2007年09月28日

「ビルマ」か「ミャンマー」か

そんなのどっちでもええじゃん、日本では当たり前のようにミャンマーと書いているしテレビ局も同じだ。しかしかつてはこんな時期もあった。久米宏氏の務めた番組「ニュ-スステーション」では軍事政権が勝手に国名を変えたのだから「ミャンマー」とは言えないと。
だからと言って、独裁政権はミャンマー、反対はビルマと簡単には片付かない。これはビルマ人から見た考え、クーデターの結果イメージ転換をしようと、英語の呼称を「ビルマ」から「ミャンマー」に変えたのだ。「ビルマ」も「ミャンマー」もともに同じ意味のビルマ語なのだ。
すでに書いているように、欧米ではほとんどがビルマ表記。問題は一部メディアが海外の記事を翻訳して載せる場合、Burmaとあるのをミャンマーとしてしまう点だ。きわめて日本的な発想であろう。ならば、北朝鮮、韓国の記事を載せる時はそのまま「朝日」「韓日」と平気で書いている。日本の新聞なら当然「日朝」「日韓」とするのが常識だろうに。日本のメディアが朝鮮半島出身者に抑えられているから仕方ない面もあるのだろう。
メディアがミャンマーと表記する根拠はこれ。1989年7月10日の朝日新聞の記事から
「ビルマ」の国名表記、「ミャンマー」に
~おことわり~ 朝日新聞は10日付朝刊から、ビルマの国名表記を「ミャンマー」に、首都ラングーンの表記を「ヤンゴン」に改めます。ビルマ政府が表記を変更したのに伴って、外務省は10日からこれらの呼称変更を実施することを決めました。今回の措置はこれを受けたものです。当分の間、ミャンマー(ビルマ)、ヤンゴン(ラングーン)と、旧称を添えます。

同じく7月29日付では:
日本新聞協会加盟の新聞・通信社と放送局は、8月1日から外国地名の表記法を一部改定し、朝日新聞社もこれに同調することになりました。今回の表記改定の主なねらいは(1)民族主義の台頭や国内事情を考え、現地の呼び方を尊重する(2)現地の発音に近い表記をとる(3)慣用化した書き方は変えない-の3点です。
ほかならぬ、日本政府が「ミャンマー」としたからそれに従ったと言うことです。政府のあら捜しばかりしている今の姿から見ると随分従順だった?。
Posted by Hiroshi at 10:54│Comments(0)Asia/Oceania
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