1300の「しおかぜ」はジャミングは出ているが、八俣からの電波が強力で受信状態は良好である。金曜日は日本語放送から、8月22日の神戸集会から、渡辺秀子さん・敬美さん・剛さんに関する対応についての詳細が出ている。
昭和49年(1974)6月に福井県小浜市の岡津(おこづ)海岸から連れ去られた高敬美(こうきよみ)・剛(つよし)姉弟について、警察は平成19年(2007)4月12日に拉致被害者として断定しています。二人の母親であり、工作員と知らずに高大基と結婚した渡辺秀子さんは行方が分からないままです。殺害されたという情報もありますが、証拠が確認されたわけではなく、北朝鮮に拉致されたという説もあります。特定失踪者問題調査会では拉致濃厚の特定失踪者としています。
警察による高姉弟の拉致断定の後、渡辺秀子さんの妹鳥海冏子(とりうみけいこ)さんは調査会役員とともに内閣府拉致対策本部を訪れました。当時の総合調整室長は、拉致認定被害者と変わらぬ対応をすると約束しました。
しかし、現実には他の認定拉致被害者とは明確に区別されており、「拉致被害者17人」という言葉が常にくり返されています。法律上の拉致認定が日本国籍者に限定されている現状も変えるべきですが、少なくとも政府の公式見解としての拉致被害者は「19人」とすべきであると思います。国籍を理由に排除するならばそれこそが在日朝鮮人差別であると言わざるを得ません。しかも母親は日本人なのですから。なお、警察断定より4年遡る平成15年(2003)1月に鳥海さんは警視庁に被疑者不詳で殺人及び国外移送目的略取の罪名にて告訴しています。
以上の点から私たちは政府に対して次のことを求めます。
1、拉致被害者の数を「19人」として明らかにすること。
2、拉致被害者支援法の国籍条項を撤廃し、日本国内で拉致された人及び国外で拉致された日本人全てを対象とすること(特定失踪者でも台湾人沈静玉さんのように外国人で日本で失踪した人もいます)。
3、渡辺秀子さんの消息に関して政府の立場を明らかにすること。
4、総理大臣が面会するのが認定被害者家族に限定されるなら高姉弟の親族もその対象とすること。
令和3年8月22日
拉致問題を神戸から発信する8.22集会参加者一同
特定失踪者問題調査会
救う会兵庫
北朝鮮、商人の不満爆発というニュース、8月26日のデイリーNKから。
公式の税金制度が廃止されている北朝鮮。しかし、実際には様々な名目で税金が徴収されている。
金正恩総書記は今年1月の朝鮮労働党第8回大会の結語で、「社会生活の各分野で現れているあらゆる反社会主義的・非社会主義的傾向、権力乱用と官僚主義、不正・腐敗、税金外の負担などあらゆる犯罪行為を断固阻止し、統制しなければならない」と述べたが、「税金外の負担」の表現を使うことで、税金の存在を認める形となった。
その税金の一つが「市場管理費」通称「チャンセ」だ。市場の売台(ワゴン)を借りて、商売を行う商人が支払うものだ。
北朝鮮最大の市場と言われる、平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)の玉田(オクチョン)総合市場では、売る品目ごとに市場管理費が定められている。穀物、果物、野菜、雑貨は3000北朝鮮ウォン(約60円)、海産物は4000北朝鮮ウォン(約80円)、家電、衣類は5000北朝鮮ウォン(約100円)だ。
この額は、コロナ前の2019年5月に値上げされたもので、同年12月まで据え置かれていることが確認されていた。それから1年以上経った今年8月でも、依然として据え置かれていることが、現地のデイリーNK内部情報筋からの情報でわかった。このような据え置きは、他の地域の市場でも行われていると伝えられている。
市場管理費の値下げを求める声が上がっている状況で、値上げを伴う計画を実行するのは不可能だったということだろう。
「市場に来ても物を買う人がおらず、売り上げもないのに、チャンセまで値上げされれば不満が大きくなるだろう。儲からなくなっただけ、チャンセを下げるべきという話も出ている」
また、市場管理費を徴収する市場管理所の職員の態度も丁寧になったとのことだが、当局は商人の不満の爆発をかなり警戒しているようだ。
当局は、市場で販売できる製品の種類を制限し、また細分化して市場管理費を徴収することで、税収を増大させ、現行の統計、経済指標に反映されていない市場活動を詳しく統制、把握する方針だった。しかし世論の反発が大きく、計画は撤回に追いやられた。
なお、穀物に関しては市場での販売を禁じ、国営の国家食糧販売所での販売に一本化し、価格を安定させる計画が実行に移されたが、穀物を販売する商人に課される市場管理費の額が発表されていることが確認されたことからも、「国営米屋計画」がうまく行っていない現状が窺い知れる。
飢えた特殊部隊員が食糧庫を襲撃したというニュース。
地元住民とのしがらみでまともな国境警備ができないとの理由からか、国境警備隊に代わって派遣された朝鮮人民軍の特殊戦部隊、通称「暴風軍団」。
