いずれはこうなるのではと思っていたがやはり。
東京電力福島原発の事故処理の体たらくが今も続く中、菅政権としては延命策ともいえる決断をしなければならなかった。
浜岡原発建設当初には分からなかったという活断層、そもそも分からないというはずはなく、そうしなければ建設が出来なかったに他ならない。
今回のような大規模地震が頻繁に起きることは在りえないかもしれない。しかしこれまで地震津波にも安全とウソを言い続けてきたわけだから、これからは通用しない。
絶対安全ということがなくなったわけだから、いくら安全対策を強化したところで際限がない。ところが地震後、電力会社のやっていることは冷却機能が失われないように電源などの強化を図っている。そうじゃないだろうに。
事故が起きたときのマニアルが全くないことが問題では。そもそも事故を起こさないようにする、というか事故は起きないもの、としか考えてこなかった。これではいくら確率が低いとはいえ、もし事故が起きたらどないするねん、ということになる。浜岡原発でも、この事故が起きた時の対策はいまだ聞いたことがない。
火力発電にするとコストが高くなるとも言う、本当にそうだろうか。巨額な費用で原発を作り、永久に残る放射性廃棄物の処理場を、国内ではこれ以上作ることが出来ないことから海外へも予定し、廃炉になった施設にまで永久にコストがかかり、巨額な交付金を出し続け、それでも原発はクリーンで安い電気というのだろうか。今となっては、そんなウソは誰も信用しないだろう。
火力発電はCO2を出し、地球温暖化が進み、氷山が溶け、海面が上昇するというウソと同様、メディアの情報操作には注意しなければならない。
CO2を出すが木を植え、それを軽減する、永久に残る放射性廃棄物を出し続けることのどちらを選ぶのか、どちらがクリーンなエネルギーなのか、議論するまでもない。
しかし世間は広い、原発大賛成という人もいる。地元は巨額な交付金で潤っている。こういった人たちの意見を組み入れて、もし今後原発を作るなら、電力需要の極めて高い工業地帯へぜひ誘致してほしい。それだけ発電コストも更に安くなることだろう。
日本原子力発電株式会社2011年のカレンダーには、各電力会社の原子力発電所の写真が小さく載っている。6月のカレンダーに東京電力福島第二発電所、8月に中部電力浜岡発電所が載っている。