1300の「しおかぜ」は7215kHz、CRIを抑えて受信状態は極めて良好である。土曜日は日本語放送から、去る5月9日神戸で行われた特別検証について。田中実さん・金田龍光さんの拉致について、同地域の他の拉致・失踪事件との関連も含め検証するとともに、4年前に既に北朝鮮側が2人についての生存情報を出していたことなど、情報隠蔽の問題等についても検証を行った。
田中実さんの中学の同級生の方もしおかぜメッセージを寄せている。
5月3日、国連本部でのスピーチについて、国連の会議室でのシンポジウムにおける生島孝子さんの姉で特定失踪者家族会幹事の生島馨子さんのスピーチ内容が出ている。
皆さまこんにちは。
私は東京からまいりました生島馨子と申します。
私の妹は「北朝鮮に拉致された可能性を排除できない行方不明者」と言われる多くの人たちの中の一人です。本日この場で発言できる機会をいただき感謝に堪えません。ありがとうございます。
私は「北朝鮮に拉致された多くの日本人」の家族の一人として、妹・生島孝子が帰国できることを望み、北朝鮮当局に対し全拉致被害者の開放を求めているお話しをさせていただきたいと思います。
妹・生島孝子は1941年生まれです。1972年11月1日、30歳の時に東京で突然行方不明になりました。両親はじめ姉妹(きょうだい)にも失踪の理由などは心当たりがありませんでした。それから既に46年経ってしまっています。
2002年9月、「日朝首脳会談」の際、北朝鮮の金正日総書記は日本の小泉首相に対して、初めて日本人拉致を認め謝罪しました。
しかしその時拉致を認めた13人以外に、日本には「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者」として900人あまりと警察庁は公表しております。
お手元にお配りしましたリストは、そのうちの540あまりです。
そして、一部重複しますがお許しください。北朝鮮による拉致被害者は日本人ばかりでなく、韓国人、タイ人、アメリカ人等々10か国以上の国の人たちが拉致されています。
国連に設置された「北朝鮮の人権に関する調査委員会」は2014年、北朝鮮国民と日本人を含む各国からの拉致被害者の人権人道問題を、今すぐ改善するよう報告と勧告を行いましたが、未だ改善されておりません。
妹・生島孝子について少し話させて下さい。西ドイツ経由で北朝鮮に入った韓国の元経済学者「呉男(オ・ギルナム)」氏が、「ピョンヤン市内の自宅アパート前で孝子と言葉を交わした」と証言をしております。行方不明から33年過ぎており、母は99歳でした。「孝子が生きていてもすぐに会うことできないの?」と母はもどかしがり、帰国した拉致被害者の方々の再会の様子をテレビ画面で見つめ、「私にはこんな場面はこないわね」と悲しみながら、5か月後に亡くなりました。
母の晩年は、孝子を抱きしめることを目標にして生きておりましたが、この母の気持ちを後日、孝子にどう伝えようかと迷い、たまたま知った、遺骨をダイヤモンドにする方法を選びました。現在孝子は76歳になります。一日も早く母の結晶のダイヤモンドを胸に飾ってあげたいと願いますが、母の死から13年過ぎてしまっています。渡すすべもない日々を送りながらダイヤモンドを眺めております。
孝子は電話交換手でしたが、現在IT化などで社会の変化は急速で、電話交換手という職業も今はほとんどなくなりました。この長い歳月を苛酷で必死に生きているのでしょうが、拉致されたことによって失われた「時」は戻ってこないのです。
未だに北朝鮮による拉致の実態は、何一つ明らかにされていません。
日本国民は拉致問題の一刻も早い解決を望んでいます。
皆さま、このような状況をご理解いただき、家族を取り返し、平穏な日常が私たちに戻るまで、どうぞご支援ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
ご清聴ありがとうございました。
続いて、男鹿市市長のメッセージが出ている。救出への道コーナーは増元照明さんの話。1323:36に「日本政府からのメッセージ」が出ている。中東歴訪時の新しいメッセージである。最後に周波数アナウンスなどがありに品語放送終了、引き続き1330から朝鮮語放送が出ている。
1405の7325kHzもきわめて強く、途中から出てきたと思われるパルスジャミングも全く影響はない。先週1330に放送された「ふるさとの風」がクリアーに聞こえている。
1300代の朝鮮語と日本語放送はいずれも良好である。しかし9900kHzには北朝鮮からと推定できるジャミングが出ているようだ。9940kHzにも違うタイプのノイズが出ているが、「ふるさとの風」に対するジャミングかどうかはわからない。
1430の「ふるさとの風」は3波とも強力である。いつものように9450kHzは強いだけで音量が小さい。9560、9960kHzの順で遅く聞こえている。懐かしい日本の歌「どんぐりころころ」で開始。
拉致問題解説は有本恵子さんについて。1983年7月頃コペンハーゲンから手紙が届いたのを最後に行方不明に。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人は平壌におり、よど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に生活していた招待所で家族全員石炭ガス中毒で死亡と北朝鮮は2002年9月に虚偽報告している。しかし客観的事実は何一つ示されていない。よど号ハイジャック犯の妻らによって拉致されたことが判明している。
ふるさとの声は有本明弘さんから、2018年2月に収録したメッセージである。同じくお母さん有本加代子さんのメッセージが出ている。今週の一曲はなし。この番組は2018年3月11日、20日、29日、4月7日、17日、27日、5月9日と同じ内容である。