2009年10月22日

「報道の自由」ランキング 

毎年行われている、国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」世界の「報道の自由」ランキングが発表された。

175カ国のうち、日本は「ジャーナリストを狙った暴力事件がなかった」などの理由から、昨年の29位から17位に上昇、アジアでは最上位だ。中国は168位で、昨年よりさらに後退。北朝鮮は174位で、下から2位となっている。ちなみに最下位はエリトリア。

同組織は毎年、世界各国の数百人の記者、メディア専門家を対象に、40項目の設問を盛り込んだアンケート調査を行い、それに基づいて同ランキングを集計している。

上位13位は全て欧州諸国が占め、特に報道の自由度が高かったのは、デンマーク、フィンランド、アイルランド、ノルウェー、スウェーデン。しかし、フランス、イタリアなどの順位は毎年下がっており、国境なき記者団のジュリアード事務局長は、「これまで規範となってきた欧州において、報道の自由が後退し続けている」と憂慮を示した。

米国は昨年の40位から20位に上昇した、オバマ大統領のメディアへの友好姿勢が評価されたためのようだ。次いで、上位のEUに続き、15位のニュージーランド、16位のオーストラリアと並んで、アジア太平洋地区の上位を占めた。

中国の言いなりになっているフランスは「大統領らによるメディア介入」が指摘され43位(昨年35位)、「記者に身の危険がある」とされたイタリアは49位(同44位)へと評価を落とした。

今月北京で、世界のメディア大手を招き、世界メディアサミットを主催したばかりの中国は、北朝鮮、イラン、ミャンマーなどと肩を並べ、下から8位で、昨年よりもランキングを下げた。ネット監視の悪化と今年多発したチベット、新疆地区での記者監禁事件、建国60年を迎えるに当たり報道規制をより強化していることなどが、大きく影響している。

ベトナムも中国と同様の理由で166位となっている。一党独裁のベトナム当局は、中国との関係に配慮して、自由言論の提唱者を弾圧のターゲットにしている。

それでも日本はまだ17位、言いたいことも言えないマスコミがある限り、この辺がいいところのランキングかも知れない。全てのランキングは:

 
Posted by Hiroshi at 22:11│Comments(0)番外編
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