20日、金曜日1300の「しおかぜ」は良好である。5935kHzにはパルスジャミングが出ているが八俣の電波が優勢である。日本語放送で、まず北朝鮮の電気供給に関するニュースから、8月14日付のアジアプレスからの報道を伝えている。
北朝鮮内部電気供給がさらに悪化 「都心でも1日に1~2時間」 発・送電設備の修理もできず なぜ?
北朝鮮の電力構成は6~7割が水力発電だ。そのため河川が凍結する冬季は、毎年、慢性的な電力難に見舞われる。氷が解ける初春から電気事情は回復するが、それでもこの数年、北部地域一帯の住宅には3~5時間程度しか電気が来ていない。
今年は、電力事情がさらに悪化している。北朝鮮では民生用の電気を「住民線」、生産施設、党や行政機関、協同農場向けの電力を「工業線」と呼ぶ。
5月時点で、北部地域一帯では「住民線」は一日に1~3時間程度しか供給がなかった。「工業線」優先させるためにカットしたからだ。北部地域に住む取材協力者たちの報告では、この頃「工業線」は一日に8時間程度供給があったという。
ところがその後、日に日に電力難がひどくなっていったと協力者は口を揃える。7月に高温少雨が続いた際、「田畑に水を入れようにも、電気が来ないためポンプが動かせない」という報告が各地から届いていた。「工業線」も麻痺し始めたのだ。
「今、私の住む市中心のアパートでは、電気が来るのは1日1~2時間がやっと。全く来ない地区もあります。最近は『工業線』への電気供給も滞っている」
8月中旬、北部の両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)市に住む協力者はこのように報告してきた。
原因は何なのか? この協力者は、電気供給と施設を監督する配電部の役人に会い事情を聞いていた。
「電気がまともに供給できないのは、水資源が不足していることもあるが、発電体系自体が麻痺してしまっているからだそうだ。発・送電の設備が故障しても中国から機械や部品が輸入できない。国産の設備で補おうとしても質が悪くてすぐに故障してしまうそうだ」
中国から機械や部品が入って来ないのは、金正恩政権が新型コロナウイルス防疫のために国境を封鎖して貿易が激減しているからだ。
現在、国家レベルで太陽光発電と風力発電の設置を計画しており、中国との国境が開いたら導入を進めることになったと、配電部の役人は述べたという。しかし、世界中でコロナのデルタ種が猛威を振るっており、中国との国境貿易再開はまったく見通しが立っていない。
電力難が慢性化したため、余裕のある家庭では10年ほど前から中国製の太陽光発電パネルを購入して使用している。小型のもので2000~3000元ほどだという。しかし、中国貿易がストップしている今は、「2万元払っても手に入らない」と協力者は言う。北朝鮮の人々の「電気苦難」は当分続きそうである。
北朝鮮で拘留者を大量に釈放したという。これもアジアプレス8月2日のニュースから。
北朝鮮当局が、社会秩序違反や軽微な不法行為で勾留していた人々を釈放し、取り締まりと処罰を緩和していることが分かった。今年に入って金正恩政権が社会統制を強化する方針を打ち出したことで検挙される人が増え過ぎ、食事の手当てなどに困難が生じているのが理由だと見られる。7月末に咸鏡北道(ハムギョンプクド)の取材協力者が伝えてきた。
「教化所(刑務所)や『労働鍛錬隊』などの拘留施設は、どこも収容超過だ。特に『労働鍛錬隊』は人が溢れている」と、協力者は言う。
今年1月に労働党大会が開催された後、金正恩政権は社会主義秩序を乱す行為への取り締まりを強化。一方で、昨年来の過剰な新型コロナウイルス対策のために経済混乱が深刻になり、生活苦で違法行為に踏み出す人が増えていた。
家を売って放浪生活を余儀なくされている人や、配給も給料も出ない職場への出勤を拒否した人などには、検挙された後に解放されても食べていく術がない人が多く、自ら拘束されようとする人もいるという。
それでは、なぜ拘留者を減らそうとしているのだろうか、協力者は次のように説明する。
