巷ではテレビが品切れで一カ月は待たないと入手が困難になってきた。それだけ売れているということなのだろう。
何が何でもアナログ波は止めなければならず、あの手この手で地デジテレビの普及をしなければならない。物理的に、あと469日では、市場にあるアナログテレビを地デジテレビに買い替えることは不可能だ。
現在CATVなどを利用した電波障害対策でアナログ放送を見ている人は、原則テレビさえデジタル対応にすれば、なにも有料契約をする必要はない。
ところがCATV局はこれぞ有料契約を増やす絶好のチャンスとばかり、拡販にことのほか熱心だ。これがあらぬ誤解を生んでいるようで、有料契約にしなければ地デジが見られないと勘違いをしている人もいるようだ。
こうした問い合わせが当方にも何軒か来ている。その都度、なにも契約など必要ないというのだが、顧客の知識不足を逆手に取るような拡販路線はいただけない。先月など、都内のある知人からもマンションの地デジ化について聞かれるなど、悪徳商法まがいの地デジ対策が横行しているようだ。
CATVを利用した設備であれば、全国どこでも現在のテレビで2011年7月以降もテレビ放送が見られることを利用者自身も認識する必要がある。すでにある地域では、アナログテレビでも、アナログのロゴが出ない放送が見られる。
一番問題なのが、アナログの電障対策だから、デジタル放送は知らんよというのだ。ところが実態は他人任せのため、都合のいいようにされてしまい、設備が無駄になるケースも多い。今のは使えなくなるから、個人でアンテナをたてなさいというわけだ。もっと早くからこういうことは話し合いをしなければ。
地上デジタル放送は無料放送ですゾ。NHKの受信料も今のアナログ放送契約がそのまま継続されます。もっとも、地デジをみるために新たにCATVを利用するのには、多チャンネル契約ではなく施設利用契約で毎月、500~700円で済む。
これだと個別にアンテナを立てることもなく美観上もいいのでは。いまではケーブル一本で、電話からインターネットまで光回線が利用可能となっている。