今時CRF-1なんぞ、骨董品の部類に入る受信機でしょう。2台のCRF-1を並べました。上は前面パネルをはずした状態です。
それでも当方で販売した数台はすべてまだ生きています。それなりのメンテナンスは行っていますが。
使い方いろいろということで、AMでの帯域をもっと狭くしたいということから当初から、AMナローの帯域幅を、SSBと同じフィルターを使うように改造しています。
先に海外で発売されたこともあり、初期ロットと国内向けでは一部回路が違っている箇所が見られます。この機種は比較的新しいロットで、ナロー化の改造も簡単に行えます。オリジナルのIFフィルター回路部分。→
←フィルター切り替えの信号回路を一部変更し、これでSSBとAM-Nは同じフィルターを使用します、今までAM-Nに使っていたのをAM-Wに配線を変更した機種です。したがってAM-W用のフィルターは使っていません。
国内向けはACアダプターが100V専用ですが、海外モデルは100-240V対応で、ACコードもめがね型が使われています。受信周波数帯域巾は同じです。
Posted by Hiroshi at 17:35│
Comments(2)
│
受信機
いつも拝見しております。
ブログの御趣旨とは違うということで敢えて受信機関係のことはお書きになってこられなかったのかもしれませんが、こういう記事も読みたいと思っておりました。
CRF-1は「骨董品」も何も、多くのリスナーにとって触ったこともない幻のRXで、きちんとしたレビューも残念ながら目にしたことがありませんでした。
かつて『Hz』に載った記事が唯一参考になるぐらいでしょうか。
購入しようにも参考情報もなく、現物に触れる機会もないまま、NRD-515の軍門に下ってしまった感があります。(そういう意味では、R7も似たところがありますね)
中波帯での性能や音質など、使いこなしてこられた方からのインプレをもっと聞かせていただきたい機種です。
また、ダイヤル機構やボリューム部分に経年変化が出やすいと聞いておりますが、お書きになっている「メンテナンス」でカバーできるうものでしょうか。
是非、続編をお願い致します!
いつも読んでいただき恐縮です。
実用価値以上の法外なオークション価格を見ると、やはり骨董的な価値しかないのかもしれません。
10kHzから30MHzをワンバンドでカバーするというのはAR7030同様、操作性は悪いかもしれません。
家電メーカーの製品は必ず、乾電池で駆動できることが前提に作られていますので、発熱がないことからJRCなどとは違い電気部品はかなり長持ちしているようです。
しかし反面、機構部品は経年変化には耐えられず、ダイアル機構の復元は難しいところもあります。
10kHzからカバーしていますので、いまは無き依佐美送信所からの潜水艦向け超長波16.4kHzが受信できたことなど、長波の受信には最も優れています。
長波帯に、中波のオバケがでないのは、民生機ではR9000とCRF1ぐらいかもしれません。