テレビが故障して見えなくなったわけではない。
3月中旬以降、デジタルテレビが市場から消えてしまったといってもいいほど品切れ状態が続いている。いったいどこへ行ったのか。それだけ売れているということらしいが、それにしても異常である。
特定のところへ集中して流れているというのが、その筋の見解だそうだ。自由経済の原則として、品薄になればモノの値段は上がるのかと思えば、こと家電品に関してはさらに逆の現象が起きている。
そしてそのとばっちりが一般の小売店に来ている。アンテナだけを付けてくれ、あるチャンネルだけが映らないから見てくれ、購入した所へは行かずに近くへ駆け込む。見積もりをすれば高いからまけろ、こんな不良客ばかりではないが、圧倒的に多いのも事実。
長年の経験から、やんわりと御断りをしている。第二のダイエイになるといわれている量販店がこういった、価格だけの商売をしている。買う方にしてみたら、安いに越したことは無い。しかしいまだにテレビは買ったがアナログを見ているとはどうしたことだろう。
テレビを買っただけでアンテナのことは知らなかったとか。当地はテレビ愛知が映らない地域だったが、アンテナの仰角を変えたのと、名古屋駅の高層ビルにテレビ愛知だけの中継アンテナを付けたことからほぼ解決した。
ビルの9階付近につけられたアンテナからの電波は強力に受信でき、今までブロックノイズが出ていたところでも再スキャンをしてバッチリである。再スキャンしてきれいに映ることも知らされない人はある意味不幸なことだ。マ、それ相応の価格で購入したわけだから当然だろう。
いずれにしてもこの状態では、あと400日ではデジタルテレビが手に入らない人が出てくることは間違いない。テレビ欲しさに、学校へ一斉に納品されたばかりのテレビが盗難にあっている。こんな所へ出さずに、まず一般へ先に出すのが順序と思うのだが。
とりあえず、電波障害など、CATVで見ている人は来年以降もアナログテレビで見られるのであわてることは無い。そしてノイズ発生機のプラズマテレビは買わないこと、ラジオが聴けなくなりますよ。
でも心配ご無用、マンションなどの共同アンテナは別として、戸建ての場合は適切な設備さえすればテレビ本体からのノイズは確実に減らすことができるから。