28日、月曜日、今週で通算368週目の放送となる。ジャミングの中朝鮮語放送から始まっている。電波は強く聞き取りは十分可能である。
ニュース解説は「韓国専門家の見方」について。拉致問題解説は田口八重子さんについて、1978年6月行方不明に。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっているが、北朝鮮はこうした事実や事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明の信憑性も疑わしい。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠蔽しようと偽装工作をしているのに他ならない。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げなどの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は市川修一さんへ、お兄さんのお兄さん市川健一さんからのメッセージが出ている。今週の一曲は朝鮮語はチェッカーズのヒット曲「あの娘とスキャンダル」、日本語放送はなし。
1330の「しおかぜ」は5985kHz、八俣の信号は強く受信状態は極めて良好である。月曜日は失踪者拉致被害者の氏名読み上げが出ている。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは出ているが1300台よりはかなり弱くなってきた。懐かしい日本の歌は「春の歌」で開始。続いて拉致問題解説は有本恵子さんについて。1983年7月ごろコペンハーゲンから手紙が届いたのを最後に行方不明に。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、よど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に家族全員死亡と北朝鮮は発表している。
ふるさとの声は有本明弘さんから、2013年2月の収録で。お母さんの有本嘉代子さんからのメッセージも同じ。2013年9月16日東京で開かれた国民大集会から明弘さんの訴えが代読で出ている。続いて2013年2月20日兵庫県での「拉致問題を考える国民大集会in兵庫・神戸」から有本嘉代子さんの訴え。
今日の一曲は1968年のヒット曲、ザ・タイガースの「花の首飾り」、グループサウンズ全盛時代だった大ヒット曲。2014年4月11日から、政府認定被害者の氏名アナウンス以降が差し替えられている。この番組は2014年4月11日、20日、29日、5月17日、26日、6月4日、13日、22日、7月1日、10日、19日と同じ内容である。