2012年09月09日

9月8日しおかぜにジャミング

8月30日に周波数変更をして以来、クリアーに聞こえていた「しおかぜ」、ついに8日からまたジャミングに見舞われた。八俣からの信号も強く聞き取りは十分できる。
1330の6135kHzは朝鮮語から始まった。緊急放送ISに次いで電話番号などがアナウンスされている。続いて1万キロ現地調査第10回の模様が再放送されている。被害者へのメッセージは日本語のまま出ている。1352:40に「日本政府からのメッセージ」が、再び緊急放送ISに次いで連絡先などもアナウンスされている。

後半1400からは日本語放送、藤本健二氏の北朝鮮訪問について、拉致問題の解決を求めたことを伝えている。
続いて、さる8月25日に行われた第10回1万キロ現地調査、山梨、長野、新潟の模様が出ている。山梨県警本部前で山本美保さん及び非公開失踪者女性Oさんについて状況確認、この後、山本美保さん自宅で妹さんの森本美砂さんとお母さんの山本文子さんのメッセージを収録、その声が放送されている。

1979年失踪の川合健二さんの元自宅(甲斐市)近くで失踪状況の確認。この後1998年4月に失踪した菊地寛史さんご両親の声が放送された。
1965年3月26日失踪の藤田進さんの自宅で、お母さんの藤田フミさんと妹さんの榊原冷子さんのメッセージの放送。
柏崎中央海岸付近で蓮池夫妻拉致関連現場調査も行われた。続いて、越後線荒浜駅周辺調査。山本美保さんのセカンドバッグの落ちていた荒浜海岸調査。山本美保さんの同級生小野仁美さんのメッセージが出ている。
今回はいわゆる「大町ルート」に沿っての調査が行われた。1422:26に「日本政府からのメッセージ」が出ている。
緊急放送ISに次いで日本への連絡先の携帯電話番号、FAX番号、メルアドなどがアナウンスされている。この番組は9月1日の再放送である。

1430の「ふるさとの風」は9960kHzのパラオ送信。ジャミングはスキップしているようだ、同波のFSK波も弱く、受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「肩たたき」で始まった。
拉致問題解説は松木薫さんについて。1980年5月スペイン留学中に行方不明に、1988年に石岡亨さん宛に手紙が届き、よど号ハイジャック犯に平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮の言う死亡確認書はねつ造されたもの。
ふるさとの声は、松木さんのお姉さん斉藤文代さんからで2011年10月31日の収録メッセージ。ご両親からは2011年11月26日収録、弟さんからのメッセージは10月22日の収録。また高校時代の恩師松村六郎先生からのメッセージは2010年9月の収録で。
今日の一曲は1974年のヒット曲伊藤咲子の「ひまわり娘」

誰のために咲いたの それはあなたのためよ
白い夏の陽ざしをあびて こんなにひらいたの
恋の夢を求めて 回るひまわりの花
そしていつも見つめてくれる
あなた太陽みたい

涙なんか知らない いつでもほほえみを
そんな君が好きだと あなたはささやく
もしもいつかあなたが 顔を見せなくなれば
きっと枯れてしまうのでしょう
そんなひまわりの花

涙なんか知らない いつでもほほえみを
そんな君が好きだと あなたはささやく
誰のために咲いたの それはあなたのためよ
あなただけの花になりたい
それがわたしの願い
あなただけの花になりたい
それがわたしの願い

この番組は4月26日、5月5日、14日、23日、6月1日、10日、19日、28日、7月25日、8月3日、12日、30日と同じ内容である。

1600の「しおかぜ」は9780kHz、VOAの混信も全く気にならない、バックでかすかに聞こえる程度。Babcock Musicで始まっている。RTIの時報の後、1430と同じ番組が出ている。終了時は1630に一瞬音が出て25秒後に停波している。

2000の「しおかぜ」は5965kHz、ジャミングはこの時間まだ5910kHzへ垂れ流しである。300Hz低いRTMが強い、2021に信号が急上昇、混信も分からなくなった。2100終了までクリアーに受信出来た。
西岡力ドットコムより
拉致被害者全員の帰還は譲れない

 8月29日、北京で4年ぶりに日朝政府間協議が行われた。課長級の予備協議という位置づけで、協議は予定より1日延び、31日に、双方の関心がある事項について本協議を持つことで合意した。日本側は当然、そこには拉致問題が含まれると発表したが、北朝鮮はそのことを明言していない。

 ●遺骨1体400万円を要求?
 そもそも今回の政府間協議は、北朝鮮が日本人戦没者の遺骨返還と墓参という「人道問題」を話し合おうと提案してきたものだった。日本政府は、拉致問題が棚上げにされる危険もあるが、金正恩政権になって初めての対日接近であることをとらえ、提案に乗った。

 北朝鮮の労働党第1書記金正恩の狙いは日本からまとまった資金を得ることと、制裁の解除だろう。米国政府は1950年代の朝鮮戦争中に戦死した米兵の遺骨を多額のドルを払って買い取っている。北朝鮮はその金額に準じて1体400万円という費用を日本政府に求めているという情報がある。日本政府の統計では、北朝鮮には終戦前後の引き揚げ過程で亡くなった民間人を含む戦没者の遺骨2万1000柱が残されている。上記費用を払えば全体で800億円となる。遺族団体である清津会の活動には、北朝鮮に亡命した日航機よど号ハイジャック犯の娘などが関係しており、北朝鮮の工作機関の関与が疑われる。

 金正恩としてはまず、拉致問題は動かさず、遺骨返還だけで日本からカネを取ろうとしてくるだろう。ただし、その企みは、拉致問題解決を国政の最優先課題の一つとしている野田政権に拒否される可能性が高い。その場合、金正恩は拉致問題でも動きを見せるかもしれない。

●被害者十数人、平壌に集結か
 私は7月上旬、「金正恩の特別指示で日本との関係回復のための交渉をする。それに備えて日本人拉致被害者10人余りを平壌に集めて、秘密警察の国家保衛部が別途管理している。保衛部でも担当者以外が被害者に接近したり情報を取ろうとしたりしたら、無条件でスパイとして捕まえるよう指示が出ている」という内部情報を得た。

私がこれまで入手できた情報によると、北朝鮮は拉致被害者を次の3グループに分けて管理している。①国家保衛部が管理する、対外工作に関与していないグループ、②工作機関が管理する、テロなどに協力させられたグループ、③党組織指導部が管理する、重大秘密を知るグループ、だ。金正恩はこのうち、①のグループのみを日本に返して多額の見返りを取り、拉致問題を終わらせようと狙っている。①のグループには、北朝鮮によって「死亡」とされた横田めぐみさん、田口八重子さんら8人は含まれていない。

 日本政府は本協議を通じて、二つのことを金正恩に伝えなければならない。第一に、遺骨返還などの人道問題を進める前提は、拉致被害者全員の帰還であること。第二に、既に日本側は、②のグループと③のグループについても確実な生存と所在情報を持っており、①のグループの帰国のみで拉致問題を終わらせることは不可能ということだ。その2点を金正恩に正しく認識させることが喫緊の課題だ。

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