2023年06月17日

6月16日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は5965と6165kHzが混信もなくきわめて良好である。金曜日は日本語放送から。今年10月21日に行われる国民大集会について。「『おかえり』と言うために~拉致被害者・特定失踪者家族の集い~」が、13年前と同じ新宿の東京都庁前広場での開催が決定した。
「東京へ来られるのは、これが最後かも知れない…」
 ここ数年お会いするご家族からは、このような言葉を聞く機会が明らかに増えています。
 調査会では平成22 年 (2010)10月23日、「これ一度だけ」とお願いし、全国のご家族に集まって頂き東京都庁前「都民広場」でご家族が訴える集会を開催しました。あれから13年、何も変わらぬ状況の中、「何とか動かしたい」という強い思いでもう一度あの集会を行うことを決断しました。テーマは「『おかえり』と言うために~拉致被害者・特定失踪者家族の集い~」。まだ会場が決まっていませんが、10月21日(土)に都内で実施します。
 当日はプレイベントで街頭アピールを実施。さらに会場へ向けアピールウオークを行う予定です。会場では署名ブースを始め、北朝鮮拉致、関連人権団体等の出展テントを設置し、子どもたちへ向けたアピールテントも用意することも考えています。
 ステージでは午前から「しおかぜ」公開収録やトーク、音楽イベントを開催。午後のメイン集会では、全国から集まったご家族が肉声での訴えを中心に進行。一人でも多くの国民の皆様に幅広くアピールし、解決へ向け理解を深めて頂くよう努力して参ります。ぜひ一人でも多くの皆様に参加・ご協力賜りますようお願い申し上げます。

北朝鮮「田植え戦闘中に死者続出」というニュース。
国民総動員体制で「田植え戦闘」が繰り広げられている北朝鮮で最近、平壌の江東(カンドン)教化所(刑務所)の収監者2人が、作業中に死亡する出来事があった。
デイリーNK内部情報筋によると、先月中旬に死亡した2人は、もともと「虚弱(栄養失調)班」に分類されていた収監者だった。
教化所側は、職員や収監者の食糧を賄うために割り当てられた耕作地である「副業地」の作業ペースが遅れているとの判断から、「どんな理由があっても、田植えに参加しなかった収監者は処罰する」との指示を先月初めに下していたという。
さらに「総動員期間に参加しなければ理由を問わず、独房3日から最高7日までの処罰を下し、意図的であれば保安課で別途取り扱い、2倍の罰を与えることもあり得る」とし、公然と「死ぬにしても田畑で働きながら死ね」と言っていたという。
そもそも、北朝鮮では刑事事件で有罪となり、教化所に収監されると、満期まで公民としてのすべての権利を停止され、人間扱いされなくなるのだ。
また、暑さの酷い近年の「田植え戦闘」では熱中症などによる死者が続出。昨年は短期間に50人を超える犠牲者が出た。そんな作業に栄養失調の収監者を従事させれば、どのような結果につながるかは自ずと明らかだ。
件の収監者らは、夜明けから夜8時まで働き、帰ってきてからさらに1時間ほど室内作業をさせられていたという。
彼らが現場で倒れ、死亡した後も、教化所側は何ら改善措置を講じず、「改心して農作業に取り組まない者には、恩赦も刑期短縮もないだろう」としながら、むしろいっそうの恐怖を煽っているとのことだ。
また、「罪を犯したわけでもない人々が夜明けから夜遅くまで働いているのだから、罪人はもっと働いて贖罪しなければならない」と強調しているという。
収監者に対するこうした圧迫は、今後ますます強まるものと思われる。北朝鮮の食糧危機は深刻な状況なのに、すでに栄養失調に陥ってしまった多くの国民が、どんなに号令をかけられても働きに出られなくなっているからだ。
だが、刑務所の収監者はこれまでも、「田植え戦闘」に動員されてきた。つまりはもともと計算に加えられていた労働力であり、いくら尻を叩いても、大幅な生産力アップにはつながらない。
田植えがうまく行かなければ、秋以降の食糧事情がさらに悪化しかねない。収監者を死に追いやるようなやり方は、金正恩体制がいよいよ追い詰められつつある「異常事態」の一場面なのかもしれない。

