1300代の朝鮮語と日本語放送はジャミングも全くない、連日台湾からの電波は狭量、受信状態は良好である。この時間は毎日同じ番組が出ている、通算で515週となるがその最後の放送である。
拉致問題インフォメーションは、4月27日ロシアを訪問した安倍総理、日ロ首脳会談の模様など。翌28日イギリス訪問、日英首脳会談の模様。4月30日トルクメニスタン訪問の岸田外務大臣の発言。
ニュース解説は「韓国の大統領選挙」について。今週の一曲、朝鮮語は無し、日本語放送は伊藤咲子の「ひまわり娘」が出ている。昨年7月以来の登場である。
ふるさとの声は4月23日に開催された国民大集会における横田早紀江さんの発言から。
1300の「しおかぜ」は6040kHz、強力なジャミングが出ている。八俣からの電波もそれなりに強く受信状態は良好である。前半朝鮮語、後半日本語放送で、昨日と同じ番組である。緊急放送ISのあと外国からの放送に注意するよう呼び掛けている。続いてミサイル発射に関するニュースなど。日本の自衛隊も着々準備を進めているので放送に注意してほしいと述べている。
特定失踪者の家族会が結成されたニュース。5月5日のRFAのニュースから、金正恩に総称をつけなくなったというニュースが出ている。救出への道コーナーは5月5日産経新聞の「めぐみへの手紙」である。
「めぐみちゃん、こんにちは。日本は「こどもの日」の祝日を迎えました。こどもの日は家族皆で遊んで、お寿司やケーキを作ってお祝いをしましたね。ちまきや柏餅も食べました。お母さんは桜餅の作り方を一生懸命習い、作ったことを思い出します。めぐみちゃんは、何を思い出しますか?
お父さんとお母さんは、めぐみちゃんが生まれたとき、本当にうれしかった。双子の弟、拓也と哲也を授かったときも大喜びして、こいのぼりと、かぶとを買って飾りましたね。マンションだから、ベランダに飾れる大きさのかわいらしいこいのぼり。かぶとは今でも、男の子がいる哲也が大切に持っています。
こどもの日は子供の人格を重んじ、幸福をはかり、母に感謝する祝日だそうです。どの親御さんにとっても、子供はかけがえのない存在です。めぐみちゃんは3260グラムの立派な赤ちゃんで、黒い髪の毛が印象的でした。初めて抱いたときのズシリと重たい感触を、お母さんは鮮明に覚えています。恥ずかしい話だけれど、生まれる前は男の子だと思っていました。当時、おなかの中を撮影できる機器もなくて、おなかの形などで「絶対男の子」と言われ、そう思い込みました。
女の子の名前をまったく考えていなかったから大慌て。「早紀江は漢字が3つ並んで難しい」とよく言われたので、ひらがなの名前をたくさん考えました。そして、元気で誰からも愛されるように願いを込めて、「めぐみ」に決めました。お父さんとお母さんは、その通りの女の子に育ったと思います。
今、朝鮮半島の情勢はとても複雑です。めぐみちゃん達が状況を把握できているのか。どう思っているのか。お父さんとお母さんはただ、祈ることしかできない。どうして助けてあげられないんだろうと毎日、悩み、深刻に考えると気落ちしてしまうから元気な姿をいつも思い描いています。
拉致の解決は「本気度」が不可欠です。日本政府は厳しい状況を逆にチャンスととらえ、あらゆる知恵を働かせてほしい。良い解決ができるよう、政府の方たち一人一人が真剣に、自分の子供を取り返す思いで、事に当たっていただきたいと、いつも訴えています。
そして、北朝鮮の指導者も閉ざした心を大きく開き世界に堂々と出て、色々な国の人と話し合えるようになってほしいと願います。
めぐみちゃんが13歳で拉致されて40年がたってしまいました。20年前、北朝鮮にいると分かり、政府を信頼してすぐ解決していただけると思ったのに…。40年は人生のほとんどと言っていい長さです。拉致問題に心を込めて、一生懸命やってくださった方々が病に倒れ、亡くなることも多くなりました。本当に寂しく、悲しいことです。これも、未解決の年月があまりにも長いせいです。
一秒でも早く再会して、皆で楽しく暮らしたい。お父さんもお母さんも、めぐみちゃんが日本に必ず帰って来られると信じて、心を強く持ち、元気な姿で会えるようがんばっています。めぐみちゃんも元気にしていれば、必ず良い日が来ます。あなたを助けるため、皆頑張っています。希望を持って待っていてね。
「拉致は許さない。一緒にがんばりましょう」。国民の皆様の力強い思い、声は私たち家族の支えです。お父さんは高齢や体調不良で4月23日の国民大集会に参加できませんでした。そしてお母さんは会場の皆様に「40年間、拉致被害者を救出できなかったのは国家の恥です」と訴えました。
日本の国の大切な子供たちが成長して、世の中の役に立ちたいと思っていたはずなのに突然、工作員に拉致され、煙のようにこの国から消えてしまいました。「帰して」と国民皆で叫んでいるのに、姿も気配も見えず、助けられない。こういう状態は、国家として本当に恥ずかしいことです。
日本は拉致実行犯を本気で捕まえようとしていない気配さえ感じます。悪いことのため動く人たちがまだまだ日本の中にいると感じますし、それを放置すれば今後も色々なことが起きる気がして心配が募ります。
安倍晋三首相は「拉致問題は私が解決する」と明言してくださいました。私たち夫婦は初めて安倍首相にお会いしたときから今も変わりなく、信じています。被害者を取り戻し、「日本はさすが、どんなことがあっても、どんなに時間がかかってもやり遂げる」と、世界に認められる国であってほしいと願います。」
めぐみちゃん聞こえていますか。1354:50に「日本政府からのメッセージ」が出ている。
1430の「ふるさとの風」は9450、9560kHzの台湾送信と9960kHzパラオ送信の3波である。この時間3波とも強力である。懐かしい日本の歌「荒城の月」で始まっている。拉致問題解説は石岡亨さんについて。1980年5月頃大学生だった石岡さんはヨーロッパへ出かけたまま行方不明に、1988年家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き平壌で暮らしていることがわかった。こうして有本恵子さん、松木薫さん3人が北朝鮮に拉致されたことが判明、1984年11月4日死亡と北朝鮮は発表している。松木薫さんを含めた3人は、よど号ハイジャック犯とその関係者によって平壌に連れていかれたことが判明している。小泉総理の訪朝が決まると、2002年に急遽死亡したことにされてしまった。
ふるさとの声は石岡亨さんへのメッセージ、2016年2月に収録したお兄さん石岡章さんからのメッセージが出ている。今日の一曲は1979年のヒット曲、円広志の「夢想花」、この時間の番組も最初の曲が変更されたのみで後は従来と同じである。周波数アナウンスは台湾送信のみが出ている。2017年2月16日、25日、3月6日、15日、24日、4月2日、6日、15日、24日、5月3日と同じ内容である。