1300代の9900と9950kHz、若干ジャミングの影響があるが、両波とも概ね良好である。後半1330の「ふるさとの風」も落ち込みはなく、ジャミングを抑えよく聞こえている。
拉致問題インフォメーションは9月21日第71回国連総会で安倍総理が演説、その中から北朝鮮に関する部分が出ている。ニュース解説は「米韓防衛閣僚会議開催」について、いわゆる(2プラス2)をワシントンで開き、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対処するため、抑止力強化を話し合う新たな協議の枠組みを設けることで合意したというもの。
拉致問題解説は、久米裕さんについて。1977年9月19日、石川県宇出津海岸付近にて失踪した事案。北朝鮮側は、久米さんの入境を完全否認している。捜査当局は主犯格である北朝鮮工作員、金世鎬(キム・セホ)と共犯の在日朝鮮人について、2003年1月逮捕状の発付を得て国際手配しており、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。
今週の一曲、朝鮮語は桑江知子の「私のハートはストップモーション」、2015年11月に日本語放送で登場している。日本語放送は1968年のヒット曲、ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」、これも2015年12月に登場している。
1300の「しおかぜ」は5935kHz、ジャミングは出ているが、八俣からの電波は強力である、中国語をもつぶして朝鮮語放送がよく聞こえている。
1326:30と1356:30に「日本政府からのメッセージ」が出ている。
1405の「しおかぜ」は5985kHz、ジャミングは5935kHzに居座っており、この周波数はクリアーである。この時間も八俣からの電波は強く先週放送された「ふるさとの風」がよく聞こえている。
1430の「ふるさとの風」は9560と9960kHz、両波ともジャミングは無い。台湾送信の9560kHzも強力である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は韓国のでっち上げだとし認めていない、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。続いて2016年2月7日に政府拉致問題対策本部、東京都の共催により開催された、「北朝鮮拉致問題の解決を願う都民の集い」における収録から。そしてお兄さん本田勝さんからのメッセージは2016年2月に収録されたメッセージ、地元の民謡を歌っている。最後に2015年9月に東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」で収録した飯塚耕一郎さんからのメッセージが出ている。今日の一曲は1975年のヒット曲布施晃の「シクラメンの香り」である。この番組は2016年4月20日、29日、5月8日、17日、26日、6月4日、13日、22日、7月10日、19日、28日、8月6日、15日、24日、9月2日、11日、20日、10月8日、17日と同じ内容である。