2009年11月29日

11月28日ふるさとの風

毎週土曜日には、拉致対策本部の朝鮮語番組{日本の風」がFNK「自由北朝鮮放送」からも放送されている。
「自由北朝鮮放送」は毎日3回放送されており、いつも強力に聞くことができる。
このうち、第二部の放送1400台(7490kHz)と2000台(7530kHz)にその番組の一部が流されている。

28日1330の9950kHzは入感せず。
1400の「しおかぜ」5985kHzはジャミングの影響は無いものの信号が弱く聞き取りが困難である、土曜日は朝鮮語番組。尚報告が遅れたが、日本時間朝、2030UTCの放送は11月17日から6045kHzに変更されている。混信もなくかなりよく聞こえている。

1430の「ふるさとの風」9880kHzは感度良好、混信も全くない。番組はいつものように、日本の歌「ふるさと」から、続いて田口八重子さんへのメッセージ、拉致問題を解決するために歌われている歌は、藤井ひでりょうさんの「翼」、10月10、16、22、28日、11月3日、9日、15日、22日の放送と同じ内容である。

もしも・・・ もしも悲願(ねがい)が叶うなら
この腕を 翼に変えて
力の限り飛んでいきたい あの子のもとへ
幾年も 季節は巡り
咲く花も 川の流れも変わらねど
父も母も 老いて小さくなりました

だけど 瞼に焼き付く幼いあなたは
あの日のままで 微笑んでいる
寂しかろう辛かろう 北の彼の地は
戻れ戻れこの胸に 母の胸に

もしも・・・ もしも思慕(おもい)が届くなら
この魂(こころ)カモメに託し
絆の糸を届けて欲しい あの子のもとへ
今日もまた 星空仰ぎ
いつの日か 会えるその日を祈りつつ
合わす両手 皺もいつしか増えました

けれど 健気に生きているあなたを思えば
どんな苦労も 厭いはしない
ひもじかろう寒かろう 北の彼の地は
帰れ帰れこの腕に 父の腕に

いつか 戻る日信じて耐え抜いてるあなたを
片時だって 忘れはしない
泣きたかろう切なかろう 北の彼の地は
帰れ戻れ故郷に 家族のもとに
帰れ戻れ故郷に 家族のもとに


この曲は2007年に作られた。CDのジャケットにはこう書かれている。
  1986年4月、私は北朝鮮平壌の地を踏んだ。
 
   演奏会を終えてホテルに戻る車中からデパートが目に飛び込んできた。通訳に言った。 
 『貴国の楽器を見たいので案内して欲しい』と。帰ってきた言葉は『先生、二時間待ってください』だった。
 私は彼が忙しくて時間がとれないのであろうと思っていたが、それは大きな間違いであった。
 実はその間“お客様集め、人集め”をしていたのである。
 車中から見たデパートは確かに明かりがなく、人影もなかったはずだが、二時間後訪れた時は人の波!
 そしていつの間にか電気がついて照明が煌々と光っていた。
 何か違和感を感じた一瞬である。
 帰国後10年、発覚したのは非人道的な行為、拉致であった。
 多くの拉致被害者家族の悲痛な叫びを、私は直接この耳で聞いた。
 私は動く決心をした!その家族の方々の思いを歌に乗せて、北の地まで必ずや届けと!
 北の行為は、百万言説明しようが、弁明しようが、ゆるせない!
 許してはいけない!
 断じて許さない!
 
  北からの1日も早い帰国の実現を願って 
          藤井ひでりょう



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