2010年04月27日

4月26日ふるさとの風

国境の風今週で通算148週目の放送のはずだ。
26日、1300の9950kHzは良好に聞こえている。朝鮮語放送はジャミングの出ていることも分からない。今週の一曲は拉致問題を解決する目的でうたわれている、南こうせつの「国境の風」もちろん歌詞は日本語。朝鮮語放送では久々の登場である。

続いて1330からは日本語放送、今までのアナウンサーとはかなり違う印象、どこかのTVCMで聞いたことのあるようなあの声。冒頭、ファン・ジャンヨプ氏来日のこともチラッとだけ。ニュース解説、拉致問題解説は久米裕さんの事案について。
今週の一曲は、拉致問題を解決するために歌われている、藤井秀亮(ひでりょう)さんの「翼」。昨年は良く聞かれたが、多分今年になってからは最初かも。
もしも・・・ もしも悲願(ねがい)が叶うなら
この腕を 翼に変えて
力の限り飛んでいきたい あの子のもとへ
幾年も 季節は巡り
咲く花も 川の流れも変わらねど
父も母も 老いて小さくなりました

だけど 瞼に焼き付く幼いあなたは
あの日のままで 微笑んでいる
寂しかろう辛かろう 北の彼の地は
戻れ戻れこの胸に 母の胸に

もしも・・・ もしも思慕(おもい)が届くなら
この魂(こころ)カモメに託し
絆の糸を届けて欲しい あの子のもとへ
今日もまた 星空仰ぎ
いつの日か 会えるその日を祈りつつ
合わす両手 皺もいつしか増えました

けれど 健気に生きているあなたを思えば
どんな苦労も 厭いはしない
ひもじかろう寒かろう 北の彼の地は
帰れ帰れこの腕に 父の腕に

いつか 戻る日信じて耐え抜いてるあなたを
片時だって 忘れはしない
泣きたかろう切なかろう 北の彼の地は
帰れ戻れ故郷に 家族のもとに
帰れ戻れ故郷に 家族のもとに

この曲は2007年に作られた。CDのジャケットにはこう書かれている。自費出版のため市販はされていない。
  1986年4月、私は北朝鮮平壌の地を踏んだ。
 
   演奏会を終えてホテルに戻る車中からデパートが目に飛び込んできた。通訳に言った。 
 『貴国の楽器を見たいので案内して欲しい』と。帰ってきた言葉は『先生、二時間待ってください』だった。
 私は彼が忙しくて時間がとれないのであろうと思っていたが、それは大きな間違いであった。
 実はその間“お客様集め、人集め”をしていたのである。
 車中から見たデパートは確かに明かりがなく、人影もなかったはずだが、二時間後訪れた時は人の波!
 そしていつの間にか電気がついて照明が煌々と光っていた。
 何か違和感を感じた一瞬である。
 帰国後10年、発覚したのは非人道的な行為、拉致であった。
 多くの拉致被害者家族の悲痛な叫びを、私は直接この耳で聞いた。
 私は動く決心をした!その家族の方々の思いを歌に乗せて、北の地まで必ずや届けと!
 北の行為は、百万言説明しようが、弁明しようが、ゆるせない!
 許してはいけない!
 断じて許さない!
 
  北からの1日も早い帰国の実現を願って 
          藤井ひでりょう


1400の「しおかぜ」6135kHzはいつものようにジャミングの中、苦しい受信状態である。26日月曜日は日本語放送。

1430の9960kHzも受信状態が悪い、それまでの中国語は良かったが、急激にダウンしてきた。同波に出ているRTTY電波が邪魔をしている。
せめて今週は新しい録音かと期待したがまた古い録音の使い回しだ。当然放送時間、周波数も古いまま、こんなことでは仕分けされてしまうぞ。

1600の9780kHzは強い、1430と同じ番組だ、「ペチカ」と「箱根八里」で開始。この番組は2月14日、23日、3月4日、13日、4月1日、17日の1430と1600の放送、8日の1330と同じということになる。
2030からの「しおかぜ」開始直後はジャミングで悪かったが、2033から急に強くなり、良好に受信できている。
拉致被害者、失踪者家族の肉声メッセージが放送されている。横田めぐみさんへ父からのメッセージ、市川修一さんへ義理のお姉さんからのメッセージなど。過去に録音されたメッセージで何回も再放送されている。

日一日と日の出時間が早くなり、八俣送信の電波も良好に聞こえるようになってきた。
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