2010年10月12日

インドネシアのSOH再開へ

中国の圧力に屈し、放送を中断しているインドネシアの中国語局が再開される見通しである。10月11日の大紀元が伝えている。

独立系中国語ラジオ局、中国政府の干渉を制す=インドネシア
インドネシア最高裁判所は10月5日、同国の郵政・電信局に対し、独立系中国語ラジオ放送局「新時代ラジオ」への放送許可証の交付などを命じる判決を下した。これまで同国の郵政・電信局は、中国政府の要求に応じて「新時代ラジオ」のFM放送チャンネルの使用権を取り下げていた。メディアを政治的な利益あるいは外国政府の脅威から守ったケースとして、同判決は、インドネシア各方面で評価されている。

 「新時代ラジオ」は「希望の声ラジオ」(本部・米国)系列の放送局で、設立当初から、インドネシア政府機関の臨時放送許可証を取得し、インドネシア語と中国語の両言語で、華人が密集するインドネシア、シンガポール、マレーシアを中心に放送していた。中国政府の検閲を一切受けずに、チベットやウイグルの問題、法輪功(ファールンゴン)への弾圧など、中国国内の真の情報を伝えることを特徴としてきた。

 同ラジオ局のスポークスマンによると、2005年に設立してから、特にここ3年間、中国政府がインドネシア政府を介して、同ラジオ局に度重なる圧力と妨害を講じてきた。2007年4月には、中国政府がインドネシア郵政・電信局などの国家政府機関に外交書簡を送り、同ラジオ局の放送は中国に不利益をもたらすという理由で、放送禁止を要求。インドネシア政府は中国政府の要請に応じ、同ラジオ局への放送許可証の交付を停止していた。

 これに対し、2008年10月23日、「新時代ラジオ」は放送許可証の交付を求める訴訟を起こした。翌年4月、同国地方裁判所は、原告側の訴えを認めない判決を下し、あわせて、「中国側の干渉の有無は考慮していない」と述べた。同年10月、同ラジオ局は判決を不服として最高裁に控訴した。

 2010年3月、郵政・電信局は同ラジオ局の放送器材を強制押収した。

 インドネシア最高裁判所のサプトラ裁判長は今月5日、本訴訟に関する判決を下し、「新時代ラジオ」の訴えを全面的に認めた。郵政・電信局に対し、同ラジオ局への放送許可証を交付して、以前使っていたFM放送チャンネルの使用権利の回復を命じた。

 同ラジオ局の代理弁護士は、最高裁の判決は客観的であり、事実に基いていると述べた。




Posted by Hiroshi at 06:20│Comments(0)Asia/Oceania
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