26日、日曜日の9950kHzはジャミングはあるもののそれほど強くはない、おおむね受信状態は良好である。一週間続いた最後の番組である。後半1330は「ふるさとの風」日本語放送、拉致問題インフォメーションは7月2日木曜日、北朝鮮の調査について延期するとの報告があった。その翌日菅内閣官房長官の記者会見と外務省の談話から日本政府の反応。
続いてニュース解説は「MERS問題と日韓関係について」、収束に向かうも韓国経済は今後も厳しい状態が続くとみている。韓国へ行くはずの中国観光客が日本へきていることからやきもきしている実態がある。拉致問題解説は久米裕さんについて、1977年9月19日、石川県宇出津海岸付近にて拉致された。主犯格である北朝鮮工作員、金世鎬(キム・セホ)について、平成15年1月逮捕状の発付を得て国際手配しており、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。しかし北朝鮮はそんな人知らんとうそぶいている。共犯者の在日朝鮮人は逮捕され拉致を自供している。当時4770kcで出ていた乱数放送は解読されており、「南山の青い松」が流れたら接触せよとの指令で拉致が決行された。しかし本人の意思で渡ったという自供から、また本人の確認が取れないということから立件できず捜査は打ち切られた。実にオメデタイ捜査であった。拉致され日本に居ないのにどうやって意思を確認するのだろう。
ふるさとの声は石岡亨さんへ、お兄さん石岡明さんからの2015年3月の手紙が代読されている。今週の一曲、朝鮮語は杉山清貴「渚のすべて」、これは2年ぶりの登場。日本語放送は1972年のヒット曲山本リンダの「どうにも止まらない」、この曲は今年2月にも登場している。
1330の「しおかぜ」は5985kHz、開始前からジャミングが出てきたが、八俣の信号は強くほとんど影響はない。日曜日は日本語放送から、ニュースとニュース解説番組「日本海にかける橋」である。北朝鮮で幹部たちの脱獄が相次いでいるというニュースから。7月15日付の統一日報の報道からで捕まった人はいない、その多くは韓国へ潜入したと思われる。捕まれば粛清されるかである。
北朝鮮の幹部から入手したという情報で日本の週刊現代からの引用。玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が粛清されたことなど。こんな人の処刑に銃弾を使うのはもったいないと、空腹にさせた犬に襲わせたというもの。調査報告を見送ったことについては、2002年5人を返したが感謝されるどころか非難ごうごう、遺骨を返せば偽物だと非難、これではこの先何をしても非難されるだけだとしている。
救出への道コーナーは増元照明さんから、安保法案が成立し、これで本格的に自衛隊による拉致被害者救出が可能になった。東北大学、旧二校の校歌がアカペラで紹介されている。1352:28に「日本政府からのメッセージ」が出ている。周波数アナウンスに続いて日本への連絡用電話、FAX番号、住所などが告知されている。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、パラオ送信は強い、ジャミングも聞こえない。受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「ずいずいずっころばし」で番組開始。 拉致問題解説は市川修一さんについて、1978年8月12日、鹿児島県日置郡から増元るみ子さん当時23歳と共に拉致された。北朝鮮は1979年9月4日死亡としているが、泳げなかった市川さんが、初冬に川で溺死したことにして、にわか死亡通知書を作成、客観的事実は何もなく信用できる内容ではない。これも北朝鮮にとっては死亡したことにしないと都合の悪い拉致事件である。
ふるさとの声は、市川修一さんへ、お兄さんの市川健一さんからのメッセージは2015年3月5日収録である。23歳で拉致された修一を返せと切実なメッセージである。続いてお姉さん市川龍子さんから2014年3月12日収録のメッセージ、拉致されているのが分かっていながらなぜ助け出さないのかと訴えている。このあと中学高校生時代の友人花牟礼薫さん、小中学校同級生の高山孝一さんからのメッセージは2007年に収録されたものが出ている。今日の一曲は無し。この番組は2015年6月2日、11日、7月8日、17日と同じである。