1月10日
1330の5910kHzは早くからジャミングを出している、10日金曜日は脱北者チャン・ジンソン氏の詩「私の娘を100ウォンで売ります」の後編が一時間にわたって放送されている。2008年に出版もされ韓国ではベストセラーにもなった。この年9月11日のNHKニュースでも取り上げられた。
泣き叫ぶ幼子を脇に「娘を100ウォンで売ります」と書いた紙を首にかけた口の不自由な女性。軍人が100ウォンを手渡すと、女性はどこかに駆け出し、パンを抱えて戻ってくると、別れゆく娘の口に押し込んで号泣した-。
1999年、平壌市内の闇市場で目撃した場面という。北朝鮮で100ウォンは当時、卵半個の値段だった。1990年代後半に300万人が餓死したとされる大飢饉の悲劇を扱った詩は全部で71編。「わたしたちのご飯は分厚い木の皮」など「米飯賛歌」からはじまり、生き残るための暮らしぶりや公開処刑、体制批判まで、生々しい言葉が連なっている。
1400:13と1427:22に「日本政府からのメッセージ」が出ている。
この放送は2011年5月5日、8月11日、16日、25日、12月27日、2012年1月7日、2013年1月6日、11日、2014年1月3日などに放送されたものと同じである。1457:20にジャミング停波。5975kHzへは1539に出てきた。1600からもほぼ同じ受信状態である。内容の聞き取りは十分できている。放送終了前の1655:08にジャミングは止まった。
1月11日
1330の5910kHzはジャミングは全くない、受信状態は良好である。土曜日は朝鮮語放送で始まった。そして後半1400は日本語放送、どうやら標準のパターンに戻ったようである。朝鮮語放送と同じ内容で昨年12月の人権週間の再収録した被害者家族のメッセージが出ている。
1991年大阪で失踪した福山ちあきさんへ、お母さんからのメッセージ。
1995年大阪で失踪した植村留美さんへ、お母さんからのメッセージ。
1966年山口県で失踪した宮脇留義さんへ、弟さんからのメッセージ。
1969年北海道で失踪の長谷川文子さんへ、お姉さんからのメッセージ。
朝鮮労働党新聞からのニュース、救出への道コーナーでは、人権週間に収録された古谷拉致問題担当大臣のメッセージ、1422:25に「日本政府からのメッセージ」が出ている。
1600の5975kHzもジャミングなしで始まったが、6分後にジャミングが出てきた。しかし極めて弱くほとんど影響はない。1614に急にジャミングが強くなりかなり聞きづらくなった。1730:55にジャミングは止まった。
1月12日
1330の「しおかぜ」は5910kHz、ジャミングは出ていないと思われる。日曜日は日本語放送から、昨日1400と同じ番組が出ている。後半1400は朝鮮語、これも昨日1330と同じものである。
1600の5975kHzもジャミングは全く出てこなかった。受信状態は良好である。