短波帯どこを聞いても中国語、それだけ数多くの周波数を使っているわけだが、実際にはそのほとんどがジャミングのために出している電波である。
中央人民広播電台「中国之声」は正規の放送波よりもジャミングの周波数の方がはるかに多い。そんなこともありあちこちでCNR1が聞こえたという情報が海外からも出ている。当然と言えば当然なこと。
しかしそのジャミングの中にはやたらスプリアスをまき散らしている不良送信機も存在している。11710kHzは正規の周波数ではあるが、このうち1100-1300の間はRTIにかけるジャミング用のCNR1も出てくる。このうちの一台の送信機が上下8kHz間隔でスプリアスを出している。
原則RTIとVOA、RFAの中国語に対しては一波に対して3波のCNR1を出している。西蔵語に対してはCNR1を2波、火竜ジャミングを一波出している時間帯もある。
このほか15430kHzのRFA中国語のジャミングも、11710kHzと同じ送信機なのだろう、上下8kHz間隔でスプリアスを出している。この時間のRFAはサイパン送信で、周波数が若干ずれて、15430.034kHzに出ている。CNR1ジャミング放送は、15430.001、15430.005、15430.006kHzの3波が出ている。
このうち15430.001kHzの送信機は1600まで、代わりに同一周波数で強力なCNR1が1558に出てくる。したがってスプリアスは1700まで出ることになる。