ここ一日の間にあちこちからB-CASカード廃止言うニュースが飛び交っています。
別にB-CAS(BS Conditional Access Systems)会社が廃止するといったわけではありません。先日の「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」で以降あれこれ騒がれてきました。
そもそもBSデジタル放送用に作られたものを地上デジタル放送にまで拡大したことが間違いだったわけです。怪しげな天下り利権会社でやってることといったら:
業務概要
1.B-CAS方式の統括的な運用・管理・維持及び普及促進
2.B-CASカードの発行・運用・管理と所有権の保持
3.B-CASカード固有の各種暗号・鍵データの運用・管理
4.B-CASカード使用者の登録者情報の管理
5.本人が同意した登録者情報の放送事業者への提供
まるでテレビを見る利用者のことは全く考えない業者のための、お互いに甘い汁を吸う関係にある独占事業です。公取が調査に入るのも当然でしょう。今すぐなくなることはないでしょうが、これはあくまで地デジ用B-CASに関してのこと。
2011年までこのままの状態では本当にアナログ放送が止められなくなってしまいます。そしてこんな話が表ざたになったらますますデジタルテレビへの買い替えにブレーキがかかります。
もうDpa(社団法人デジタル放送推進協会)の尻に火がついているわけです。2011年問題を解決するにはB-CASの存在が大きなストレスになっています。そこで一私企業である「株式会社B-CAS」を追い出して別の制度にしようということでしょう。
2011年を目前にして物理的に廃止は不可能、総務省が強権を出しB-CASカードを内蔵させるなどの方式にするのでは。9月26日の検討委員会では、「見直す」ということらしいのでこういった話題が出てきたわけです。