北朝鮮の弾道ミサイルに関するニュースについて。収録が悪く音声が途切れている。
救出への道コーナーは増元輝明さんから、6月3日産経新聞から「めぐみへの手紙」が読み上げられている。
遺影に語る「どうしたら…」引き継ぎは異常
めぐみちゃん、こんにちは。日本は、木々の緑がみずみずしい命の息吹を発し、初夏の気配も感じるようになりました。新型コロナウイルス感染症という『未曽有の災厄』を乗り越え、人々の暮らしにも活気が戻りつつあります。
お父さんが天に召されてから、5日で3年となります。「拉致事件は前に進んでいないよ。どうしたら、いいんだろうね…」。柔らかい笑顔をたたえたお父さんの遺影に、いつもそう声をかけています。
どれだけ疲れ切っても心を奮い立たせ、全国を駆け回っていたお父さんの姿が蘇り、「まだ、頑張っていくからね」と意気込みを伝えます。
お父さんは、「解決のカギは国民の理解と世論の後押し」との信念で、非道な北朝鮮による拉致を一人でも多くの方々に伝えようと、懸命に闘いました。全国各地で重ねた1400回もの講演を思い返し、「夫ながら、よくぞ頑張った」という思いです。
多くの家族が身命を賭して奪還を訴えながら、お父さんと同じように、肉親と再会を果たせず天に召されていきました。最近も、有本恵子さんの母、嘉代子さん、田口八重子さんの兄、飯塚繁雄さんが逝去しました。長年、救出運動の最前線に立った家族は老い、病んでいます。
改めて、被害者帰国を阻む「壁」を最後に打ち破るのは、外交をつかさどる日本国の政治家、官僚の方々の責務です。日本の主権を侵害し、罪のない若者たちを工作船に押し込み、北朝鮮の深い闇の中に閉じ込める。この卑劣極まりない拉致を防げず、40年もの間、被害者を救い出せないのは「国家の恥」です。
事実を知らない世代が増え、事件が風化しても、拉致を招いた本質的な原因が一掃されなければ、再び同じ惨禍を招きかねません。
家族会は今、めぐみちゃんの弟の拓也と哲也や、田口さんの長男、耕一郎さんたちが中心となりました。若い世代の家族が辛く、厳しい運動を親世代から引き継がなければならないのは「異常事態」です。岸田文雄首相には改めて、この危機的状況をみつめ、解決の道筋をすぐに結実させることを、心から願います。
今年5月、めぐみちゃんの弟の拓也たちが、4年ぶりに米国へ渡りました。
《親世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の即時一括帰国が実現するなら、日本が北朝鮮に人道支援を行うことに反対しない》
この新しい運動方針を米国要人の方々に伝え、理解を得たそうです。感謝の念に堪えませんが、これまでの歩みを振り返ると途方もない思いにかられます。とにかく時間がかかり過ぎているのです。親世代の家族も、各国要人に協力を求めて回りました。最初の渡航は、平成13(2001)年。お父さんを団長に渡米しました。
翌14年、北朝鮮は日朝首脳会談で拉致を認めて謝罪し、5人が帰国しました。一方、北朝鮮は、めぐみちゃんたち他の被害者を「死亡」などと主張しました。
その後、説明にはなんら根拠がなく、めぐみちゃんたちの「遺骨」として提出された骨も偽物だったことが分かります。
お母さんは18年、再び米国に渡り、議会などでこうした〝事実〟を訴えました。当時のブッシュ米大統領にもお会いし、「めぐみは必ず生きています」と訴えました。
「指導者が拉致を奨励するのは、心がない」。拉致解決に共感し、こう応じたブッシュ大統領の言葉は広く発信され、機運の高まりを感じたものです。しかし以降も事態の膠着は続き、その感を深めています。
お母さんは一生懸命、日々を過ごしています。
今年3月には、強い動悸に襲われ、視界が真っ白になりました。もうダメだと絶望に襲われつつ、神様に祈り、問いかけました。
「お父さんの分まで、今しばらく闘う時間をください」「めぐみと抱き合うため、頑張る力をください」
しばらくすると、視界が開け、体調が少し戻りました。そのまま病院に向かい、過労性狭心症と診断されました。お医者さまからは「もう87歳です。身体を大事にしてください」と強く忠告を頂きました。
何とか命をつなげたのは、神様の〝答え〟だと思います。
かつて、めぐみちゃんと暮らした広島で先月、G7サミットが開かれました。
世界が紛争や混乱に直面するなか、各国首脳が平和記念資料館を訪れ、核の惨禍を共有しました。「大切なものをすべて、一瞬で奪う」という意味で、核兵器は拉致と通底する残酷さがあります。核やミサイルの開発にひた走る北朝鮮の最高指導者も、この本質を理解してほしいと願います。
岸田文雄首相は日朝首脳会談の実現へ、繰り返しメッセージを送っているといいます。サミットでのリーダーシップを、拉致解決にも発揮していただきたい。心からの叫びで、北朝鮮に拉致解決を呼びかけていただきたい。切に願います。
国会では、拉致問題はあまり議論されていないようです。「なぜ解決できないのか」「どのような手段があるのか」。具体的戦略を論じ合うことはできないものでしょうか。北朝鮮は政治家、官僚のありさまをつぶさに見ているはずです。
めぐみちゃん。お母さんの再会への決意は揺るぎません。お父さんも、きっと天国から見守ってくれています。抱き合える日まで、もう少しだけ待っていてください。

「日本政府からご家族の声」は増元るみ子さんへ。お姉さん平野文子さんからのメッセージ、2020年6月電話収録したメッセージである。あとはいつものように日本への脱出に際しての注意喚起が出ている。後半1330は朝鮮語放送である。

1330と1430の「ふるさとの風」は同じ番組が出ている。8日ごとのローテーションで日本語放送5回がすべて同じ番組となる。「ふるさとの風ニュース」は5月27日国民大集会が開催された。岸田総理と、松野博一拉致問題担当大臣の発言が出ている。
今週の一曲は1978年のヒット曲、堀内孝雄の「君の瞳は一万ボルト」である。

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