の放送終了後もジャミングは垂れ流しが続いている。

1600の「ふるさとの風」、パラオ、台湾送信ともにちょっと弱い。1700の6155kHzはよく聞こえている。いずれも1430と同じ内容で、最後は「鉄腕アトム」で終了している。

1530のBBC朝鮮語、5810kHzは40分ほど前からジャミングを出している。タシケントのほうが強く概ね受信状態は良好である。1830以降も一時間以上垂れ流しが続いている。
9940kHzの台湾送信は弱い、1730-1826の間、北朝鮮からと思われるノイズジャミングが出ていた。
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