2023年07月01日

6月30日「しおかぜ」

30日1300の「しおかぜ」は5965と6165kHzが聞こえている。いつもの強さはないがクリアーに受信できている。両波ともバックで混信しているのが確認できる。金曜日は日本語放送「日本海にかける橋」から、最初に、しおかぜの運用資金を得るためにクラウドファンディングを行っていること。予定を大きく上回る資金が集まった。
そして昨日短波放送でも生中継されていた番組で、日本、米国、豪州、韓国政府及びEUの共催で、拉致問題に関するオンライン国連シンポジウムを開催した。このシンポジウムは、国連のサイドイベントとして、国連加盟各国代表部の参加を得て開催したものである。
5月27日の国民大集会から、特定失踪者今井裕さんの兄、今井英輝特定失踪者家族会会長の発言が出ている。
 皆さん、こんにちは。本日の国民大集会に登壇できたことを感謝申し上げます。
 岸田首相は、「拉致被害者と拉致の可能性を排除できないすべての被害者を必ず救出する」と言っています。
 令和3年12月3日、大阪府警が富田さんという女性を一人(国内で)発見。昨年は5月12日、新潟県警が星野さんという男性の方を国内で発見、「この二人は北朝鮮による拉致ではないことを確認しました」と。
 これにより、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案にかかる方は871人となりました。1年に一人も発見できない。岸田首相は北朝鮮に対してこの871人の救出交渉をしているのでしょうか。
 ここにある特定失踪者問題調査会が作ったものがありますが、政府認定ではまだ12人の方が帰ってきておりません。警察認定が2名、救う会認定が5名、特定失踪者調査会の拉致の可能性濃厚が77名で、顔写真、失踪日時等が書かれています。
 警察は、「871人を救出する」と言っていますが、実は871人ではなく約77名で、約800人は拉致と関係ない人ですが、岸田首相は「救う」と言っています。
 政府には、ここにある77名を認定してもらいたい。北朝鮮はこの77名の追加認定によって、日本に対して核・ミサイルの攻撃をしてくるのでしょうか。日本はアメリカに対して、米朝協議の中で日本人拉致問題への協力を求めました。しかし、バイデン大統領もトランプ大統領も不調に終わりました。
 しかし、拉致というのは日本のアジェンダなのです。これは日本自身が解決しなければならない問題なんです。北朝鮮の工作員による組織的な拉致で日本の主権が侵されたのです。
 若い、将来のある、日本を背負って立つ男女が白昼堂々と連れ去られてしまいました。本来これは防がなければならない。しかし、防げなかった。
 岸田首相は北朝鮮に対して、「条件なしで話し合う」と言っています。しかし、条件なしでは日本の核・ミサイル、拉致問題は温度差がありすぎます。ミサイルは国連に委ねる方向がまだあると思います。拉致認定は政府が決定しますが、認定の元となるものは警察の捜査、調査です。
 特定失踪者問題調査会でも、独自に調べた資料があります。被害者の親は95%以上が既に亡くなっています。1963年の寺越事件では、寺越武志さんと(伯父の)寺越兄弟の三人(が拉致され)、その時武志さんは13歳で横田めぐみさんと同じ歳です。
 拉致された寺越外雄さんから、「北朝鮮にいる」と手紙がきました。その後、武志さんと母子の対面は66回で今でも続いています。武志さんは現在71歳、日本の拉致被害者も、日本で待っている兄弟も、もう70歳を越えた人がたくさんいます。
 拉致された田中実さん、金田龍光も北朝鮮にいることが確認されています。まだたくさんの拉致被害者が救出を待っています。日本に帰れない事情がある方がいるかもしれません。
 私の弟は、1969年に北朝鮮に行ったまま帰ってきません。しかし、弟が大学の受験勉強をした当時の声が、ここにあります。幸い弟の声が今でも聞ける。早く帰ってきて、顔を見たい。一日も早く国交を回復して自由に交流ができるように期待します。

「日本政府からご家族に声」は田口八重子さんへ、本間勝さんから、2020年の収録メッセージである。あとはいつものように日本への脱出に際しての注意喚起がアナウンスされている。
後半1330は朝鮮語放送「富士山は知っている」である。

1430の「ふるさとの風」は15475、9685、9705kHzが良好である。ジャミングはない。懐かしい日本の歌は「江戸子守唄」で始まった。拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。当時24歳であった。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日心臓マヒで死亡したとされる。しかし結婚した事実もなく、何の前触れもなく死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年9月に北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。死亡を確認する客観的事実は何もない。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ。弟さん増元照明さんから、2020年6月電話収録のメッセージである。拉致され42年、つらい思いを語っている。お姉さん平野文子さんからも2020年6月の電話収録から。同じく2019年12月熊本県での国民の集いで収録したメッセージである。
今日の一曲は1976年のヒット曲沢田研二の「コバルトの季節の中で」、この曲は1978年秋から約一年間、拉致被害者の蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていた際、由紀子さんがるみ子さんによく歌っていたという。この番組は2023年4月8日、18日、29日、5月9日、20日、30日、6月10日、20日と同じ内容である。

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