1300台の9950kHz、ジャミングがかなり強い。朝鮮語、日本語放送ともに内容の聞き取りは可能である。通算364週最後の放送である。拉致問題インフォメーションから、7月は1978年に4名、1983年に1名と多くの日本人が拉致された月である。ニュース解説は「中国の習近平国家主席韓国訪問について」、拉致問題解説は久米裕さんについて。東京都に住んでいた1977年9月19日石川県宇出津海岸付近にて失踪、北朝鮮側は、久米さんの入境を完全否認。しかし主犯格である北朝鮮工作員、金世鎬(キム・セホ)を国際手配している。共犯の在日朝鮮人が逮捕され、その供述から、工作員へ渡したことが判明している。この事件も在日朝鮮人工作員が深く関わっている。
ふるさとの声は横田めぐみさんへ、ご夫妻のメッセージは2014年2月1日収録。今週の一曲は、朝鮮語がGO-BANG'Sの「あいにきてI・NEED・YOU」、日本語放送は1979年のヒット曲ツイストの「燃えろいい女」。
1330の「しおかぜ」は6020kHz、本体へのジャミングは無いが6015kHzのジャミングがノイズフロアーレベルを上げている。帰国拉致被害者の支援についての解説。北朝鮮の潜水艦について。続いて「再調査」という言葉について、北朝鮮に口実を与えるだけ、メンツを保ちたいだけの話。拉致しておいてどこにいるのかわからないはずがない。
救出への道コーナーは日朝協議の内容が出ている。1352:28に「日本政府からのメッセージ」が出ている。1354:28に緊急放送IS、いつものように日本への連絡電話番号や私書箱、メールアドレスなどがアナウンスされている。後半1400は朝鮮語放送である。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは強いがパラオの電波もそれなりに強く、内容の聞き取りは十分可能である。なつかしい日本の歌「お馬」で始まった。
拉致問題解説は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に行方不明に、1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致がばれて急遽死亡確認書をねつ造したもの。
ふるさとの声は26歳で拉致された松木薫さんへ、お姉さん斉藤文代さんと松木照代さんからで2014年2月28日の収録と新しくなっている。続いて弟さん松木信弘さんからのメッセージは2012年12月15日収録。また高校時代の恩師松村六郎先生から2010年9月の収録メッセージも出ている。
今日の一曲は松木薫さんへの思いを綴った、ミュージックボランティアうらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」である。
1.お母さん叶うものなら お母さん一目だけでも逢いたい
お母さんあれから随分と お母さん季節は巡り過ぎた
生きているうちに 何時の日か日本へ帰り
あなたの胸に飛び込んで 思い切り泣きたい
お母さんも一度食べたい ちょぴり酸っぱいところてん
2.お母さん手紙も出さずに お母さん僕を許して下さい
お母さん冷たい冬が来る お母さん身体を大切に
春はまだ遠い最果ての ここは北の国
誰がこの僕を連れ出して 早く逢いたい
お母さんそれまで元気で 薫は必ず帰ります
この番組は2014年4月7日、16日、24日、5月4日、13日、22日、31日、6月9日、27日と同じ内容である。