平壌放送は相も変わらずたわ言を繰り返しています。この5日の放送でも「前世紀に我が人民に働いた犯罪行為を覆い隠し、犯罪の清算を免れることにある」とありもしないことを繰り返しています。いったい拉致という犯罪を犯したのはどっちなんだ!。
そんな中また新たな疑惑が取りざたされてきました。以下産経ウェブの記事から。
【拉致新疑惑】捜査当局が拉致事件で再捜査 10年前に失踪の辻出さん
1998年に三重県伊勢市で失踪した女性が、北朝鮮に拉致されているとの情報が中朝関係筋から政府に寄せられていたことが7日、複数の政府関係者の話で分かった。女性は政府認定の拉致被害者や特定失踪者リストにも含まれておらず、捜査当局は拉致事件での立件を視野に再捜査を開始する方針を決めた。当時、現場近くに不審船の出入りがなかったかどうかなどを洗い直す。政府の拉致問題対策本部もこうした情報を把握、強い関心を示している。この女性が拉致されていることが確認されれば、18人目の拉致被害者になる。
北朝鮮の金正日総書記は昭和60年代以降の拉致を否定しており、この拉致疑惑が事実であれば、北朝鮮の主張がまた一つ根底から崩れる可能性が出てきた。
女性は宮崎県生まれで、伊勢市の地域雑誌「伊勢志摩」の編集記者をしていた津市の辻出紀子さん=失踪当時(24)。辻出さんは1998年11月24日深夜に退社した後、行方不明となった。
三重県警は、辻出さんが知人男性から伊勢市内の損害保険会社駐車場に呼び出されていたことを把握、事情聴取したが「当日夜に会ったが、付近の県道で車から降ろした後は知らない」などと話し、捜査は「迷宮」入りとなっていた。
しかし、今年春ごろに政府関係者が北朝鮮事情に詳しい中朝関係筋から「辻出紀子さんという方が北朝鮮にいるのではないか」との情報が寄せられていた。この際、日本側は「辻出さんの『つ』の字も出さなかったのに、先方から辻出さんの名前をフルネームで言った」(関係者)という。
辻出さんに関しては、平成18年夏にも「北朝鮮で似たような人を見た」との情報が脱北者から寄せられたが、日本のNGOが調査した結果、別人と判明したこともあった。
ただ今回、辻出さんの拉致情報が別ルートからも寄せられたことで、三重県警などは拉致事件の可能性を含め捜査を洗い直す方針だ。政府関係者は「第三国の人間が、拉致被害者や特定失踪者にもなっていない人の名前を知っているのは不自然だ」として高い関心を寄せている。
北朝鮮による拉致事件をめぐっては、金総書記が小泉純一郎首相(当時)との2002年9月の日朝首脳会談で日本人拉致を認めた上で、関係者の処罰や再発防止を約束。今年8月の日朝実務者協議では北朝鮮がすべての拉致被害者の再調査を行うと約束した。
北朝鮮側は1日の福田康夫首相の辞任表明に伴い、再調査のための調査委員会設置を延期すると日本政府に通告したが、辻出さんの新たな拉致疑惑が浮上したことで、今後の日朝協議にも影響を与えそうだ。