2022年11月19日

11月18日「しおかぜ」

18日1300の「しおかぜ」は相変わらず受信状態は良くない。それでも6085kHzは聞き取り可能である。7345kHzは混信が強くほとんど聞こえない。金曜日は日本語放送から、最初に北朝鮮人権映画祭についての解説。続いて横田めぐみさん拉致について、11月15日を中心に各地で集会などが行われた。45年前から北朝鮮の拉致だとわかっていたが圧力もあり捜査ができなかったことなど。
 11月9日付「新潟日報」に「『北の疑い』伝え捜索要請 めぐみさん拉致の翌日 当時の署長、航空隊員に」という記事が掲載されました。内容は次のようなものでした。
 拉致翌日の昭和52年(1977)11月16日夜、当時の所轄新潟中央署の松本瀧雄署長(故人)が県警の航空隊員に電話して「この事件は北朝鮮の疑いがある。その観点で見てくれ」と要請したそうです。結果的には何も見つからなかったとのことですが、所轄の署長が指揮命令系統の異なる航空隊員に直接電話するというのは異例です。
 これは前から言われていたことですが、松本署長は11月15日夜、めぐみさん失踪の第一報を受けたとき「機動隊を出せ」と言ったそうで、実際翌朝には県警の機動隊が現場近くの松林などで大規模な捜索をしています。通常の誘拐なら警察の動きが目立たないようにするのが当然です。一つ間違えば被害者の生命まで危険にさらされる可能性があったのに、あえて松本さんがそれらの動きをしたということは、元県警外事課長という職務にあり、確信を持っていたからなのでしょう。
 松本署長は平成20年(2008)11月15日、集会に参加するために新潟市を訪れた横田夫妻に「いなくなったときから、あの人たち(北朝鮮工作員)の仕業だと思っていました。ずっと表に出せず申し訳ありませんでした。私が生きているあいだに伝えたかった」と語っています。ちなみにこの場には大澤孝司さんのお兄さんで前特定失踪者家族会会長の大澤昭一さんも同席していました。
 横田めぐみさん失踪が当初から北朝鮮による拉致だと分かっていたのではないかということについては調査会特別調査班が調査し、私も著書『北朝鮮の漂着船』(草思社)の中で書いています。ご家族が知る20年後まで、なぜこの事件が封印されていたのかについてはもう一度検証が必要です。おそらく松本さんは「拉致」として捜査や救出への動きが進ようにしたかったでしょう。それができなかったのは、おそらくずっと上、警察庁というより官邸レベルの方針があったからだと思います。しかし日本国内で国民、とりわけ家族に情報を隠しておいて、「全拉致被害者の即時一括帰国」など夢物語でしかありません。
 それにしても、45年経ってからでもこういう情報が出てくるのですね。新潟日報の関係者の皆さんに敬意を表するとともに、私たちも諦めてはいけないと痛切に思います。実はめぐみさん拉致に関してはもう一つ情報があり、確認しているところです。機会があったらまた明らかにしたいと思っています。

北朝鮮の地下組織について。日本での拉致実行組織として活動している。
10月2日の共同公開収録から、ライブコンサートで歌われた宇佐美由美子さんの「途切れた道しるべ」が出ている。後はいつものように日本への脱出に際しての注意喚起などである。

1430の「ふるさとの風」は7290、7520、9560kHzが強力である。7290kHzは混信が若干ある。懐かしい日本の歌は「荒城の月」である。拉致問題解説は有本恵子さんについて。1983年7月頃コペンハーゲンから手紙が届いたのを最後に行方不明に。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人は平壌におり、よど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に生活していた招待所で家族全員石炭ガス中毒で死亡と北朝鮮は2002年9月に虚偽報告している。しかし客観的事実は何一つ示されていない。よど号ハイジャック犯の妻らによって拉致されたことが判明している。北朝鮮側はこれを一切認めていない。北朝鮮側の主張には、北朝鮮が匿っているテロリストが関与した犯罪行為を隠蔽しようとする意図があったと受け止められる。
「ふるさとの声」は有本恵子さんへ、父有本明弘さんから、2021年12月18日神戸で開催された「拉致問題を考える国民のつどいin兵庫・神戸」で収録されたメッセージである。次に2020年10月に収録したメッセージが出ている。そして2020年2月3日に94歳で亡くなったお母さん有本嘉代子さんから、2019年1月収録のメッセージが出ている。この途中1458に9705kHzは停波し尻切れである。今日の一曲はなし。この番組は2022年4月12日、19日、5月13日、25日、6月4日、14日、24日、7月5日、16日、26日、8月6日、16日、26日、9月7日、17日、27日、10月7日、19日、29日、11月8日と同じ内容である。

1600の「しおかぜ」は5955と6180kHzがジャミングもなく聞こえている。6180kHzは5kHz下が強く若干かぶりが出ている。1300と同じ番組である。

1600の「ふるさとの風」は5945kHzがビートで聞きづらい。タシケント送信は約280Hzほど上へずれている。
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