昨日一般紙でも報道されているように、警察庁は各県警に通達を送り、「北朝鮮から拉致された可能性があるとして、ご家族等から相談・届出を受け、捜査・調査を行っている行方不明の方々」について、関係する県警のホームページに失踪者の写真や情報を掲載するよう求めた。
なにをいまさらという感じもするが、一歩前進とみてよいのか。しかしこれは、行方不明云々というのは家族が拉致ではないか疑っているということに過ぎず、警察は知りませんよということに他ならない。今も北朝鮮にとらわれていることが分かっていながら何も手出しをしない、出来ない日本、情けない限りである。
1300台の9950kHz、ジャミングは弱くほとんど聞こえない。朝鮮語、日本語放送ともによく聞こえている。今週の一曲も朝鮮語日本語ともに同じ曲である。後半1330の日本語はややジャミングが目立つようになってきた。
1330の「しおかぜ」は5985kHz、周波数変更をしてから日数がたつがジャミングはまだ6135kHzへ垂れ流しである。いつもは2~3日後に新しい周波数へかけてきたが今回はそれがない。大いに結構、なにもない6135kHzへ北朝鮮と中国が仲良く垂れ流しをしているのは見ものである。
29日は朝鮮語放送から、1352:50に「日本政府からのメッセージ」が出ている。後半1400からは同内容の日本語放送。
朝鮮戦争から63年が経過、7月は休戦からも60年が経つ。いまだ休戦中にもかかわらず戦勝記念日としているへんな国。国連に同時加盟しながら、南北統一を言い続ける国、どう見ても二つの異なる国があることは事実である。
続いて警察庁が、各県警のホームページで行方不明者などの写真を掲載し始めた。すでに特定失踪者問題調査会のサイトには早くから掲載されている。しかし今回警察庁が掲載を求めた意義は大きいだろう。
斎藤裕さんに関わる情報について、週刊誌「フラッシュ」6月25日号に拉致被害者の居住地を特定したとする記事が掲載された。辺真一・コリアレポート編集長の寄稿したもので、平城(ピョンソン)と清津(チョンジン)の当該施設の衛星写真も付いている。
記事の中には斎藤裕さんについて「彼は'05年に日本のラジオ放送を聴くことに成功し、ある日、自分の名前が連呼されていたのを聴いたという。そのため、人民軍少佐にまでなったのに退役させられ、平安南道の成川に写され、'8年にここに連れてこられたという」と書かれている。「しおかぜ」のスタートは2005(平成17)年10月31日深夜(日本時間では11月1日0時半)からなので、これが事実とすれば「しおかぜ」スタート直後に斎藤裕さんは聴いていたということになる。
1422:26に「日本政府からのメッセージ」が出ている。内容は新しくなっている。緊急放送ISが出て、日本への連絡用電話番号やFAX番号、メールアドレスなどがアナウンスされている。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングはないがまた頭切れだ、90秒ほど遅れて出てきたが時々キャリアーが切れている。9日前と同じ番組である。懐かしい日本の歌「お馬」で始まっている。
拉致問題解説は29歳で拉致された松本京子さんについて。鳥取県米子市で1977年10月21日夜、自宅近くの編み物教室に出かけたまま行方不明に、北朝鮮は入国した事実はないとして、拉致を認めていない事案でもある。2006年11月20日に11人目の拉致被害者に認定された経緯などが紹介されている。
ふるさとの声は拉致被害者松本京子さんへ、お兄さん孟さんからのメッセージは、2011年10月19日収録と、同年11月9日米子市で開催された「拉致問題の早期解決を願う国民の集い」での収録、同じく12月11日東京で開催の政府主催「拉致問題シンポジウム」での訴えから。
松本京子さんの母、三江(みつえ)さんは2012年11月27日、老衰のため、鳥取県米子市内の病院で亡くなっているが、メッセージは再放送のため、母がまだ健在であることも述べている。
縫製会社に勤めていた同僚だった友人などからは、2007年の収録で、いずれも過去放送されたメッセージである。
今日の一曲は、1978年のヒット曲、アリスの「冬の稲妻」、この番組は2012年3月27日、4月5日、14日、23日、5月2日、20日、29日、6月7日、16日、25日、7月4日、13日、22日、31日、8月18日、27日、9月5日、14日、23日、10月2日、11日、20日、29日、11月16日、25日、12月4日、13日、22日、31日、2013年1月9日、18日、2月14日、23日、3月4日、13日、22日、31日、4月9日、18日、5月15日、24日、6月2日、11日、20日と同じ内容である。