11月26日の調査会ニュースから。
欧州ではシリア内戦による難民の問題が社会を揺るがす程になっていますが、日本には最近北朝鮮の漁船が多数流れ着いています。前々号では8月25日水産事業所について書きましたが、昨日の労働新聞には金正恩が人民軍第549軍部隊管下15号水産事業所を現地指導したとの記事が載りました。
おおざっぱな訳を下に付けてみました(慌ててやりましたので多少の誤訳はご容赦下さい)が、整理するとこんなことが分かります。
・漁業の実績に不満を感じた金正恩が「人民軍にもっと魚を獲らせて見本にし、ノルマを上げて軍以外でも漁獲量を増やすようにしろ」と命じた。これは来年36年ぶりに開く予定の労働党大会にあわせて景気の良い報告ができるようにするためである。
・そのために天候が悪くても出漁せざるをえなくなり多数の事故が起きている。
・無理して増やした漁獲量を見て金正恩は「今年これだけできるなら来年はもっと魚を獲ってこい」と命じた。
・漁獲量を上げるための施設の充実や勤務者の食料などについては金正恩がどうにかしてやると言った(おそらくほとんど実現しないでしょう)。
・「東海全域で人民軍隊水産部門の漁船が高く響かせている」とあるように人民軍水産部門は日本海側にしかない(少なくとも稼働している事業所は)。
ということで、この方針が続けば遭難もくり返されるでしょう。そして日本海側にはこれからも遺体の乗った船が流れ着くはずですが、そのうち生きた人が乗ってくるかも知れません(実際そういうケースも何度かありました)。
そして漁船でも日本に行けるということが北朝鮮に伝わればノルマに追われて遭難するよりましだと、最初から日本を目指す船が出るかも知れません。さらには、護身用で銃器を積んだ船が来る可能性も皆無ではないのです。欧州での難民問題は決して人ごとではありません。
多くの木造船が漂流、遺体も見つかっている。北朝鮮の船に間違いないのに、なぜか日本のテレビでは国籍不明でハングルで「朝鮮人民軍」と書いてあるという。ハングルってなんだろう、朝鮮語と言えないマスコミの哀れさが見て取れる。
27日金曜日の9950kHz、台湾からの電波はいつもの強さは無い。ジャミングもないため聞き取りは十分可能である。この時間は毎日同じ番組が出ている。
おなじく1300の「しおかぜ」は5985kHz、ジャミングはまだ出ていないようだ。八俣の信号もそれほど強くはない。金曜日は前半、後半とも朝鮮語放送が出ている。同波のミャンマー放送が結構強い。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは全く聞こえない。27日も「ふるさとの風特別番組」として拉致被害者家族からのビデオメッセージ~必ず取り戻す!愛する家族へ~に収録されているメッセージが出ている。
去る9月19日に初めての放送、以降この1430の放送は毎日同じものが繰り返されている。今日で60回目の再放送である。