過去にも幾度か書いてきたが、今日の報道では、和解が成立ということでまずは一件落着。和解条項を見てやはり湯沸かし器にはなんら問題はなかったということが推測される。
ガス供給事業者としての安全点検をしなかったことが最大の原因だからである。交通事故は全て運転者が悪いということで処理される。ところがこれ以外の製品については間違った使い方をしても、メーカーが悪い、製品が悪いとメディアは報道する。
最近では少しは変わってはきたが、根本姿勢は責任をメーカーに転嫁する報道である。過去の石油ファンヒーター事故でも製品は悪くは無いが、使用方法を間違え事故が起きた。その結果メーカーは責任を取らされた。間違った使い方をしても事故が起きない製品が作られた。それでも火を消さずに給油をし、火災が起きても、使用者の責任は一切報道しない。
振り返って、アクセルとブレーキを踏み間違えるような車でも、事故を起こせば、全て運転者の責任だ。それよりも以前に、間違えるような人が何故運転するんだよ。こうした製品事故に対するマスコミの情報操作は、これからも続けられるだろう。
いまだにストーブの上で洗濯物を干している現場を見る。必ず注意はするが、当人はちゃんと見ているから大丈夫・・・。いくら注意喚起しても100%周知させることは不可能。これからも事故は起き、振込め詐欺は続き、悪徳商法は長続きすることだろう。
湯沸かし器事故以降、ガス会社は修理を渋るようになった。もう古いから買い替えよとくる。安全点検は下請けにやらせ、実に商売熱心になった。今や修理をして長持ちさせる時代は終わった、市場活性化のためにも使い捨てのほうがいいのだろう。
耐久消費財全てが低価格になるのに、独占に近いガス機器は価格協定で、競争原理が働かない。パソコンも新しいOSで、家電品も新製品が出たらどんどん買い替えよう。しかしどんな製品も正しい使い方をしなければ。