長波放送受信をされた方は誰もが経験のあることだと思う。本来出ているはずのない周波数で別の局が混信している現象である。
例えば、時々情報として209kHzのモンゴル局に、マヤークが混信していると言うレポートを散見する。
長波帯では当たり前の現象なのだが、なぜだろうと言う疑問を持つのは当然だろう。このルクセンブルグ効果(現象とも言う)は過去、一級無線通信士の試験問題にも出たことのある知られた事実なのである。
短波帯では同じ送信所からの電波が干渉し一定間隔で、本来送信して無い周波数で聞こえることはよく経験している。
一方長波帯では、受信する周波数よりも強い電波があると、電離層で反射する際に干渉し、混変調を受ける特異な混信現象を、ルクセンブルグ効果と言っている。
一部中波帯でも同様なことが起きるが通常の混信が多くよく分からない。