粗暴な振る舞いや頻繁なトラブルで、地元住民からすっかり嫌われてしまったようだ。撤収命令が出されていたが、建設予定のコンクリート壁と高圧電流の流れる電線が未だに完成に至っていないため、現在も国境地域に留まっている。
咸鏡北道のデイリーNK内部情報筋によると、暴風軍団に対する食糧供給が滞りがちになっている。民間人と良好な関係が築けていれば、何らかの支援が得られるが、鼻つまみ者の彼らに救いの手を差し伸べようとする民間人はいない。
地域住民は、暴風軍団に対してとにかく冷たい。
「暴風軍団の兵士の間からは『人民から水一杯もらうのも大変だ』という言葉が漏れ聞こえる。国の仕事をしに来たのに、国境地域では『治安隊』扱いされ、立つ瀬がない」
ちなみに治安隊とは、朝鮮戦争当時に、韓国軍と国連軍が占領した地域で行政や治安を担当した組織のこと。「アカ」の監視・摘発を行い、虐殺に及ぶことも少なくなかったため、北朝鮮ではならず者の代名詞のようになっている。
店に行っても「売る品物はない」と追い返されたり、ぼったくられたりと散々な扱い。また、国境警備隊なら可能な「ツケ」も、暴風軍団の兵士はしてもらえない。さらには、密輸で生計を立ててきた地元住民から「こんなに苦しい思いを強いられているのは、誰のせいだ」と露骨に罵られる有様だという。
また、国境警備隊とは異なり、食糧を調達してもらえる中国の密輸業者とのコネもない。さらに、常駐しているならば副業地(部隊所属の畑)があるが、一時的に派遣されているだけなので、それすらない。
そんな彼らのたどり着いた窮余の策は、泥棒だ。
道内の会寧では今月初め、暴風軍団の兵士3人が、会寧市保衛部(秘密警察)の壁を乗り越えて忍び込み、倉庫から食糧を盗み出す事件が発生した。すぐにパトロール中だった保衛員に見つかり、現場で逮捕され、除隊処分を受けた。
現役の兵士が保衛部の倉庫を襲撃するという前代未聞の事件に、3人の所属する大隊の大隊長、政治指導員、保衛指導員3人も責任を問われ撤職(更迭)、大隊人員そのものが今月中順に総入れ替えとなった。
この事件が知られるきっかけとなったのは、朝鮮労働党中央軍事委員会の講演資料に、国家機関の食糧に手を付ける深刻な法的問題、国境地域で起きている規律の乱れに警鐘を鳴らすという意味合いで掲載されたことだ。
軍内部では、暴風軍団の撤収を急ぐべきとの声が高まっている。また、暴風軍団の指揮部も、駐屯期間が長期化するにつれ、任務の遂行が困難になり、思想的乱れにより兵士の脱北が発生するかもしれないとして、1日も速く撤収すべきだと考えているとのことだ。
しかし上述の通り、コンクリート壁、高圧電線の工事が、資材不足により遅々として進んでおらず、撤収はむしろ予定より遅れるのではないかと見られている。
救出への道コーナーは、東京オリパラが開催されてい。自民党総裁選が行われ菅総理が引きずりおろされようとしている。金正恩の激やせした姿、首の手術跡など。
「日本政府からご家族の声」は松本京子さんへ、お兄さん松本肇さんから、2020年電話収録したメッセージが出ている。あとはいつものように緊急放送ISに次いで日本への脱出に際し注意喚起が出ている。
1300代の朝鮮語と日本語放送は、昨日と違い台湾送信も強力である。タシケントの11875kHzも健闘している。周波数ずれは相変わらずである。この時間は毎日同じ番組が出ている。
1405の6070kHzはジャミングが出ていない、八俣の電波も強くクリアーに聞こえている。7325kHzはノイズジャミングが出ておりほぼつぶされている。この時間一週間同じは日本語放送である。
1430の「ふるさとの風」は9450と9705kHzが良好である。11995kHzは約200Hzずれているが音量は正常である。懐かしい日本の歌「思い出のアルバム」で始まった。
拉致問題解説は、石岡亨さんについて。1980年5月頃大学生だった石岡さんはヨーロッパへ出かけたまま消息を絶った。1988年家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き平壌で暮らしていることがわかった。こうして有本恵子さん、松木薫さん3人が北朝鮮に拉致されたことが判明、1988年11月4日死亡と北朝鮮は発表している。松木薫さんを含めた3人は、よど号ハイジャック犯とその関係者によってヨーロッパから平壌に連れていかれたことが判明している。当然のことながら北朝鮮はよど号ハイジャック犯との関わりを全面否定している。小泉総理の訪朝が決まると、2002年に急遽死亡したことにされてしまった。
ふるさとの声は石岡亨さんへのメッセージ、お兄さん石岡章さんから、2020年6月に寄せられた手紙が代読されている。新型コロナウィルスについてなど時代の移り変わりを述べている。
今日の一曲は、拉致問題の解決を願って歌われている南こうせつさんの「国境の風」である。この番組は2021年4月9日、21日、5月1日、11日、21日、6月2日、12日、22日、7月3日、13日、23日、8月4日、14日、25日と同じ内容である。