海外からのラジオ放送

2004年のオリンピックではよく耳にした国である。ここの放送「ギリシャ国営放送」はほとんどがギリシャ語だが、国内労働者や海外向けに12言語でも放送を行っているRadio Filiaがある。
しかしこの春からは外国語放送の短波中継がなくなり聞くことが出来なくなっていた。ところが12月1日から再び短波放送を始めているのが受信できる。ただいままでのように多くはなく今のところ確認できたのはアルバニア語、英語、フランス語、スペイン語である。
このうち英語番組は0700から一時間国内向けに中波665kHz、FM107そしてヨーロッパ北米向けに短波で放送とのアナウンスがあり、BBC提供のニュースで番組が始まっている。
使用されている周波数は15630kHz一波のみである。局名アナウンスはVoice of Greeceと最初に出るが、放送されている番組はRadio Filiaである。  

そんなニュースは幾つでもある。しかしきわめて重要と思われるのに日本のマスコミには出てこない。ところが海外のメディアでは何の遠慮もなく伝えられているニュースがある。
その一つ、フランスのメディア「フランス・インフォ」局は先週中国の臓器移植問題を取り上げ、中国で起きている法輪功学習者から臓器摘出事件告発の検証報告を伝えている。その上で人権･報道の自由がない中国での2008年オリンピックは北京からパリへ変更すべきであると提案していた。
フランスの放送はいくつかの周波数で聞こえているが、英語放送もある。1400から一時間5920kHzがロシア中継で出ている。
中国の臓器移植問題はすぐに希望する臓器が調達できることから一時日本からも移植した人があるが、これが不法に逮捕された人から摘出されていると内部告発され一般に知られることとなった。
しかしこのニュースはいまだに日本のメディアは何も伝えようとしない(出来ない)。  

放送局、数あれどその中でも幅を利かせているのが宗教局だ。日本国内でも日曜早朝などにいくつかの宗教番組が放送されている。
一方世界にはあらゆる宗教が存在するが、きわめてマイナーな言語でそれも100以上のアジアの少数民族語を使っている局がある。それがこのGospel for Asiaである。
ドイツ、UAEなどから電波を出している。おそらく世界で一番多くの言葉で放送している局であろう。  

11月いっぱいで送信を止めると言われていた周波数だが、今のところ6135kHzと共に電波は出ている。同波のBBCが強く、KBSがなんとも弱弱しい。1400UTCの日本語も出ているのを確認した。
5975kHzのBBCは1200-1800の間タイ中継で送信されている。  more

冷戦時代ジャミングはソ連がそのほとんどを占めていた。ソ連邦崩壊後は中国がより妨害工作を強化している。
一党独裁国家に報道の自由はなく、今の中国からは本当のニュースが伝えられてこない。これに対し欧米諸国からは中国に向けた大量の放送が流されているが、これらの放送すべてにジャミングをかけ中国国民に聞かせない様している。
インターネット同様厳しい情報閉鎖がされている。もちろん日本でも中国のご機嫌を伺いながらの報道振りで本当のことはあまり伝えられてないのが実態だ。
しかし短波放送の世界は過酷だ。日本国内では報道されることのない別の真実が連日放送されている。それも24時間365日休むことなく放送が続いている。残念ながら通常聞こえるのは本来の放送ではなくジャミング(妨害電波)である。
アメリカ連邦政府管理のVOAとRFAあわせて24時間の中国語はサイパン･テニアン島などから強力な電波でもって中国大陸へ向けた放送である。
またアメリカの民間団体もいくつかの中国語放送を行っている。中には正規の放送バンドのほか非公式にオフバンドで24時間の放送もしている局さえある。  more

いまだ解決を見ない拉致事件、被害者家族たちの悲痛なメッセージがきょうも北の空へむけて流されている。
日本時間朝の放送はこの時季スキップしてほとんど聞こえない。7MHz帯の周波数で出て欲しいところだ。
11月30日の9950kHzは久しぶりに強かった。朝鮮語番組が出ていた。この｢しおかぜ｣をはじめとする北朝鮮向け放送は、台湾から送信されている。
1000-1100 9730 自由北朝鮮放送
1300-1330 9950 しおかぜ第二放送日本語・英語・朝鮮語
1900-2000 9780 自由北朝鮮放送
2000-2030 9795 開かれた北朝鮮放送
2030-2100 9645 しおかぜ第一放送日本語
2100-2130 9795 開かれた北朝鮮放送