2022年05月21日

5月20日「しおかぜ」

 20日1300の「しおかぜ」は5935と6070kHzが強力である。金曜日は日本語放送から、北朝鮮の新型コロナ感染症拡大について。5月15日の時事通信から。
 北朝鮮で新型コロナウイルスの感染爆発が深刻化しているもようだ。金正恩朝鮮労働党総書記は14日、党政治局の協議会で「建国以来の大動乱」と危機感をあらわにした。朝鮮中央通信によると、13日には前日の10倍近くとなる約17万4440人の発熱者が出て、21人が死亡した。正恩氏は「中国の成果」に学ぶよう指示しており、北朝鮮は今後中国との協力を模索すると予想される。
北朝鮮で新たに約30万人発熱 新型コロナ、急速に拡大か
 同通信によると、累計での発熱者は約52万4440人、死者は27人となった。約28万810人が治療を受けている。医療関係者に加え、全国の医大の教員や学生らも動員して住民の検査や治療を急いでいるという。
 北朝鮮の検査体制は不十分とみられ、「発熱者」はコロナ感染者の可能性が大きい。コロナ感染者の多くが無症状であることを考えると感染の規模はさらに広がる。医療体制が脆弱(ぜいじゃく)でワクチンの接種率も公式には「0%」とされ、人道危機に発展する事態も懸念される。
 同通信によれば、正恩氏は14日、新型コロナのオミクロン株感染に関連した同協議会で「新型コロナの拡散が建国以来の大動乱」と語り、「党と人民が団結し防疫闘争を強化していけば危機を克服できる」と訴えた。
 また、先進国の防疫対策に学ぶ必要性を指摘し、「中国の党と人民が悪性伝染病との闘いで収めた成果と経験を見習うのが良い」と指示した。北朝鮮は新型コロナの感染例を初めて認めた12日に全国の郡や市の封鎖と生産活動維持の方針を決めているが、今後中国のような厳格なロックダウン(都市封鎖)に進むとみられる。
 北朝鮮での感染確認を受け、中国は「常に全力で支援と手助けを提供する準備がある」(外務省)と表明している。韓国の鄭成長・世宗研究所北韓研究センター長は「北朝鮮の幹部たちが中国の感染者管理や治療方法を学ぼうとし、その過程で自然に治療薬や検査装備支援を要請すると予想される」と指摘する。
 党政治局の協議会では医薬品の輸送や供給、患者への伝達方法について議論。また、正恩氏は「党組織の無能と無責任」を叱責したという。
 同通信は正恩氏が自身の家庭で準備した常備薬品を党本部委員会に寄付する意向を示したとも報じた。正恩氏が防疫対策の会議に出席する様子も連日伝えており、住民の動揺を抑える狙いがあるとみられる。

