2016年04月12日

4月11日「ふるさとの風」

1300代に台湾送信、9900と9950kHzはどちらも強力である。昨日までの変調が浅く感じられることはない。9900kHzが早く、9950kHzの音声が0.7秒ほど遅く聞こえている。しかし後半1330の日本語放送では9950kHzがかなり弱くなってきた。
拉致問題インフォメーションは3月24日、ジュネーブにおける第31回人権理事会における北朝鮮人権状況決議の採択に関する外務大臣談話が出ている。
 本24日(現地時間23日)、スイスのジュネーブで開催中の人権理事会において、我が国及びEUが共同提出した北朝鮮人権状況決議案が、無投票採択されたことを高く評価します。
 本年の決議は、「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」報告書の内容を反映させた昨年の国連総会決議を含むこれまでの関連決議の内容を反映するとともに、今回の人権理事会に提出された、マルズキ・ダルスマン国連北朝鮮人権状況特別報告者の報告書の勧告も踏まえた、強い内容のものとなっています。
 具体的には、昨年同様、北朝鮮の組織的,広範かつ深刻な人権侵害を最も強い表現で非難し、国際刑事裁判所(ICC)への北朝鮮の事態の付託の検討や制裁の範囲に関する検討等を通じて,安保理が適切な行動をとることを促す国連総会決議を歓迎するとともに、安保理が北朝鮮の人権状況等を議論したことを歓迎しつつ、安保理がこの議論に継続的かつ積極的に関与することへの期待を表明しています。
 さらに、人権高等弁務官に対し、北朝鮮における人権侵害に係る説明責任の問題に重点的に取り組む独立した専門家を指名するとともに,当該専門家のグループに対し、北朝鮮における人道に対する犯罪の被害者のために、正義と真実を確保するための実用的な説明責任メカニズムを勧告することを求めています。
 我が国は、今回の決議の採択が拉致問題の早期解決を含む北朝鮮の人権状況の改善につながることを強く期待するとともに、国際社会とも協力して、北朝鮮に対し具体的な行動をとるよう引き続き強く求めていく考えです。

ニュース解説は「新型ICBM用エンジンの地上噴射実験成功」について。
拉致問題解説は久米裕さんについて、1977年9月19日、石川県宇出津海岸付近にて拉致された。主犯格である北朝鮮工作員、金世鎬(キム・セホ)について、平成15年1月逮捕状の発付を得て国際手配しており、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。しかし北朝鮮は入国はしていないとしている。共犯者の在日朝鮮人は逮捕され拉致を自供している。当時4770kcで出ていた乱数放送は解読されており、「南山の青い松」が流れたら接触せよとの指令で拉致が決行された。しかし本人の意思で渡ったという自供から、また本人の確認が取れないということから立件できず捜査は打ち切られた。実にオメデタイ捜査であった。拉致され日本に居ないのにどうやって意思を確認するのだろう。
ふるさとの声は曽我ミヨシさんへ、帰国したひとみさんからの朝鮮語によるメッセージも出ている。朝鮮語の今週の一曲はなし。日本語はは3月18日に開かれた共同公開収録からsayaさんの「約束」が出ている。
♪涙という河を越えて 君の元へ行けたのなら
時を止めて星になって 永遠にはなさない
風の中に波の音に 君の声を探すけれど
寄せる波は何にも言わない
ただ風が抜けるだけ♪

1300の「しおかぜ」は5935kHz、ここも強力である。混信もほとんどない、受信状態は良好である。月曜日は仁尾hン語放送で、失踪者の氏名生年月日が読み上げられている、番組自体5年前と同じで、現在何歳というのが5歳若くなっている。後半も使命の読み上げが続いている。ノイズジャミングが出ているのがわかるが引き続き八俣の電波は強い、受信状態は良好である。

1405の「しおかぜ」も5935kHz、若干ジャミングが目立つ程度である。「こちらはJSRしおかぜです。東京から北朝鮮におられる拉致被害者のみなさん、様々な事情で北朝鮮に渡って戻れなくなった皆さんへ、放送を通じて呼びかけを行っています。しおかぜは拉致被害者に関する北朝鮮包囲網形成のため、これまでも日本政府とあらゆる形で連携を図ってきました。この時間は日本政府制作による日本語番組「ふるさとの風」をお送りします。最後までお聞きください。」
この開始アナウンスのあと、先週1330からほうそうされていた「ふるさとの風」が出ている。拉致問題インフォメーションは、去る3月18日に福岡市西鉄ホールで開催された公開収録が開催されたこと。初めての地方開催の共同公開収録である。ニュース解説は「日米韓首脳会談」について、3月31日ワシントンでの三国首脳会談の模様から、北朝鮮の挑発をどこまで抑えることができるが焦点。韓国との軍事情報包括保護協定の話も、前回は韓国が協定拒否をしているが、今回は賛成に回るのではないかと楽観的な見方。
ふるさとの声は3月18日に開催された、公開収録での訴え、増元るみ子さんのお姉さん平野フミ子さんからのメッセージ、続いて松木薫さんへ、お姉さん斉藤文代さんからのメッセージ。
今週の一曲、朝鮮語は1988年のヒット曲工藤静香の「MUGO・ん…色っぽい」、昨年7月にも登場している。日本語は3月18日の公開収録でのコンサートで歌われた山口采希さんの「空と海の向こう」が出ている。拉致対策本部のオンデマンド放送ではこの曲も「著作権上の理由により」カットされている。拉致被害者救出のための曲も聞かせないようだ。

1430の「ふるさとの風」は9560と9960kHz、台湾とパラオの信号は強力である。ジャミングも全く聞こえない、受信状態は良好である。パラオの音声が約2秒ほど遅れて聞こえる。懐かしい日本の歌「春の歌」で番組開始。拉致問題解説は有本恵子さんについて、1983年7月ごろコペンハーゲンから手紙が届いたのを最後に行方不明に。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人はよど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に家族全員死亡と北朝鮮は虚偽報告している。
ふるさとの声は有本恵子さんご家族からのメッセージ、お父さん有本明弘さんから、2015年8月日本政府制作のビデオメッセージ。続いて2015年4月26日東京で開かれた「最終決戦の時、不退転の決意で全員救出を!国民大集会」で収録した明弘さんの訴えがでている。
お母さんの有本嘉代子さんからのメッセージは、2015年3月の収録。続いて2015年8月に制作した有本嘉代子さんのビデオメッセージが出ている。今日の一曲はなし。この番組は2016年4月2日と同じ内容である。

1600の「ふるさとの風」は9470kHzの台湾送信とこれまでと同じ9960kHzのパラオ送信の2本立て。両波とも強力である、いずれもジャミングは確認できない。1430と同じ番組である。

2030の「北朝鮮改革放送」は5kHz下がり7505kHzに出ている。すでに6日から変更されているが、11日は激しいPipsジャミングが2010から出てきた。ジャミングは極めて強力で100kHz幅に影響している。このジャミングにも2030開始の朝鮮中央放送が混線している。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい