蛍光灯から臭い煙が出たという電話があった。ほんの一瞬だけだが、プシュッといって蛍光灯がチラついている様子。
照明器具ではよくある故障だ。インバータ或いは電子点灯方式の器具で経年劣化により、電解コンデンサーがパンクした症状である。
インバータ方式ではコンデンサーのパンクまではまずないが、電子点灯式では発熱などの影響もあり、たまには爆発を起こすようだ。この器具もすでに15年以上も使われており、なるべくしてなったということだろう。
長期にわたって使用され続けた結果発煙事故はよく起きている。少なくとも全ての家電品は10年以上経ったものについては使用者側の注意も必要である。
蛍光灯を点灯させるための電子回路を交換すれば簡単に直せる、新しい点灯ブロックは部品自体が小型化されており、小さくなっているが互換性はある。
修理するのに一万円以上かかるから買い換えたほうが得ですよということを聞く、これも一理ある。しかし実際にはそんなにかかるわけはない、それにこの方式の器具はそれなりに高額な器具でもある。
ドライバーとニッパーさえあれば10分間で修理完了。これでこの器具も20年目へ向けてまた部屋を明るくしてくれる。写真は破裂したコンデンサー2個(下)と新しい回路基板(上)。