連日一般のテレビ放送でも拉致事件関連の報道が行われている。拉致には関係ないと言い張る国会議員が北朝鮮へ行ったりして足を引っ張っている。人的往来さえできればそれでいいと現状維持、北の言いなりになっているのはマスコミの平壌駐在員も同じだ。
北向けの放送はそれでも変わることなく続いている。ジャミングも何ら変わることなく出続けている。これ一つ見てもこれまでと同じ解決済みという姿勢は変わっていない。調査しなくても分かっていることをまた再調査と言われどこまでおめでたいのか。1300の9950kHzは昨日よりは幾分受信状態は良い。拉致問題インフォメーションは7月4日の特別調査委員会立ち上げに関し、菅内閣官房長官の発言が出ている。ニュース解説は7月7日発表の北朝鮮政府声明の内容について。
拉致問題解説は田中実さんについて。1978年8月在日朝鮮人に騙されて北朝鮮へ連れ出されそのまま行方不明になった、当時28歳である。
ふるさとの声は松木薫さんのお姉さん斉藤文代さんから2014年2月28日収録のメッセージ。朝鮮語、日本語放送ともに今週の一曲はなし。
1330の「しおかぜ」は6020kHz、ジャミングはわからない、下からの被りが多少あるものの受信状態は良い、中国語と朝鮮語による失踪者氏名の読み上げが出ている。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは弱い、パラオの電波もそれなりに強く受信状態は良好である。なつかしい日本の歌「お馬」で始まった。
拉致問題解説は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に行方不明に、1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致がばれて急遽死亡確認書をねつ造したもの。
ふるさとの声は26歳で拉致された松木薫さんへ、お姉さん斉藤文代さんと松木照代さんからで2014年2月28日の収録と新しくなっている。続いて弟さん松木信弘さんからのメッセージは2012年12月15日収録。また高校時代の恩師松村六郎先生から2010年9月の収録メッセージも出ている。
今日の一曲は松木薫さんへの思いを綴った、ミュージックボランティアうらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」である。
1.お母さん叶うものなら お母さん一目だけでも逢いたい
お母さんあれから随分と お母さん季節は巡り過ぎた
生きているうちに 何時の日か日本へ帰り
あなたの胸に飛び込んで 思い切り泣きたい
お母さんも一度食べたい ちょぴり酸っぱいところてん
2.お母さん手紙も出さずに お母さん僕を許して下さい
お母さん冷たい冬が来る お母さん身体を大切に
春はまだ遠い最果ての ここは北の国
誰がこの僕を連れ出して 早く逢いたい
お母さんそれまで元気で 薫は必ず帰ります
この番組は2014年4月7日、16日、24日、5月4日、13日、22日、31日、6月9日、27日、7月6日と同じ内容である。