北朝鮮での食糧不足について。5月12日ロイター通信から。
北朝鮮は新型コロナのパンデミック発生から2年余りたった12日に、国内での感染拡大を初めて認め、「最重大の国家非常事態」を宣言し、全国的な都市封鎖を導入した。
折しも北朝鮮は干ばつとの「総力を挙げた戦い」を進めており、金正恩朝鮮労働党総書記はパンデミックと昨年の暴風雨で食料事情が逼迫していると警告していた。
国営メディアは先週、工場の労働者ばかりか事務職の労働者や政府職員までもが駆り出され、全国で農業関連施設の整備や水資源の確保を手伝っていると報じた。
干ばつや洪水は以前から季節ごとに北朝鮮を見舞う脅威になっており、大きな自然災害があれば、その閉鎖的な経済は一層の機能不全に陥りかねない。
コロナ禍の影響で既に通商や海外からの食料支援は、大幅に落ち込んでいた。北朝鮮は農業が人力に大きく依存している上に、産業や医療のインフラが不足しているため、コロナ危機で食料不足がさらに悪化する恐れがあるという。
韓国・慶南大学の林乙出教授は「北朝鮮は経済活動に多くの人の動きが不可欠であり、貿易や中国からの大規模な援助は見込めない」と話した。「今は農業活動が縮小され、肥料や原材料、設備の供給が難しくなる可能性がある」という。
国連の支援機関や他のほとんどの援助団体は国境封鎖が長引く中、北朝鮮から引き揚げており、現地がどれほどひどい状況なのか正確に把握するのは困難だとしている。
脱北者で北朝鮮人権活動家でもある韓国国会議員の池成浩氏は、医療システムが機能していないこともあり、新型コロナウイルスが急速にまん延してもおかしくないと指摘。国会で「コロナ禍は、この農繁期に大きな打撃を与える恐れがあり、今年と来年の食料確保は本当に深刻になるかもしれない」と述べた。
北朝鮮は兵器を開発したとして国際的な制裁を科され、貿易が広範囲にわたり制限されている。また、北朝鮮自体も新型コロナウイルスの侵入を防ぐため、2020年初頭に国境を封鎖した。
今年初めには国境をまたぐ貿易が再開し、かすかな希望が見えていた。しかし、4月に中国でコロナ感染が広がり、上海など大都市で非常に厳しい制限措置が導入され、中朝貿易はすぐに停止。衛星写真によると、陸上や港湾の施設では検疫のため数週間から数カ月間も荷物が動けなくなっている。
韓国の民間シンクタンク・世宗研究所の南北関係専門家、張成昌氏は、金総書記が市や県などのレベルでの封鎖を命じたことについて、ある程度の社会経済活動継続を確保するため、中国の徹底した対応と異なる、限定的な措置を取るのではないかとみている。
「ただ、時間がたてば地域間移動の不足が供給と生産に打撃を与え、最終的に深刻な食料危機や、最近中国で見られたような大きな混乱に直面するかもしれない」と付け加えた。
北朝鮮の気象当局は、月内は乾燥が続くと警告しており、国営メディアは12日、全国的な「干ばつとの総力戦」について改めて報じた。
国連は今年3月、北朝鮮の国際的な孤立が深まり、多くの市民が飢餓に直面している恐れがあるとして、国境を再開し、支援団体関係者や食料を受け入れるよう北朝鮮政府に求めた。
国連世界食糧計画(WFP)の推計では、北朝鮮は既にパンデミック発生以前の段階で全人口の40%余りにあたる1100万人が栄養不足に陥り、援助を必要としていた。

「救出への道コーナー」は増元照明さんから、北朝鮮にもコロナ患者が急増したことなど。4月25日の軍事パレードで一気に感染が拡大したとの見方が有力だ。
「日本政府からご家族の声」は横田めぐみさんへ、おかあさん横田早紀江さんから2921年11月新潟県民集会での収録メッセージである。あとはいつものように日本への脱出に際しての注意喚起が出ている。

1300代の朝鮮語と日本語放送は11875、9940、9705、9455kHzが強力に入感している。この時間は毎日同じ番組が出ている。ジャミングは確認できない。
1405の6090と7325kHzも強力である。この時間は日本語放送で先週1330に放送された「ふるさとの風」が出ている。

1430の「ふるさとの風」は11955、9705、9685kHzが強力に入感している。いつものように台湾送信が特に強い、フェージングがやや強いようだ。。懐かしい日本の歌は「雨降り」で始まった。「拉致問題解説」は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、平壌で生活していると伝えてきた。その後よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は1996年8月交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致を認めて2002年に急遽死亡確認書をねつ造したもので、ニセ遺骨を出すなど客観的なことは何も示されていない。
「ふるさとの声」は松木薫さんへ、お姉さん斎藤文代さんから、2019年12月に熊本で収録したメッセージ。そして2019年5月、東京の国民大集会での収録から。続いて弟松木信弘さんからは2020年12月に収録したメッセージである。次に2019年12月収録のメッセージが出ている。
「今日の一曲」はミュージックボランティア、うらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」である。お姉さん斎藤文代さんが、うらた剛さんに依頼し松木薫さんへの思いを込めて作られた曲である。台湾送信9705kHzは1458に停波するため尻切れである。この番組は2022年4月8日、28日、5月5日と同じ内容である。

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