2009年12月22日

続・プラズマテレビ

かなり以前にも、テレビのバズ音でラジオが聞きにくい家の対策を書いたことがある。

先日、あるお宅を地デジ対応の件で訪問した際、もう既にテレビは他店から購入済だった。せっかく来たのだから何かお困りのことは無いか聞いたところ、このテレビをつけていると、「ラジオが聞こえん」。

そのことは購入店にも相談したが、どうにもなりませんとつれない返事だったとか。場所的に既設のアンテナで受信できたことから、古い設備のままアンテナ線をつなぎ変えただけ。量販店がよくやる手口だ。

ラジオといっても普通のラジオでAM放送を聞くだけである。テレビを消せば聞こえるわけだから通常では何も問題は無い。こういう機会はあまり無いので、少し調査をしてみた。

プラズマテレビのある部屋ではローカル局も聞こえない。5メートルも離れた玄関先ではテレビノイズは気にならない。そこから2階へ、真上の部屋ではノイズがある、しかも壁側が特に多い。聞こえないこともないが、ジーという音が一緒に聞こえる。

あちこちウロウロ、壁にある、電源とテレビコンセントが一体化されたプレートに収まっている付近が怪しい。ラジオをプレートに近づけると激しいノイズだ。

テレビ本体からのノイズは離れれば軽減されるから同じ部屋で聞かなければよい。後はアンテナと電灯線に乗ってしまうノイズを減らせば、2階でも聞こえるはずだ。

対策の基本、TVから壁コンセントまでのアンテナ線をF型接栓のS-5C-FBに取替え。
埋め込みコンセントをネジ止めから高シールドタイプのユニットに交換。(下の写真参照)
これで、テレビからアンテナ線を伝ってくる不要ふく射波は殆んどなくなった。

AC回路への漏洩は実際にはあるのだろうが、電池駆動のラジオではあまり影響は見受けられない。ここで大切なことは、プラズマテレビでは、ACコードが、ディスクトップPCと同じアース付であることから、必ず3本足のコンセントへ差して接地する事が重要だ。

このお宅の場合は、接地コンセントへの変更と、アンテナ系統を高規格化することでプラズマテレビからのノイズをかなり減らすことが出来た。

高シールド直列ユニットの一例、これは終端用。
Posted by Hiroshi at 23:33│Comments(0)受信機
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