2024年02月20日

2月19日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は7250と7280kHzがかろうじて聞こえている。2月16、17日と同じ番組が出ている。ニュースとニュース解説番組「日本海にかける橋」である。後半1330は同じく朝鮮語放送が出ている。救出への道コーナー後半には作文コンクールの入賞作品が読まれているが、最新のではなく、2020年の優秀賞である。

1300代の朝鮮語と日本語放送は今日から新しい内容である。各波強力に聞こえている。「ふるさとの風ニュース」は12月16日日本政府主催のシンポジウムが開催された。当日発表された作文コンクール2023中学生部門最優秀作品が本人の朗読で出ている。
市川さんに託されたバトン     薩摩川内市⽴祁答院中学校三年羽島奈穂
「ただいま」「おかえり」そんな何気ない会話さえできない家族が私の近くにいる。中一の時、アニメ『めぐみ』を観た。めぐみさんと家族はとても幸せそうだった。その時間は北朝鮮によって突然断ち切られた。母の手料理を食べる、兄弟と遊ぶ、そんな当たり前のことができない。我が⾝に置き換えると、ぎゅっと胸が締め付けられた。
私は政府主催の「拉致問題中学生サミット」の代表に選ばれた。「めぐみ」を思い出すだけで怖いのに、この問題に向き合えるのかと迷った。両親の「良い経験になる」という言葉が背中を押し、拉致について学習を始めた。これまでの取組を調べるうち、次第に「全国の中学生と拉致問題を考えよう!」と決意した。しかし台風により参加断念となり、とても悔しかった。サミット当日の夕刻、地元鹿児島の拉致被害者、市川修一さんの兄健一さんが拉致現場付近で解決を訴えているニュースを見た。私は健一さんに会いたくなった。
8月30日、市川健一さん龍子さん夫婦とお会いできた。健一さんは「兄ちゃん」と呼ぶ修一さんをとても可愛がっていたから、そんな弟と急に会えなくなるとは考えもしなかったそうだ。大規模な捜索の甲斐なく17年の月日が経ったある日、「修一さんは北朝鮮に拉致され、まだ生きている。」という情報が元工作員からもたらされた。「生きてさえいてくれれば」、家族は皆で涙を流したそうだ。
そして、印象深いお話をされた。修一さんは初給料でお⺟様に大島紬の着物をプレゼントしたが、拉致が起き一度も袖を通すことなくタンスに眠ったままだという。お⺟様は、「修一が帰って来た時これを着て出迎える。」と⾔われていたが、叶わぬまま亡くなった。ご両親の意思を継ぎ、残されたご家族で懸命な救出活動にずっと取り組まれている。最後に市川さんからメッセージを託された。一人の命は地球よりも重い、命は大事です。小さい時からそれを思っていて欲しい。⼈が困っていたら助ける、⾏動に起こすのは難しいがそれができたら、人間として最高の行為です。
私達が署名活動や講演をしている時「一緒に頑張りましょう、私達も⼿伝いますよ。」と皆が拉致問題解決への決意を⼼に刻んで欲しい。思いがけないことが起きるかもしれない人生。少し⾜を⽌め、家族と過ごす何気ない⽇々に感謝して欲しい。⼈には様々な考えがあっても一番⼤切なのは会話です。会話によって⼈の⼼は変われますからね。﹄ご夫婦のお話に私は⼤きく⼼を揺さぶられた。あの⽇から、私は拉致問題の報道により⼤きな関⼼を寄せるようになった。市川さん夫婦から託されたこのバトン、今度は私が皆に広く伝え、渡す番だ。「皆の⼈権が尊重される当たり前の⽇々を願い、命と何気ない⽇々に感謝しましょう。」と。

「ニュース解説」は2月15日、キムヨジョンの日本に対する談話が発表された。特に新しい内容ではない。これまでの主張を述べている。
「今週の一曲」は日本語放送のみで、1月14日の共同公開収録から、宇佐美由美子の「途切れた道しるべ」である。

1430の「ふるさとの風」は9560kHzが強力である。7290kHzは同波のCNR1とフラッタリングを起こしている。7520kHzもクリアーに聞こえている。最初の懐かしい日本の歌がカットされている。「ふるさとの声」として横田早紀江さんのメッセージから始まった。2023年11月26日家族会、救う会、拉致議連等主催の「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」で収録したメッセージである。続いて2023年11月15日の産経新聞に掲載された、めぐみさんへあてた手紙が読まれている。
そして2020年6月5日逝去された、お父さん横田滋さんから、2017年4月に東京で開催された「拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」での収録から、年令を感じさせる聞き取りにくいメッセージである。続いて2015年2月に収録のメッセージ、この時はまだ元気そのもの、はっきりと聞き取れる。モンゴルで孫と会ったことも述べている。弟さん横田拓也さんから、2023年12月に開催された日本政府主催国際シンポジウムでの収録から。同じく横田哲也さんから2023年12月15日開催のセミナーでの収録メッセージ。9560kHzは1458に停波、尻切れである。この番組は2024年1月29日、2月9日と同じ番組である。

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