2016年11月21日

11月20日ふるさとの風

20日の1300代、朝鮮語と日本語放送は台湾送信の9465と9950kHzが朝鮮語、9705と9950kHzが日本語である。9950kHzは弱く、1315迄はAIRにつぶされ、以降はジャミングに埋没してしまった。9465と9705kHzは強力である。
毎年12月10~16日は、北朝鮮人権侵害問題啓発週間、今年も12月10日に国際シンポジウムを開催するとの案内が出ている。。拉致問題インフォメーションは10月27日金杉憲治アジア大洋州局長が訪日中のジョセフ・ユン米国国務省北朝鮮政策担当特別代表(六者会合首席代表)と意見交換したこと。また10月27日ニューヨークで我が国核兵器廃絶決議案の国連総会第一委員会での採択について外務大臣談話が出ている。
ニュース解説は「トランプ次期大統領の対北朝鮮政策」について。現時点ではまだ良く分からないということのようだ。拉致問題解説は原敕晁さんについて。1960年6月中旬、北朝鮮工作員辛光洙によって宮崎県青島海岸から工作船に乗せられ拉致された。当時43歳で、李三俊・在日朝鮮人大阪府商工会理事長の経営する中華料理店「宝海楼」の店員をしていた。その後辛光洙は原さんになりすまし日本に不法入国、工作活動をしていた。偽造パスポート、運転免許証、国民健康保険証まで取得し、1985年2月、原さん名義の旅券を持って韓国に入国し逮捕され、韓国当局の取り調べによって原さん拉致事件が明らかにされた。1984年田口八重子さんと結婚、1986年死亡としているが何の根拠もなく、こうした事実はない。
朝鮮語今週の一曲はGO!GO!7188の「こいのうた」、この曲2014年10月にも登場している。日本語放送は1971年のヒット曲加藤和彦と北山修の「あの素晴らしい愛をもう一度」、これは2010年以来の登場である。

1300の「しおかぜ」は6145kHz、同波の中国語が強く、受信状態は悪い。前半朝鮮語、後半1330は日本語放送である。先週並びに昨日と同じ番組である。最初に中波放送開始のアナウンスが出ている。
 「しおかぜをお聞きの皆さん、しおかぜはこれまでの短波放送に加え、ピョンヤン時間7月30日0時から30分間、周波数1431kHzで中波放送を開始することになりました。中波放送も短波放送同様に毎日放送します。
 これからの「しおかぜ」はピョンヤン時間22時30分から0時5分までは短波放送、0時から0時30分までは中波放送、そして1時30分から2時30分までは短波放送でお聞きいただくことができます。新たに始まる中波放送は1431kHz、ピョンヤン時間0時から0時30分に放送します。
 どうかこれからも短波・中波の「しおかぜ」をぜひお聞きいただき、可能な限り私たちに情報をお送りください。私たちは必ず皆さんを救出いたします。」

続いて11月7日「北朝鮮拉致問題解決を願う都民集会」で収録したメッセージが出ている。小池都知事、続いて飯塚繁雄さんのメッセージ。このあたりからしおかぜは消えてしまった。6135kHzのジャミングと中国語につぶされてしまった。

1405の「しおかぜ」は5910kHz、この時間の放送が一番受信状態がよい。開始アナウンスは、
「こちらはJSRしおかぜです。東京から北朝鮮におられる拉致被害者のみなさん、様々な事情で北朝鮮に渡って戻れなくなった皆さんへ、放送を通じて呼びかけを行っています。しおかぜでは拉致被害者救出、北朝鮮包囲網形成のため、これまでも日本政府とあらゆる形で連携を図ってきました。この時間は日本政府制作による日本語番組「ふるさとの風」をお送りします。最後までお聞きください。」
そして終了アナウンスは、
「こちらはJSRしおかぜです。東京から北朝鮮におられる拉致被害者のみなさん、様々な事情で北朝鮮に渡って戻れなくなった皆さんへ、放送を通じて呼びかけを行っています。この時間は日本政府制作による日本語番組「ふるさとの風」をお送りしました。拉致被害者の皆さんにはこれまで」放置してきたことをお詫び申し上げます。必ず助け出します。それ以外の方々も自由に日本に戻れるように努力しています。もう少しの間頑張ってください。もしこの放送が受信できなくなった場合には、この近辺を探してみてください。
しおかぜは北朝鮮当局による妨害電波対策のため複数の周波数で放送しています。またほかの北朝鮮向け放送と連携していますので、そちらの時間で夜10時30分から深夜2時30分ごろまでは必ずどこかで放送しています。私たちは皆さんを必ず救出するため様々な努力をしています。番組からの情報を注意して聞いてください。北朝鮮情勢など当局の体制に変化が起きた場合には緊急避難放送もお伝えします。こちらはJSRしおかぜです。東京から北朝鮮におられる拉致被害者のみなさん、様々な事情で北朝鮮に渡って戻れなくなった皆さんへ、放送を通じて呼びかけを行っています。また明日この時間にお会いしましょう、お体をお大事に、こちらはJSRしおかぜです。」


1430の「ふるさとの風」は9560と9960kHz、9560kHzは弱い、9960kHzも弱くジャミングが気になる、しかしいずれも聞き取りは可能である。懐かしい日本の歌「お馬」で始まっている。拉致問題解説は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は1996年8月交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致を認めて2002年に急遽死亡確認書をねつ造したもので客観的なことは何も示されていない。
ふるさとの声は松木薫さんへ、2016年3月18日福岡西鉄ホールで開催された公開収録でのお姉さん斉藤文代さんのメッセージ。帰国も果たせず、両親が亡くなったことを述べている。同じく2番目のお姉さん松木照代さんから、2016年2月収録のメッセージ。最後に2016年2月収録の弟さん松木信弘さんからのメッセージ。今日の一曲は松木薫さんへの思いを綴った、ミュージックボランティアうらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」でこれまでと同じである。この番組は2016年4月18日、5月6日、15日、24日、6月2日、11日、20日、29日、7月8日、8月4日、13日、22日、31日、9月9日、18日、27日、10月6日、11月2日、11日と同じ内容である。
1500の朝鮮語、1600の日本語はいずれもパラオ送信が聞こえるのみだ。そのパラオ送信もお世辞にも強いとはいえず、ノイジーな受信状態である。聞き取りは十分かのである。

1600の「しおかぜ」は6180kHz。前半朝鮮語だが若干信号が弱い。後半は新語レベルも向上、日本語放送がよく聞こえている。1300と同じ番組である。
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