2012年12月01日

MNDと統一のこだま

北朝鮮からの「統一のこだま」放送、0400からも始まった。この時間でも結構強く来ている。上側のビーコン波はカットしてクリアーに聞こえる。AM変調波とは違い、かぶることは無い。
0602:09からスケジュールのアナウンス、0603:40終了、0604にキャリアーが切れた。アナウンスにある3970kHzは聞こえない、3976に出ている歪んだ平壌放送はそのまま出ている。

3回目の放送、6250kHzは1144:18にキャリアーON、1150:39に1000Hzのトーン信号を出した。1200我らは一つのISと開始音楽で始まった。ビーコン波も弱くなり受信状態は極めて良好である。一日3回の放送はすべて同じ内容である。
この放送については共同からのニュースとして各紙が載せている。

北朝鮮、新ラジオ放送開始 対韓国で心理戦

 ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の新しい海外向けラジオ放送「統一のこだま」が1日始まった。内容は体制宣伝や韓国の李明博政権批判などで、韓国への心理戦の一環とみられる。
 北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」が1日の放送開始を予告していた。同サイトは統一のこだまを「無所属の民間放送」と主張。毎日、朝昼晩に2時間ずつ流すとしている。
 北朝鮮は2003年、南北閣僚級会談を機に、それまで30年以上続けていた韓国非難の論評などを伝える韓国向け宣伝放送「救国の声」を中断した。(共同)


韓国からの同時刻の無局名放送は周波数を変更した。0400はまた元の6360kHzに出ている、5150kHzは変更なし。この時間は女声バージョン。
以下、新周波数は、
MND Radio, December 1
0400-0455 5150, 6360new female
0500-0540 6550, 4925new male
0600-0635 6270, 6480new female
0700-0735 6435, 5290new female
1000-1040 6550, 4925new male
1100-1140 6270, 6480new
1200-1255 5150, 6360new
北からの放送については、事前に予告されたことから半島メディアのいくつかが11月29日に報道している。以下はDaily NKのウェブサイトから。

北、来月から新対南放送開始

我が民族同士「12月1日から放送開始」…専門家「対南心理戦放送強化の動き」
北朝鮮の祖国平和統一委員会が運営する対南宣伝ウェブサイトの「我が民族同士」は、来月1日から「統一のこだま」というラジオ放送を開始すると29日、伝えた。
「我が民族同士」は同日の報道を通して「『統一のこだま』放送は民族的団結と祖国統一を願う全民族の一途な願いを伝えるだろう。12月1日から放送を開始する」とした。

同サイトによれば「統一のこだま」放送は毎日朝の7~9時、昼間の1~3時、夜間の9~11時の3回に渡り短波3970•6250kHz、中波684•1080kHz、超短波97.8MHzで送出される。

「我が民族同士」を通して告知された周波数のうち、現在試験放送をしているものは、対日・対南用の平壌放送周波数の6250KHzのみであることが確認された。この周波数で送出されていた平壌放送は、我が民族同士が29日零時に「統一のこだま」に関する報道を伝えた直後に中断された。

29日午後2時現在、我が民族同士の「統一のこだま」関連の報道内容をそのまま伝える女性アナウンサーのコメントを音楽にのせ放送中である。

6250kHzの他に告知された周波数もまた、全て平壌放送と朝鮮中央放送が以前使用していた周波数であるため、「統一のこだま」放送は今までの対南宣伝ラジオ放送の設備・人材を配置して運営するものと思われる。

対南・対北放送を定期的にモニタリングしている東北アジア放送研究会のパク・ソンムン副理事長はデイリーNKに「『統一のこだま』試験放送のオープニングコメントを述べた女性アナウンサーは、『救国の声』放送終了後、同一周波数で朝鮮中央放送・平壌放送などを担当した『反帝民族民主戦線』平壌支部放送の開始・終了コメントを受け持っていた人物と推定される」と話した。

祖国平和統一委員会が運営するウェブサイトの「我が民族同士」が、対南誹謗に注力してきた点から、事実上、対南心理戦放送の再開であると分析される。

パク副理事長は「韓国の民間団体による対北放送が強化されている状況を受け、金正恩も対南宣伝放送を強化したものと思われる。かつての『救国の声』に関連する制作陣が運営に携わっていると推定される」と話した。

一方、北朝鮮は2003年7月、南北長官級会談の韓国側首席代表宛てに電話通知文を送り、対南放送の「救国の声」放送を中断する方針を発表し、翌月1日から放送を中断した。1970年「統一革命党の声の放送」で出発した「救国の声」放送は、北朝鮮の代表的な対南心理戦放送として知られていた。
Posted by Hiroshi at 16:35│Comments(0)S.N.Korea
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