1300の9950kHz、ノイズジャミングの中まずまずの状態である。台湾からの信号はかろうじて聞き取り可能なレベルである。今週で通算450週目の放送のはず。
拉致問題インフォメーションは2月10日に発表された日本政府の対北朝鮮制裁内容などについて。
【わが国独自の対北朝鮮措置について】
わが国は(北朝鮮の)拉致、核、ミサイルとった諸懸案を包括的に解決するため、以下の独自措置を実施することを決定した。
1.人的往来の規制
(1)北朝鮮籍者の入国の原則禁止
(2)在日北朝鮮当局職員および当該職員が行う当局職員としての活動を補佐する立場にある者の北朝鮮を渡航先とした再入国の原則禁止
(3)日本から北朝鮮への渡航自粛要請
(4)日本国家公務員の北朝鮮渡航の原則見合わせ
(5)北朝鮮籍船舶の乗員などの上陸の原則禁止
(6)「対北朝鮮の貿易・金融措置に違反し刑の確定した外国人船員の上陸」および「そのような刑の確定した在日外国人の北朝鮮を渡航先とした再入国」の原則禁止
(7)在日外国人の核・ミサイル技術者の北朝鮮を渡航先とした再入国の禁止
2.北朝鮮を仕向地とする支払手段などの携帯輸出届出の下限金額を100万円超から10万円超に引き下げるととともに、人道目的かつ10万円以下の場合を除き、北朝鮮向けの支払を原則禁止する
3.人道目的の船舶を含むすべての北朝鮮船舶の入港を禁止するとともに、北朝鮮に寄港した第三国籍船舶の入港を禁止する
4.資産凍結の対象となる関連団体・個人を拡大する
ニュース解説は「日本の制裁強化に対する北朝鮮の対応」について。
ふるさとの声は市川修一さんへ、お兄さん市川健一さんからのメッセージ、2015年3月収録である。日本語放送今週の一曲は1971年のヒット曲、トワ・エ・モワ(TOI ET MOI)の「愛の泉」、2013年10月以来の登場である。
後半はジャミングも弱くなりかなり聞きやすくなってきた。
1300の「しおかぜ」は7400kHz、やはりCRIの近氏が一番強いようだ。ジャミングも加わり三つ巴である。月曜日は日本語放送で、前半後半とも拉致被害者、失踪者の氏名生年月日の読み上げが出ている。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、すでにキャリアーは1427から出ている。ジャミングは聞こえない、パラオの信号は強力、受信状態は極めて良好である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。お兄さん本田勝さんからのメッセージは2015年8月に制作されたビデオメッセージから本間勝さんの、田口八重子さんへの家族のメッセージが放送された。最後に2015年9月に東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」で収録した飯塚耕一郎さんからのメッセージが出ている。今日の一曲は1975年のヒット曲布施晃の「シクラメンの香り」が復活した。