2022年06月18日

6月17日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は今日も5935と6070kHzが強力である。金曜日は日本語放送から、6月10日アジア安全保障会議における岸田総理の基調講演からその一部。、 本日は、ここにお集まりの皆さんと、現下の国際社会が直面する厳しい状況について認識を共有するとともに、我々が目指すべき未来の姿について展望したいと思います。
 そうした議論を展開するのに、このシャングリラ・ダイアローグほど相応しい場所はありません。まさに、アジアは、世界経済の35パーセント近くを占め、拡大を続ける世界経済の中心であり、一体性と中心性を掲げるASEANを核に、多様性と包摂性のある成長を続けているからです。
 今、ロシアによるウクライナ侵略により国際秩序の根幹が揺らぎ、国際社会は歴史の岐路に立っています。
 国際社会が、前回大きな転換期を迎えたのは、約30年前のことでした。
 世界が2つに分断され、両陣営の冷たい対立が再び熱を帯びてしまう可能性に人々がおびえ続けた「冷戦」が終わりを告げ、「冷戦後」の時代が始まった頃でした。
 私の故郷、広島の先輩であり、私の属する政治集団「宏池会」の先輩リーダーである、宮澤喜一元総理は、「冷戦後の時代」について、日本の国会での演説で「新しい世界平和の秩序を構築する時代の始まりと認識したい」と述べました。宮澤元総理は、我が国が安全保障分野で国際的に一層の役割を果たすことが求められている現実を直視し、大変な議論の末に、PKO協力法を成立させ、同法に基づき自衛隊をカンボジアに派遣しました。
 宮澤元総理の時代から約30年。今、我々はどのような時代に生きているのでしょうか。
 パンデミックが起きて以降、世界は不確実性を一層増していきました。経済的な混乱が続く中、私たちは、信頼できる安全なサプライチェーンの重要性を認識するようになりました。
 そして、世界がパンデミックから立ち直ろうとしている最中、ロシアによるウクライナへの侵略が起きました。これは、世界のいかなる国・地域にとっても、決して「対岸の火事」ではありません。本日ここにお集まりの全ての方々、国々が「我が事」として受け止めるべき、国際秩序の根幹を揺るがす事態です。
 南シナ海において、「ルール」は果たして守られているでしょうか。長年にわたる対話と努力の末に皆が合意した国連海洋法条約を始めとする国際法、そして、この条約の下の仲裁裁判の判断が守られていません。
 そして、我が国が位置する東シナ海でも、国際法に従わず、力を背景とした一方的な現状変更の試みが続いており、我が国は断固とした態度で立ち向かっています。
 この2つの海の間に位置する台湾海峡の平和と安定も、極めて重要です。
 残念ながら、人々の多様性や自由意志、人権を尊重しない動きも、その多くがこれらの地域で起こっています。
 さらに、北朝鮮は、今年に入ってから、新型ICBMを含め、かつてない頻度で、かつ新たな態様での発射を繰り返すなど、安保理決議に違反して核・ミサイル活動を強化しており、これは国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦です。先日の安保理決議が拒否権により採択されなかったのは極めて残念です。私の政権が最重要課題としている北朝鮮による拉致問題も、重大な人権侵害です。
 こうしたさまざまな問題の根本には、国際関係における普遍的なルールへの信頼が揺らいでいる状況があるのです。これが本質的かつ最も重大な問題です。
 我々が努力と対話と合意によって築き上げてきたルールに基づく国際秩序が守られ、平和と繁栄の歩みを継続できるか。あるいは、「ルール」は無視され、破られ、力による一方的な現状変更が堂々とまかり通る、強い国が弱い国を軍事的・経済的に威圧する、そんな弱肉強食の世界に戻ってしまうのか。それが、我々が選択を迫られている現実です。
 世界第三位の経済大国であり、そして、この地域で戦後一貫して平和と繁栄を追求し、経済面を中心に貢献してきた、日本。その日本が果たすべき責任は大きい。
 そうした認識の下、歴史の岐路に直面する我々の平和を実現するために、日本が果たすべき役割とは何なのか。
 誰もが尊重し、守るべき普遍的価値を重視しながら、「核兵器のない世界」を目指す、といった未来への理想の旗をしっかりと掲げつつ、しかし、時にはしたたかに、果断に対応する。私はこうした徹底的な現実主義を貫く「新時代リアリズム外交」を掲げています。
 その中でも、日本は、謙虚さ、多様性を重視する柔軟性、相手方の主体性を尊重する寛容さ、を失うことはありません。しかし、日本、アジア、世界に迫り来る挑戦・危機には、これまで以上に積極的に取り組みます。
 そのような観点から、私は、この地域の平和秩序を維持、強化していくため、次の5本柱からなる「平和のための岸田ビジョン(Kishida Vision for Peace)」を進め、日本の外交・安全保障面での役割を強化してまいります。

救出への道コーナーは増元照明さんから、日本政府の最重要課題と口先だけで言い続け20年がたった。何の解決にも至っていない。日本政府の無為無策ぶりを嘆いている。
「日本政府からご家族の声」は横田拓哉さんからのメッセージが出ている。2021年12月国際シンポジウムでの収録である。

1300の「にっぽんの風」と1330の「ふるさとの風」は核は良好である。ジャミングは出ていない。5月23日、北朝鮮による拉致被害者御家族とジョセフ・バイデン米国大統領が面会、横田早紀江さん、続いて有本明弘さん、市川健一さん、松木信弘さん、松本肇さんの発言が出ている。
ニュース解説は、6月8日から11日の北朝鮮党中央委員会の大会について。
今週の一曲、朝鮮語は1995年のヒット曲ORIGINAL LOVEの「接吻」、日本語放送は1974年のヒット曲、三輪車の「水色の街」である。 2年ぶりの登場である。

1430の「ふるさとの風」は11955kHzが一分遅れで開始、9705、9685kHzも強力である。金曜日はこの時間も1330と同じ日本語番組である。一日5回の放送すべて同じ番組となる。1457にアニメソング「ジャングル大帝」が追加されている。

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