2016年05月17日

5月16日ふるさとの風

1300の「イルボネパラム」朝鮮語放送は9900と9950kHz、どちらも強力であるが、9950kHzは弱いながらもPipジャミングが出ている。9900kHzに比べ変調が浅く感じられる。後半1330は「ふるさとの風」日本語放送である。拉致問題インフォメーションは日本政府と戦略国際問題研究所(CSIS)との共催シンポジウムの中から加藤拉致問題担当大臣のスピーチの一部、日本政府の対応から。
我が国としては、このような北朝鮮の人権状況を改善しようとする国際社会の仲間と緊密に連携しながら、「対話と圧力」、「行動対行動」の原則を貫徹していく考えです。1月の核実験以降も一連の挑発行為を繰り返し、国際社会の声に真摯に耳を傾けない北朝鮮には、「痛み」を感じる圧力を加え、このような挑発行為には、必ず厳しい代償が伴うことを明確に認識させる必要があります。
安倍総理は、「拉致問題の解決のためには、対話のための対話では意味がない、同時に対話をしなければ拉致問題は解決しない。」また、「拉致問題の解決なくして北朝鮮はその未来を描くことができない。」と述べています。この意味するところは何でしょうか。
先ほど、日朝平壌宣言について説明したとおり、日朝両首脳は同宣言において、日朝間の不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが、双方の基本利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するものとなるとの共通の認識を確認しています。
拉致問題は、核やミサイルの問題と並ぶ日朝間の重大な懸案事項の一つです。したがって、拉致問題の解決なくして日朝国交正常化はありません。また、日本政府は、拉致問題をはじめとする諸懸案の解決に向けた北朝鮮の具体的な行動なくして、人道支援の実施や、制裁解除も行いません。すなわち、北朝鮮は、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を解決しない限り、明るい未来を描くことはできないことを認識すべきです。
逆に、北朝鮮が、拉致、核、ミサイルといった諸懸案に誠実に取り組み、解決に至るならば、日本は日朝平壌宣言に則り、日朝間の不幸な過去を清算することも含め、日朝間に未来志向の建設的な関係を構築していくことが出来るし、国際社会の北朝鮮に対する前向きな関与も深まるでしょう。こうした考え方に基づき、日本は北朝鮮が上記の諸懸案の解決に取り組むよう、米国、韓国及び国連と緊密に連携していきたいと思います。
北朝鮮は政治体制上、金正恩国防委員会第一委員長が最終政策決定権を掌握しています。このため、日本政府(安倍政権)としては、金正恩第一委員長が、国際社会において北朝鮮が置かれている状況を正確に理解し、拉致、核、ミサイルといった諸懸案に真摯に取り組むことを通じて、全ての拉致被害者を一日も早く帰国させる決断をすることこそが北朝鮮にとっても合理的な選択であり、そのように行動するよう働きかけたいと考えています。
日本政府は、このような考え方の下、国際社会とも緊密に連携しつつ、北朝鮮が諸懸案の解決に向けた前向きな動きを示さない限り、断固たる制裁を継続していくと同時に、諸懸案の包括的な解決につながる意味のある「対話」を引き続き追求していく考えです。

これに先立ち岸田外務大臣と中国での会談についても述べている。ニュース解説は「核問題に対する北朝鮮の姿勢」について、先の党大会における金正恩の声明などについて。ふるさとの声は有本恵子さんへ、日本政府制作のビデオメッセージから有本夫妻の2015年8月収録のメッセージが出ている。今週の一曲は朝鮮語放送は無し、日本語放送は1979年のヒット曲ツイストの「燃えろいい女」、2014年7月以来の登場である。

1300の「しおかぜ」は5965kHz、ジャミングは確認できない。16日月曜日は中国語放送が出ている。3週目ごとの月曜日に中国語が出ている。後半1330は朝鮮語、かなり強力なPipジャミングが出てきた。いずれも失踪者の氏名読み上げである。
1405の「しおかぜ」は7325kHz、ジャミングは無いが、上からの被りがうるさい。この時間は先週1330に放送された「ふるさとの風」が出ている。

1430の「ふるさとの風」は9560kHz台湾送信と9960kHzパラオ送信、この時間はどちらの電波も強力である、ジャミングは聞こえない。懐かしい日本の歌「肩たたき」で始まった。拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日死亡したとされる。何の前触れもなく心臓マヒで死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ。お姉さん平野フミ子さんから2016年3月福岡西鉄ホールで開催された公開合同収録したメッセージ。続いて平野フミ子さんから2015年9月東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」における訴えが出ている。18年たってもたった8人しか帰国していないと深刻な訴えである。同じく2015年8月日本政府収録のビデオメッセージから。
続いて中学生時代の同級生メイソンSもと子さんの訴えは2013年2月収録、小中学校の同級生苅谷達郎さんのメッセージ、これも2013年2月の収録。
今日の一曲は、1976年のヒット曲沢田研二「コバルトの季節の中で」、1978年秋から約一年間、蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていた際、由紀子さんがるみ子さんによく歌っていたという。この番組は2016年4月28日、5月7日と同じ内容である。
1600の「ふるさとの風」は9470と9960kHz、若干台湾送信の9470kHzが弱いようだ。ジャミングは分からない、受信状態は良好である。1430と同じ番組である。

1600の「しおかぜ」は6090kHz、早くからノイズジャミングを出している、八俣からの電波は強い、中国語による失踪者氏名の読み上げが出ている。1610にPipジャミングも出てきた、次第に強くなりうるさい存在だ。後半1630は朝鮮語、ジャミングと互角の勝負である。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい