ここ連日話題になっているのが全く出し入れのない預貯金。貧乏人には無縁だが、世の中は好景気なのか、使わないお金がいくらでもあるらしい。
何も今更出てきたことではなく昔からあること。郵政民営化のときにもマスコミは騒いでいた。この話題で一番おかしいのが、銀行協会の言い分。預金者の金だから勝手に使えないということ。
本音は銀行の金だから使うなといいたいのだろう。実際には休眠口座の扱いは銀行によってさまざまだ。
好き勝手なことをやっているくせに都合のいいときだけ預金者の金だという。自分の金を引き出すのに手数料をとったり、預金には利息はほとんどつけず、借りればその日にまで、預金の1000倍以上もの利息を取る。
振り込み手数料など、CD機でやれば1円でも、100万円でも同じで済みそうだがそうでもないらしい。本当にお金の必要な人には貸さず、怪しげな連中にはいとも簡単に貸し、焦げ付かせ、その挙句今のような限りなくゼロに近い利息になってしまった。
まあ休眠口座の9割以上が、それこそ利息も付かない1000円未満だから、どうぞご自由にといったところだろう。銀行によってはこんなこともやっている。銀行に金を預けると利息どころか口座維持手数料を取るという。
このとおりやっていけば銀行にとってはめんどくさい口座がなくなりすっきりするのでは。休眠口座なんて紙幣に信用のある日本ならではの珍現象といっても良いだろう。