金曜日の「しおかぜ」は日本語放送から、初めに拉致議連への要請について、3月6日参議院議員会館において救う会、家族会などから国会議員へ要請を行った。
古屋議連会長は冒頭「認定非認定にかかわらず被害者を取り戻すというのが日本の姿勢だ。しかし世の中がそのように受け止めているとは言えないし、ご家族はなおさらそう感じていると思う。みなさんの忌憚なき意見をいただき、私たちもそれをしっかりと受け止めて、党派を超えて対応していきたいと思う」と挨拶しました。
今井家族会会長からは「今日私たち特定失踪者家族会は拉致対策本部の石川事務局長と面会してきた。政府認定拉致被害者とそれ以外の特定失踪者を差別しないこと、そして調査会が言う拉致濃厚者77名を政府で認定してほしいということ、また特定失踪者の家族と総理との面会など要望を伝えた。拉致問題が一歩でも前進するように尽力してほしい」と要請しました。私からは2月15日に発表したアピールについて説明しました。
出席した家族からは「時間がないという思いだ。いったいどう訴えればわかってもらえるのか」(竹下)、「国が頑張ってくれていると私たち家族が感じられようにしていただきたい」(矢島)、「もし本人がが北朝鮮で命を落とし遺骨が日本に帰ってきたら、父と母と同じ墓に入れてあげたい」(板野)、「私の妹には目撃情報があるが、それを政府や警察がどう取り扱っているのかもわからない。このままでは妹の名が記録に記されるかどうかさえ疑問だ」(生島)、「私の妹だけでなく多くの人が拉致をされた可能性があり悔しい思いでいっぱいだ。なんとか最後だけでも日本で過ごさせたい(吉見)」、とそれぞれ訴えました。
調査会役員からは「政府が発信する『ふるさとの風』は予算の割には効果が非常に少ない。見直すべきだと思う」(増元)、「『しおかぜ』を送信している八俣送信所の送信施設老朽化に対し、総務省とNHKの利害が一致してデジタル化の方向にあるが、安全保障の観点からアナログ放送は絶対残すべき。ぜひ協力してほしい」(村尾)、「田中さん金田さん出身の児童養護施設のすぐ近くの学校に通っていた有本恵子さん、秋田美輪さんが拉致されている。この問題は他にも波及する。ぜひ力を注いでもらいたい」(岡田)、「日本政府の拉致に対する認識は『しおかぜ』などを通じて拉致被害者に伝わる。ぜひ政府の拉致に対する認識を深くしていただきたい」(杉野)などの発言がなされました。
その後議員との質疑の後山谷えり子参議院拉致特委員長から「私が大臣だったころ改めて調べるように指示し、ご家族からDNAも預かった。解決までしっかり関わりを続けていきたいと思う。拉致特の委員長もしている。しっかりと審議を今国会でできるよう努めたい。絶対に諦めないで動かして解決に向けていきたい」との挨拶がありました。調査会・特定失踪者家族会では今後も議連及び各党・各議員を通じ国会で具体的な動きが進むよう努力して参ります。皆様のバックアップをよろしくお願いします。
続いて3月16日の立憲民主党の拉致問題対策本部について。
衆議院議員会館で開催された立憲民主党拉致問題対策本部の会合に調査会代表荒木・幹事長村尾・特定失踪者家族会竹下事務局長が参加し、要請を行いました。
挨拶の中で泉健太代表は「自分の大学の同級生も特定失踪者であり(三重県で失踪した辻出紀子さん)悔しい思いをしている。しっかりと取り組んでいきたい」との決意を表明されました。こちらからは主に2月15日のアピールについて説明し、協力を求めました。
立憲民主党からは泉代表の他原口一博・松原仁・梅谷守・渡辺周、松木けんこう各衆議院議員から国会での対応、「しおかぜ」送信機問題、自衛隊の活用、韓国の政権との協力、北朝鮮への対応の問題等熱心な質疑が交わされました。また源馬謙太郎・西村智奈美・笠浩史衆議院議員、熊谷裕人・三上えり参議院議員らも参加されました。
調査会としては今後さらに具体的な問題について連携をとっていく予定です。
在日朝鮮人の拉致事件についての続報。
救出への道コーナーに次いで、日本政府からのご家族の声は松木薫さんへ、弟松木信弘さんから2020年のメッセージである。
1430の「ふるさとの風」は9560と7520kHzが強力である。7290kHzはCNR1とジャミングが確認できる。受信状態はよろしくない。懐かしい日本の歌「シャボン玉」で始まった。拉致問題解説は横田めぐみさんについて。当時新潟県に住んでいた横田さん、1977年11月15日夕方、新潟市内の中学校クラブ活動のバドミントンの下校時北朝鮮に拉致された。当時13才である。20年後に拉致されたことがマスコミの報道で一般に知られることになった。女子中学生が拉致されたということで北朝鮮の残忍さ、拉致事件の象徴として注目を浴びている。北朝鮮は拉致はしたがすでに死亡したとして元夫が2004年ニセ遺骨を提出、死亡時期を1993年3月死亡から1994年4月に改ざんするなど、信ぴょう性は全くない。トップとの関わりをカモフラージュするために、亡き者にしないと北朝鮮にとっては都合の悪いことばかり。
「ふるさとの声」は横田めぐみさんへのメッセージで2020年6月5日逝去された、お父さん横田滋さんから、2017年4月に東京で開催された「拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」での収録から、年令を感じさせる聞き取りにくいメッセージである。続いて2015年2月に収録のメッセージ、この時はまだ元気そのもの、はっきりと聞き取れる。モンゴルで孫と会ったことも述べている。そしてお母さん横田早紀江さんから2021年12月新潟県民集会での収録メッセージが出ている。続いて、めぐみさんとは4才年下の弟さん横田拓也さんから、2021年12月に開催された日本政府主催国際シンポジウムでの収録から、家族会代表になったことも述べている。同じく横田哲也さんから2021年11月新潟県民集会で収録メッセージが出ている。
「今日の一曲」は2019年12月14日、政府主催国際シンポジウム第三部ミニコンサートから参加者全員で歌われた唱歌「ふるさと」である。この番組は2022年4月11日、18日、5月12日、23日、6月3日、13日、23日、7月4日、15日、25日、8月5日、15日、25日、9月5日、16日、26日、10月6日、17日、28日、11月7日、17日、12月9日、19日、30日、2023年1月9日、19日、30日、2月10日、20日、3月2日、13日と同じ内容である。