マスコミの弁を借りれば、拉致事件解決に一歩前進が見られるのではという希望的観測が言われている。まさかそんなことは無いと思うが、そうあってほしいものだ。
「しおかぜ」では以前から何か緊急事態が起きたときにはこの放送を利用して各種連絡をするといっている。
このたびの金正日の死去を巡って、何か動きがある場合に備え、特定失踪者問題調査会は、20日午後1時半(もちろん日本時間)から緊急記者会見を開いた、その席上で北朝鮮向けの緊急放送を行うと発表した。
このときの模様は産経WEBにも掲載された。以下引用する。
北の拉致被害者へ向け緊急放送、特定失踪者調査会会見
金正日総書記の死去を受けて会見する特定失踪者問題調査会の荒木和博代表(中)ら=20日午後、東京都千代田区
北朝鮮に拉致された疑いのある行方不明者を調べている「特定失踪者問題調査会」(代表、荒木和博・拓殖大海外事情研究所教授)が20日、東京都内で会見し、政府に早期の被害者救出の決断を要求するほか、北朝鮮向け短波ラジオ放送「しおかぜ」の緊急放送を始めると発表した。
同会によると金正日総書記の死去で混乱が予想されるため、23日から来年1月2日まで1日2回程度、北朝鮮に住む拉致被害者らに向けて最新の情勢を含めた緊急放送を流すという。
日中英韓の4カ国語で同会の連絡先を伝えた上、日本に手紙や電話などで情報を送るよう呼びかけるとともに、北朝鮮崩壊に備えた身の安全の確保を促す。
拉致被害者は政府認定の17人のほか、調査会のリストに拉致が疑われる470人が特定失踪者として掲載されている。荒木代表は「特定失踪者に関する情報をもう一度公開し、政府に早急な対応を求める」と話している。
「しおかぜ」は20日現在、次のスケジュールで放送している。
JSR Shiokaze しおかぜ via YAM http://senryaku-jouhou.jp/shiotsuu.html
1330-1400 6135 1...... Japanese
1330-1400 6135 ......7 Korean
1330-1430 6135 .2345.. Japanese
1330-1430 6135 .....6. English
1400-1430 6135 1...... Korean
1400-1430 6135 ......7 Japanese
2000-2030 5910 1...... Japanese
2000-2030 5910 ......7 Korean
2000-2100 5910 .2345.. Japanese
2000-2100 5910 .....6. English
2030-2100 5910 1...... Korean
2030-2100 5910 ......7 Japanese
(1=Sun-7=Sat)
この緊急放送は現在放送されている時間・周波数で行われる。通常の番組を差し替えて放送するもので、放送時間や周波数が追加されるわけではない。
記者会見には、現在「しおかぜ」が放送を行っていることさえ知らない女性記者もいて、結構トンチンカンな質問もしていたようだ。日本のメディアが拉致事件解決に積極的でない一コマを見ることが出来た。
20日1300台の9950kHz、朝鮮語はよく聞こえていたが、日本語放送の後半は、信号も落ち、聞き取り困難に。台湾からの電波が消えてしまった。
1330の「しおかぜ」は6135kHz、ジャミングの中、それなりに聞こえている。20日火曜日は失踪者、拉致被害者の氏名が読み上げられている。
1430の放送が聞こえない!!、9950kHzは時々ジャミングが浮いてくるだけで、パラオからの電波が出ていない!。1435:38にいきなり出てきた。「雪の降る町を」の最後からである。続いて「船頭小唄」、信号は結構強い。
己は河原の 枯れ芒
同じお前も かれ芒
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れ芒
死ぬも生きるも ねえお前
水の流れに 何変ろ
己もお前も 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ
枯れた真菰に 照らしてる
潮来出島の お月さん
わたしゃこれから 利根川の
船の船頭で 暮らすのよ
なぜに冷たい 吹く風が
枯れた芒の 二人ゆえ
熱い涙の 出た時は
汲んでお呉れよ お月さん
続いて拉致問題解説は石岡亨さんについて。ふるさとの声は、2011年10月18日のお兄さんからの手紙が代読されている。
今日の一曲は1975年のヒット曲、
布施晃「シクラメンの香り」、この後政府認定者12名の氏名、周波数アナウンスで番組終了。11月23日、12月2日、11日と同じ番組である。