2017年08月20日

「しおかぜ」24時間放送

8月18日付の産経新聞記事から。
北朝鮮有事に備え「24時間生放送」準備 ラジオ「しおかぜ」北の妨害は低調も「資金難」に

 朝鮮半島で軍事的緊張が高まる中、北朝鮮の拉致問題を調べている「特定失踪者問題調査会」(荒木和博代表)が有事に備え、24時間態勢のラジオ生放送の準備を完了したことが分かった。民間で緊急時にこうした放送を行うのは同会だけといい、北朝鮮国内に捕らわれた拉致被害者らに向けて情勢をリアルタイムに伝え、安全確保と避難手段などを伝える方針だ。
 同会は北朝鮮向けラジオ「しおかぜ」を運営し、政府認定拉致被害者や拉致の可能性を排除できない特定失踪者への呼びかけ、北朝鮮関連のニュースなどを放送。北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させ米朝間の緊張が高まった4月以降は、北朝鮮のミサイル発射や米軍の動向を伝える緊急警戒放送を始め、被害者に安全確保を訴えてきた。
 ただ、放送は深夜帯を中心にした3時間半に限られ、有事には不十分と判断。茨城県内の送信施設の使用権を持つNHKと協議し、放送に必要な国の免許について総務省と調整した結果、24時間生放送を実施する態勢が整ったという。
 生放送を行う局面を迎えれば、メンテナンスの休止時間を除き、拉致被害者に向けて最新の情勢や避難場所など安全確保の方法を継続的に伝える。
 特定失踪者問題調査会は平成17年に「しおかぜ」の短波放送を開始。28年には北朝鮮内で多くの人が聞くとされる中波放送も始めた。番組は日本語、朝鮮語、英語、中国語で制作。拉致被害者を励まし支援するとともに、厳格な報道統制を敷く北朝鮮を揺さぶろうと独裁の実態なども伝えてきた。
 最近では国際社会に衝撃を与えた金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、正男(ジョンナム)氏の暗殺なども放送。北朝鮮当局はしおかぜを注視しており、妨害電波を執拗(しつよう)に発射し、内容を否定する公式放送を流すこともあった。
 こうした中で昨年以降、妨害電波の頻度が激減し時間短縮も顕著になった。原因は不明だが、北朝鮮国内で電力供給が低下し、継続的な電波の発射が困難になっているとの分析がある。
 さらに、送信設備の整備が行き届くしおかぜ側に対し、北朝鮮側が妨害電波を発信する設備は出力が低く老朽化しているとみられ、電波の出力に優れたしおかぜへの悪影響は皆無だ。
 同会が北朝鮮国境近くの韓国で行っているモニタリングでは、しおかぜの短波放送の受信感度は極めて良好で、脱北者も「北朝鮮で聞いていた」と証言した。
 粘り強い取り組みの成果が見える一方、一般有志の援助などをもとに手弁当で運営するしおかぜには、資金難の壁が立ちはだかる。
 短波と中波の放送は1カ月当たり約350万円の運営費が必要で、中波放送は開始後3カ月で一時休止。日本最大の産業別労働組合「UAゼンセン」などの支援で今年4月に再開したものの、10月以降の放送継続が非常に厳しい見通しとなっている。
 番組制作を担当する同会の村尾建兒(たつる)専務理事は「被害者の救出と拉致問題の啓発に向けて、さらに内容を充実させていきたい」と支援を呼びかけている。

  
Posted by Hiroshi at 22:51Comments(1)Shiokaze/Furusato no Kaze

2017年08月20日

11855kHz生中継

19日、土曜日、予定通り0930から中継が始まった。キャリアーは早くから出ており、台湾からの電波もクリアーである。10kHz上の北朝鮮ほどの強さはないが、受信状態は良好である。

ふるさとの風の開始テーマから中継が始まった。続いて平壌で受信した「しおかぜ」の開始部分が流された。拉致被害者家族のビデオメッセージが出ている。

1050最後の唱歌メロディーは、信号も強く極めて良好である。10kHz上よりも強い。「ヤシの実」「夏の思い出」「リンゴの唄」「蛍の光」の3・4番がうたわれた。
1103に生中継終了のアナウンス、このあとビバルディーの曲が1107:12まで流れていた。1110:40にキャリアーは切れた。、

19日、1300の「しおかぜ」は5965kHz、ジャミングは全くない、受信状態は極めて良好である。土曜日は日本語放送から、番組は先週8月12日と同じ内容である。
後半1330は朝鮮語放送、引き続きジャミングは無い、良好な受信状態が続いている。
1405の「しおかぜ」は7295kHz、1kHz下のCNR1スプリアスが強い。ジャミングは無く、受信状態は良好である。

1600の「しおかぜ」は6165kHz、この時間はパルスジャミングがかなり強い。40分ほど前から出し続けている。1300と同じ番組が出ているが、三つ巴状態、受信状態は悪い。

1300代の朝鮮語、日本語放送はいずれも台湾送信、各波とも強く、受信状態は良好である。この時間は毎日同じ番組が出ている。
1430の「ふるさとの風」は9450、9560、9960kHzである。台湾、パラオ送信とも強力で、ジャミングは確認できない。
懐かしい日本の歌「荒城の月」で始まっている。拉致問題解説は石岡亨さんについて。1980年5月頃大学生だった石岡さんはヨーロッパへ出かけたまま行方不明に、1988年家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き平壌で暮らしていることがわかった。こうして有本恵子さん、松木薫さん3人が北朝鮮に拉致されたことが判明、1984年11月4日死亡と北朝鮮は発表している。松木薫さんを含めた3人は、よど号ハイジャック犯とその関係者によって平壌に連れていかれたことが判明している。小泉総理の訪朝が決まると、2002年に急遽死亡したことにされてしまった。
ふるさとの声は石岡亨さんへのメッセージ、2016年2月に収録したお兄さん石岡章さんからのメッセージが出ている。今日の一曲は1979年のヒット曲、円広志の「夢想花」、周波数アナウンスは台湾送信のみが出ている。この番組は2017年2月16日、25日、3月6日、15日、24日、4月2日、6日、15日、24日、5月3日、21日、30日、6月8日、17日、26日、7月5日、14日、23日、8月1日と同じ内容である。

1600の「ふるさとの風」は1330と同じ番組で最後に「お化けのQ太郎」が出ている。受信状態はどの周波数も良好である。
  
Posted by Hiroshi at 21:50Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze

2017年08月20日

アジア放送研究会フォーラム

毎年恒例のアジア放送研究会総会とフォーラムに出席のため、リアルタイムでの受信はできなかった。
初日の参加者は15名ほど、二日目は38名ほどが参加するとのこと。当研究会始まって最大の人数となるようだ。これも時節柄北朝鮮の怪しげなニュースが飛び交っていることが大きく影響しているのだろう。

メンバーの中にはこんな力作を出版された人もいる。貴重な資料である。懐に余裕のある人もない人も手元に置きたい一冊かも。

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Posted by Hiroshi at 01:50Comments(2)Japan