「捕まえても食べさせることができなくなったのだ。安全局(警察)では検挙しても拘留せず、労働党組織や青年同盟組織に任せて、『教養処理』するケースが多くなっている。取り締まりも緩まった」
財政難のために国が十分な食糧を確保できず、人民統制の要である収容施設の運営に支障が出ているのだ。例えば「労働鍛錬隊」の場合では、建設現場などに派遣して早朝から夜までノルマを課して働かせていたのだが、派遣先の建設会社の経営が厳しく、拘留者に食事を十分出せなくなっているという。そのため、最近では強制労働の時間も短くなり、内容も一般住民を労働奉仕に動員する程度に軽くなっているそうだ。
しかし、当局が重犯罪とみなす場合は話が別だ。とりわけ厳しいのは、韓国ドラマなどの外国の映像や宣伝物に関連した罪だ。昨年12月に制定された「反動思想文化排撃法」では、見たり所持したりしただけで教化(懲役)5年、流布させた場合の最高刑は死刑だ。
「韓国の映像についてはまったく容赦がない。賄賂を受け取って罪を見過ごした者も処罰される。殺人よりずっと厳しく扱っている」と、協力者は述べた。
北朝鮮が住民に緊急食糧の配布を行ったというニュース。そして救出への道コーナーは、8月15日安きに神社へ参拝したことなど。1322:45に「日本政府からご家族の声」は横田哲也さんからのメッセージ、2020年11月新潟県民集会での収録である。
後半1330は朝鮮語放送である。番組名は「富士山は知っている」である。
1300代の朝鮮語と日本語放送は各波良好である。タシケント、台湾送信いずれも良好である。タシケントの11875kHzは7600kHz同様、120Hzほど低くずれている。この時間は月~日の毎日同じ番組が出ている。
1405の5980と6090kHzも強力である。ジャミングの影響もなくクリアーに聞こえている。先週1330に放送された「ふるさとの風」が出ている。
1430の「ふるさとの風」は11995、9450、9705kHzがクリアーに聞こえている。この時間も11995kHzは120Hz低いほうへずれている。懐かしい日本の歌は「肩たたき」である。
拉致問題解説は横田めぐみさんについて。当時新潟県に住んでいた横田さん、1977年11月15日夕方、新潟市内の中学校クラブ活動のバドミントンの下校時北朝鮮に拉致された。当時13才である。20年後に拉致されたことがマスコミの報道で一般に知られることになった。女子中学生が拉致されたということで北朝鮮の残忍さ、拉致事件の象徴として注目を浴びている。北朝鮮は拉致はしたがすでに死亡したとして元夫が2004年ニセ遺骨を提出、死亡時期を1993年3月死亡から1994年4月に改ざんするなど、トップとの関わりをカモフラージュするために、亡き者にしないと北朝鮮にとっては都合の悪いことばかり。
「ふるさとの声」は横田めぐみさんへのメッセージで2020年6月5日逝去された、お父さん横田滋さんから、2017年4月に東京で開催された「拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」での収録から、年令を感じさせる聞き取りにくいメッセージである。続いて2015年2月に収録のメッセージ、この時はまだ元気そのもの、はっきりと聞き取れる。モンゴルで孫と会ったことも述べている。そしてお母さん横田早紀江さんから2020年10月国民大集会で収録のメッセージである。続いて、めぐみさんとは4才年下の弟さん横田拓也さんから、2020年12月12日の国際シンポジウム~グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携~で収録したメッセージが出ている。同じく横田哲也さんから2020年11月新潟県民集会で収録メッセージが出ている。
「今日の一曲」は2019年12月14日の国際シンポジウム第三部ミニコンサートから参加者全員で歌われた唱歌「ふるさと」である。1457にまた同じ個所の繰り返しである。編集ミスのまま再放送が今も続いている。この番組は2021年4月5日、16日、26日、5月7日、17日、27日、6月7日、18日、28日、7月8日、30日、8月9日と同じ内容である。