11月26日付の韓国の「朝鮮日報」ネット版に以下のような記事が載っている。これはRNW MediaNetworkでも報じられていることで、月刊短波12月にもある。
金総書記書称賛ネットラジオが登場
北朝鮮のラジオ放送「朝鮮の声」を録音しインターネット上で公開
北朝鮮の対外宣伝ラジオ放送「朝鮮の声」を録音して伝えるインターネット・サイトが、アクセスを遮断されないまま韓国国内のネットユーザーに堂々と公開されている。
25日に本紙が取材した結果、インターネット・サイト「ノースコリア・ラジオ・ドットコム」では、2009年6月分から10年7月分までに放送された計23本の「朝鮮の声」(英語バージョン)を録音し、インターネット上に公開している。放送時間は1本当たり約50分。内容は、金正日(キム・ジョンイル)総書記を称賛し、北朝鮮に関する最近のニュースなどを伝えるものだ。
このほか、動画紹介サイト「ユーチューブ」でも、録音された「朝鮮の声」放送が聞けるようになるなど、北朝鮮関連の動画だけを専門的に伝えるネットユーザーの存在が浮き彫りになっている。リビアの独裁者ムアマル・カダフィ大佐が死亡してから4日後の先月24日には、「朝鮮の声」が放送した内容を含む「人類が自主の道に進んでいくのは時代の流れ」というタイトルの動画がアップされた。この動画は、カダフィ大佐や金総書記などの写真と共に「帝国主義者たちに立ち向かい、自主性を持とう」と主張した。
平壌から送信されている「朝鮮の声」は、韓国語と英語のほかにも、中国語、フランス語、アラビア語など数カ国の言語で放送されている。朝鮮中央放送は今年4月、故・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日に当たる太陽節(4月15日)に合わせ「“朝鮮の声”がインターネット上にホームページを開設した」と報じている。ただし、韓国国内から「朝鮮の声」のホームページにアクセスするのは不可能な状態だ。
警察庁の関係者は「安全保障を脅かす情報を含むサイトを継続的にチェックし、放送通信審議委員会に遮断の審議を要請しているが、雨後の竹の子のように登場する各種の北朝鮮関連サイトをすぐに遮断するのは困難だ」と語った。
一個人のサイト、韓国からの北向け放送、日本国内にある北朝鮮サイトなどが混同されている。