2017年02月21日

2月20日「しおかぜ」

20日の5935kHz、1300の開始前はジャミングが強かったが、放送開始とともに急にダウン、月曜日は中国語放送が出てきた。チベットの中国語と激しい混信である。
失踪者の氏名が読み上げられている。後半1330は同じく朝鮮語による氏名の読み上げが出ている。

1300の「イルボネパラム」朝鮮語は9465と9950kHz、両波とも台湾送信だが、9465kHzが強力に入感している。後半1330「ふるさとの風」は9705と9950kHz、この時間9705kHzもすっかり影を潜めほとんど聞こえない。
2月3日安倍総理がマチス米国務長官の表敬訪問を受けたこと。また同日外務大臣の談話など。4日、加藤拉致問題担当大臣の談話が出ている模様。ニュース解説は「北朝鮮の石炭輸入を停止した中国」について。
今週の一曲、朝鮮語は山本リンダの「どうにも止まらない」、先週1430と1600の放送にも使われていた。日本語放送は1972年のヒット曲、天地真理の「一人じゃないの」が聞こえている。この曲2年毎に登場している。
続いて拉致問題解説は田中実さんについて。1978年6月、北朝鮮からの指示を受けた大阪の中華料理店主の在日朝鮮人により、言葉巧みに誘い成田からウィーンに出国させ、その後、北朝鮮に拉致したものである。当時28歳である、2005年拉致被害者に認定された。日本にはスパイを取り締まる法律はなく、この在日朝鮮人も国内に住んでいたが、2014年死亡したとされる。このあといつものように政府認定拉致被害者の氏名、スケジュールなどが出ている。

1430ふるさとの風」は9560と9960kHz、台湾送信は全く聞こえない。パラオ送信が若干弱いながらも聞こえている。
懐かしい日本の歌は「トンボのメガネ」、この時間1月31日から曲が変更されている。
拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は韓国のでっち上げだとし認めていない、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへ、お兄さん飯塚繁雄さんから、2015年3月4日収録のメッセージ。続いて2016年2月7日に政府拉致問題対策本部、東京都の共催により開催された、「北朝鮮拉致問題の解決を願う都民の集い」における収録から。そしてお兄さん本田勝さんからのメッセージも2016年2月に収録、地元佐渡の民謡を歌っている。
2016年9月開催された「最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会」 で収録した飯塚耕一郎さんからのメッセージが出ている。このメッセージだけが更新されている。
今日の一曲はビレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」、2010年11月以来の登場である。この番組は2017年2月2日、11日と同じ内容である。
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