一部日刊紙でも報道されたが、来年度からこの北朝鮮向け放送の周波数が追加送信される模様。今年4月から2波体制での放送になりその効果があると判断したようだ。
北朝鮮での受信状態がいくら良くなっても、現体制が続く限り、早い話が、日本にパチンコが存在する限り拉致被害者が帰ることはあり得ない。拉致事件が解決しては困る勢力がある限り、政治家がいる限り、北朝鮮向け放送は拡充するしかないようだ。
19日1300の「イルボネパラム」は9465と9950kHz、9950kHzは聞こえないが9465kHzはかろうじて音になっている。続く1330の「ふるさとの風」も9705kHzが強力に入感している。当然9735kHzのRTI日本語放送もローカル並みに強い。拉致問題インフォメーションは12月5日参議院での加藤大臣の発言から。
「 拉致問題をめぐる現状について御報告申し上げます。
北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であると同時に、拉致された方々の貴重な未来、多くの夢を断絶し、家族とのかけがえのない時間を引き裂く、人権・人道上のゆゆしき問題であります。
北朝鮮が特別調査委員会による調査を開始してから二年以上経過しても、拉致被害者の帰国はおろか、帰国に向けた道筋さえ見えていないことは痛恨の極みであります。
このような中、北朝鮮は9月に5回目となる核実験を行いました。また、今年に入って20発以上もの弾道ミサイルを発射しています。
このような暴挙は断じて容認できず、先週、国連安全保障理事会は、北朝鮮に対する制裁措置を格段に強化する安保理決議を採択し、また、我が国は、米国及び韓国とも協調の上、更なる独自の措置を講じることとし、北朝鮮に対する断固たる対応を示したところです。
拉致問題は安倍内閣の最重要課題であり、政府の責任において最優先で取り組んでいくべき課題であります。政府としては、今後とも対話と圧力、行動対行動の原則を貫き、今般の一連の対北朝鮮措置をてことしながら、対話を通じて、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国につながる具体的な動きを引き出すべく、あらゆる施策を講じていくとの決意で当たってまいります。
国際社会において北朝鮮の人権状況の改善を求める機運はこれまでになく高まっています。
国連においては、本年九月、人権理事会の決議に基づき、北朝鮮における人権侵害に係る説明責任の問題に取り組む専門家グループが指名され、日本時間の先月16日には、我が国及びEUが共同提案した北朝鮮人権状況決議が国連総会第三委員会において採択されました。
本年八月に国連北朝鮮人権状況特別報告者に新たに任命されたトマス・オヘア・キンタナ氏が先月来日しましたが、私は同特別報告者と面会し、問題解決に向けた国連との緊密な連携を確認しました。
また、米国においては、9月28日、北朝鮮による拉致の疑いのあるデービッド・スネドン氏の失踪に関する下院決議が可決、成立しました。
今後も、拉致問題の早期解決に向けて、米国や韓国などの関係国との連携を強化するとともに、キンタナ特別報告者及び専門家グループの活動に全面的に協力しながら、国連人権プロセスを活用してまいります。
私は、こうした観点から、12月1日に国連本部で、日、EU、豪、米、韓が共催した北朝鮮の人権状況に関するパネルディスカッションに日本政府を代表して出席しました。私からは、拉致問題の深刻さや、拉致被害者及びその御家族の高齢化が進む中で、拉致被害者の救出が切迫した課題であることを国際社会に訴えると同時に、全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向け、国連の北朝鮮の人権問題への取組と連携した具体的戦略について議論してまいりました。
また、潘基文国連事務総長や安保理理事国各国の政府関係者と面会し、拉致問題を含む北朝鮮の人権状況、核、ミサイルといった北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的な解決に向けて有意義な意見交換を行ってまいりました。
拉致問題の解決のためには、日本国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが肝要であり、拉致問題に関する啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。全国各地で集会や映画、舞台芸術を行うとともに、啓発セミナーや授業を行っております。本年十二月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間には、政府主催行事を開催する予定です。引き続き、様々な広報啓発活動に取り組んでまいります。
また、拉致被害者や北朝鮮の人々に対して短波ラジオ放送を配信しております。今年度から、聴取される機会を増やすことを目的として、周波数を倍増させるとともに、送信出力の強化を図ったところです。今後とも、拉致被害者への激励や北朝鮮の人々に向けた情報発信の一層の拡充強化を図ってまいります。
北朝鮮に残されている拉致被害者の方々の心情や健康状態、そして肉親との再会を切なる思いで待ち続ける御高齢の御家族の心痛を察すると、もはや一刻の猶予も許されません。
関係各方面の御意見にしっかりと耳を傾けながら、そして御家族とその思いを共有しながら、全ての拉致被害者の即時帰国に向け、全力を尽くしていく所存です。」
ニュース解説は「南北間の経済格差拡大」について。ふるさとの声は3月18日に開催した共同公開収録から、増元るみ子さんの姉平野フミ子さんのメッセージが出ている。
今週の一曲、朝鮮語は五木ひろしの「夜空」、これは初登場かも。日本語放送は1970年のヒット曲アリスの「冬の稲妻」、今年2月にも登場、過去何回も登場している。
1300の「しおかぜ」は6145kHz、ジャミングは分からないが中国語の混信が激しい。月曜日は拉致被害者失踪者の氏名生年月日の読み上げが出ている。
1405の「しおかぜ」は周波数変更された。また元のチベット放送へ自爆してしまった。ジャミングがない分、多少は聞きやすいかも。
1430の「ふるさとの風」は9560と9960kHz、両波とも弱いがパラオ送信の9960kHzは聞き取り可能である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は韓国のでっち上げだとし認めていない、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。続いて2016年2月7日に政府拉致問題対策本部、東京都の共催により開催された、「北朝鮮拉致問題の解決を願う都民の集い」における収録から。そしてお兄さん本田勝さんからのメッセージは2016年2月に収録されたメッセージ、地元の民謡を歌っている。最後に2015年9月に東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」で収録した飯塚耕一郎さんからのメッセージが出ている。今日の一曲は1975年のヒット曲布施晃の「シクラメンの香り」である。この番組は2016年4月20日、29日、5月8日、17日、26日、6月4日、13日、22日、7月10日、19日、28日、8月6日、15日、24日、9月2日、11日、20日、10月8日、17日、26日、11月4日、13日、22日、12月1日、10日と同じ内容である。