2013年06月19日

6月18日ふるさとの風

1300台の9950kHz、若干ジャミングはあるが、十分実用になっている。昨日から新しい内容で放送されている。今週の一曲、混声合唱曲もよく聞こえている。

1330の「しおかぜ」は6135kHz、CNR1の混信は弱いほうだ。火曜日は中国語放送から、失踪者の氏名が読み上げられている。1355:45に「日本政府からのメッセージ」が出ている。後半1400は朝鮮語放送である。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは全く無い、受信状態は良好である。
18日火曜日は懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。
ふるさとの声は有本恵子さんへ、お母さんの有本嘉代子さんから、2011年9月4日の収録、同じくお父さんの有本明弘さんからのメッセージも。
この後は2012年2月5日に開かれた「拉致問題を考える国民大集会in大阪」での有本ご夫妻のメッセージから。今なお続く政府の無策ぶりが語られている。
今日の一曲は1975年のヒット曲、荒井由美の「あの日に帰りたい」、
この番組は2012年4月3日、12日、21日、30日、5月9日、18日、6月14日、23日、7月2日、11日、20日、29日、8月7日、16日、9月12日、21日、30日、10月9日、18日、27日、10月5日、11月14日、12月2日、11日、20日、29日、2013年1月7日、16日、25日、2月3日、12日、3月2日、11日、20日、29日、4月7日、16日、25日、5月4日、13日、31日、6月9日と同じ番組である。
1600に「ふるさとの風」は9780kHz、ジャミングは1556:25に出てきた。この時間は台湾からの電波は強く影響は少ない。聞き取りは十分できる。

2000の「しおかぜ」は5965kHz、これもジャミングを抑えて中国語から始まった。
6月11日発売の週刊誌に《スクープ!》拉致被害者8人の「生存場所」を特定した!が掲載されている。このことは「しおかぜだより」にも掲載されている。
 6月25日号のフラッシュに、皆さんもご存知であろうテレビでもおなじみの辺真一さんが寄稿した記事が掲載されました。その内容は脱北した北朝鮮国家安全保衛部の元幹部による証言で、先頃報道されたラオスへの脱北者の中に松本京子さんの息子が居た事を否定する事から始まっています。

 その他いくつかの証言の中に、特定失踪者で1968年12月に北海道稚内から失踪した斎藤裕さんに関わる話が出て来ます。証言では「日本のラジオを受信して軍を解任された斎藤さん」というタイトルで「彼は2005年に日本のラジオ放送を聴くことに成功し、ある日、自分の名前が連呼されたのを聴いた」という証言です。そのことにより人民軍少佐にまでなったのに退役させられたとなっています。この証言からすると聴かれていたラジオは「しおかぜ」という事になります。2005年10月30日より放送を開始し、当初の放送していた番組は調査会の公開リスト約270名の名前、失踪年月日、失踪場所などを読み上げるプログラムを繰り返し放送していました。斎藤裕さんについても当然アナウンスしていますし、当時その名前を連呼するラジオ放送は「しおかぜ」の他に存在しません。さらに驚くのはこの証言が事実であった場合に、北朝鮮内において「しおかぜ」という短波放送がなんの予告もなく北朝鮮へ向けて放送され、当時の放送時間は1日30分であったのにも関わらず、受信に成功したとすれば、斎藤さんあるいはその近辺にいる人間は常にラジオを通じて情報収集していた事を表しています。放送時間については脱北者などに聴き取りをして、北朝鮮人民が出来るだけ聴きやすい時間帯(22:00~02:00)の中から選んだ23;30~24:00でした。短波放送は電波の安定度からすれば良い方ではありません。よって、常にその時間帯に耳をこらしていなければ受信するのは難しいとも言えます。そんな中で受信に成功し、斎藤さんの名前を呼ぶ番組を聴けたという事は、我々にとっても非常に大きな情報です。北朝鮮内の情報伝達の多くは口コミです。同じような環境にいる日本人にも伝わっている可能性も十分に考えられます。また、拉被害者で帰国を果たした曽我ひとみさんにお話を伺った際にも、是非「しおかぜ」のような放送をやり続けてほしいとも言っていただきました。ご主人であるジェンキンスさんもラジオを聴いていたのは皆さんもご存知でしょう。

 いずれにせよ北朝鮮のラジオの普及は300万台との情報もあり、外部からの情報を聴いている脱北者は数多く存在します。今後はそのチャンスをより多くするためにも中波による放送を実現し、北朝鮮に囚われている多くの皆さんの希望の光にならなくてはなりません。


これが事実とすれば、放送はおそらく1330と2000に現在も毎週放送されている失踪者拉致被害者の氏名生年月日の読み上げや家族からの肉声による呼びかけを指していると思われる。名前を連呼していたというのは週刊誌得意の書き方で放送の中では一回しか読んでいない。
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